小説木幡記:少し変わったこと:ubuntu、DCC
最近の葛野はめったやたらに疲れることが多くて、疲弊しておる。事情は簡単で、内外の変動に対応する事に尽きるのだが、具体的には未知の学生たちの前で講義したり演習することが増えたからだ。~まあ、いろいろある。
さて。
その間をぬって、半睡状態で、必死で「正気を保とう」とした結果、二三、新規のことを試み、うまく行っているのでメモしておこう。
1.ubuntuの新バージョン
Linuxのubuntu話は、MuBlogではずっとMac世界記事へのアクセスが多いが、それはもう良かろう。本当は、MacはMacで使うことが多くて、実際のubuntuは春霞2010マシンで動いておる。しかし、まったく記事にしていなかったのは、この一年近くの間、ヴァージョンダウンしていたからだ。実際には半年の間はハードディスクが壊れて休止しておった。
約一年前に、ネット経由で「ヴァージョンアップしますか?」と聞いてきたのでYesをいれたら、途中でフリーズして、結果的にハードディスクも壊れてしまった。他にすることがあったので半年すておいて、ようやく近所の中古ショップで数千円の100GB2.5インチハードディスクを購入し、昔のCDから昔のubuntuを再インストールした。~というわけだ。
最近また「とれとれのubuntuに変更するか?」と聞いてきたので、またしても疲れた中でyesを入れたら、今度は美味く新品になった。2011年の四月ヴァージョンになった。
ということで、現在は新新のubuntuが余の春霞マシンで動いておる。画面構成がだいぶ変化したので、最初は面食らったが、もう慣れた。WIndows7の利用者なら親近感を持つかもしれない。詳細は、雑誌を買って見ておくつもりだ。くだんのラザラス(Pascal処理系の統合システム)だが、ちゃんと動いておる。結局、この春霞はJMRI制御マシン(つまり鉄道模型を自動運転させる)にするつもりなのだが。
2.HO16.5mmゲージのレール半径
ジオラマのレールは、通になると自由折り曲げレールを使うようだ。余も試してみたが、なかなか小ぎれいな曲線を持たせるのが難しい。DCCを制御するよりも、レールの曲がりにこだわってしまう。
そこで、実験するには固定式つまり規格レールが扱いやすいのだが、少し大きめの16.5mmレールの規格が国内製品では融通が悪く、困ってきた。(ドイツ製では良いのがあるが、高額で入手が難しい)
そこで、思い切って最小半径43センチのものをメーカーに直接依頼して、真円を二つ分入手した。なぜメーカー依頼かというと、商品構成上はカタログにあるのだが、この半径43センチものが店頭に並ぶことはまず無い。
なぜなのか? それは謎だ(笑)
メーカー依頼だと、値引きがない。一般にこういう商品は八掛けなのだが、メーカーの通販では正価販売になる。ただし、商品は売れる売れないに関わらず、そろっておる。
ということで、不思議な業界なのだが、これはこれで事情はいろいろ推察できるので諦めておる。DCCについても似たところがあって、日本での普及は遅れておるが、それでもいろいろ事情はぼんやりわかる~というのが、鉄道模型世界の不思議な現状だ。
さてそこで。
なぜ半径43センチにこだわるかというと、基板の大きさが90x60センチというのが標準である。それを二枚つかって、90x120にするとHOタイプの車両が綺麗に走る。もちろん通はこの基板から作り出すのだが、余の目的からすると、そういうところにこだわる必要性がない。半径43センチというのはレールの中心計りなので、実際の半径は45センチ、つまり直径90センチになって、丁度この標準基板にレールが収まる。店頭にある最小の49センチ半径だと、51センチになって、直径が1mを越えて、扱いがややこしくなる。
~
と、つらつら書いた。一般論としてはこの業界は理不尽、不合理なことで一杯なのだが、江戸幕府の庄屋造りと同じで、最初にシステム全体がはっきりあって、それを演繹的に展開した世界ではないので、その時々の状況のなかで、なんとかかんとか整合性をあわせて成長した結果、ときどき「おや?」と思わせる事態に遭遇する。
それはそれで、愉しい体験だと、最近は味わっておるぞ()。
3.まだまだ
半睡状態であれこれやったことはまだまだあるが、メモするのも疲れてきた。外が明るくなってきたので、また一睡しよう、ぞ。要するに、正気を保つにはいろいろ工夫しないと、日常にながされてしまう。流される人生なんて猿でもできるからなぁ。必死であらがうわけじゃ、わい。
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