小説木幡記:2010/12/23(木)葛野からの手紙
師走もようやく20日を過ぎて大晦日が近づいてきた。昨日水曜日に年内最後の教授会や委員会や授業が終わりほっとした。不思議なもので、時期によって締め切り日がくっきり見えてくるものだ。日とか時間が目に見えるとはおもえぬが、12月と3月とは、気分だけではなく実質的になんらかの「けじめ」時期として、壁のようなものが迫ってくる。
勿論諸行事校務が終わったわけではなく、一時的に大多数の学生が大学に来なくてすむ時期に入ったということである。余はこの間に様々な始末をする。普通は28日頃を目指して突貫工事に入る。特に四季ごとに出す教材の締め切りは毎年12月のぎりぎりなので、例年いまごろは余も学生達も原稿書きや編集に明け暮れる。
さてその、年に四回刊行の教材・機関誌「Truth」だが、来年の今頃は最終号の執筆や編集に追われている。余はそのための記念記事一環として、8名の卒業生と2名の現役に各卒業年次単位での記事とりまとめを依頼した。具体的には、卒業年次ごとに4ページを使って、年次の特徴をだすような「かわら版」を作ってもらうことである。年次によっては座談会になったり、旧友達との旅行記事になったり、まとめ役一人の単独記事になったり、等分記事だったり、……。いろいろな特色が出てくるのを期待して、依頼した。
8名の中で一番古い卒業生・倶楽部ご隠居は2003年3月卒業生なので年次としては2002年組になる。もちろん倶楽部前史として10年弱あるが、それは話として別立て。
2002年組以降のご隠居たちは各地に散らばり、さまざまな仕事や境遇にある。一応ここ数年の間に音信があって、年次雰囲気をおもしろおかしく編集してくれそうな人達に依頼文を送ったが、全員からそれなりの回答がすぐにもどり、ほっとした。過去の各年次に、葛野図書倶楽部2001運営に熱心だった人達だから、「了解」の一言で、すでにことが成った気分になった。
大きな柱が通ったので、となると、あとはいくつか代表的な記事を数名に依頼することになる。どんな記事を依頼するかは現役の編集長や局長、幹部との相談になるが、二つ三つは余もすでに思い浮かべてオル。その中には、年次を超えた関係者の共同執筆も含まれる。
ともあれ、多くのことが一つ一つ決まっていく。師走とか年度末は、すませておくべき難事にそれぞれの決着をつける、「心の支え」となる日月だと思った。どんなことでも、人に依頼したり、物事を決定していくのは、余にとって難事なのだ。「お正月」までの道筋として、その見通しがたったので、今朝は気分が良い。
そういえば、今日は倶楽部12月例会だし、忘年会でもある。おお、忙しい脳。
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