小説木幡記:2010/12/16(木)共同演習提出締め切り
あっというまだったなぁ、という感想の中で今日は授業2科目の作品提出日になった。昨日の水曜日など、キャンパスも屯所にも余の関係学生はどこにも見あたらなかった。まるでどこかにひっそりと身を潜めたような状態だった。どんなに予定を調整しても、締め切り前は人前に顔を出すゆとりも消えてしまうのが大半なのだろう。
~
今朝から数時間たって、さっき午前の2科目最終発表会が終わった。
今、助勤達や倶楽部関係者で昼食会を開いた。KFCのチキンパーティーだが、はて、米語の俗語でチキンとは、臆病者とかを指すこともあるようだが、だれひとりチキンじゃなくて、チキンをほおばっていた。3年生の倶楽部員は全員が演習参加者で徹夜組なのか、半睡状態でかぶりついていた。
ところで、
午前のそれぞれの科目では、各班長が最後の発表、つまり他班にむかって、自分達の作品のアピールをした。班が相互に評価するからである。そして班毎に作品や班員たちの記念写真を撮った。これで平成22年度の恒例の共同演習は、評価を除いて、終了したことになる。あとは各班ごとに反省会を開いたり、後始末が来年一月まで続く。
余は今後しばらく、各班副班長の他班評価をチェックし、口頭試問し、評価をまとめていく。年末には助勤の評価もでるので、余を入れた三者を会わせて全体のランキングが完成し、それにあわせて班毎の基礎点が定まる~と、結構複雑な評価システムを18年間やって来た。そのうち8年間は助勤がいなかったが。
上位3位までは余も助勤も詳しい評価文をそえてTruth編集長に手渡し、それが冊子として完成するのは一月上旬になる。すべて現役倶楽部員達がやってくれることになる。~
と言う風にメモしていると、
教育は手間暇がかかる。
いやしかし、手間暇がかかることを学生達も知らなければ、納得しないだろう。納得できないほど、貴重なエネルギーを学生達は、この2科目に費やしてきた。一位になっても末席になっても、納得できる評価を余や助勤は出す。またしかしそれが教育機関の最後の仕掛けなのだ。現実世界には、そのような仕掛けはない。納得しようが、しようまいが、社会は勝手に動いていく。鬱になるはずだ(笑)。
今年も、そう思った。
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