小説木幡記:2010/11/26(金)iPadがiOS4.2になった
↓iOS4.2で(階層)フォルダーを使って整理整頓:写真をクリックすると大きくなります
iPadの基本部分が少し進化して使い勝手が変わった。ただしiPhoneの利用者からすればすでに夏頃に変わっていることだし、また一般PCの利用者からすれば、相変わらずiPad もiPhoneも、携帯のPC化というか、PCの携帯化というか、基本部分では原始的なままに思える。
蓄積情報、データを整理整頓するにはiPad はいつまで経ってもiTunesというPCソフトの助けを得ないとなにもできないし、またiTunesも外部(アップル社)資源を、つまり雲の上にある(クラウド)映画や音楽やテキストを効率よく有償ダウンロードするために特化したような生い立ちからして、一般PCの整理整頓能力からみると原始的だ。
ということで、iPadは成熟したPCのOS視点からみると赤子に近い。
ただし、iPadは出力や人間とのインターフェースを極端に肥大化した賢者板であって、この使い勝手とか官能性は、一般PCが及ばないところだろう。
で、余は速攻でiOS4.2に仕様を変更(無料)し、いろいろ慣れておいた。
楽になった、と思ったのは写真に示したように、一般PCのような階層的フォルダー整理ができるようになったことだ。しかも、最初は新しいフォルダーを作成するのではなくて、二つの似たような情報アイコンを重ね合わせると、第3の新規ホルダーができて、次からはそこに関係情報アイコンをどんどん流し込むという、従来に比較すると変則的な方法だ。
森博嗣さんと京極夏彦さんを重ね合わせると、「ブック」という新規フォルダー(名称は自動的。ただし変更可能)ができるだなんて、さすがにアップル社の発想はすばらしいが、なにもそこまでしなくても、利用者に最初から新しいフォルダ(整理棚だね)を意識的に作らせる方法が良かろうとも思ったが~、突出した方法論は過去を棄てることによってしか生まれないという鉄則をアップル社はここでも守っておるのだろう。
とはいうものの、疲れるなぁ。
森さんと京極さんだから、ぎりぎり二つをミステリ・コンセプトで重ねあわせたが、ここに三島由紀夫と仙石由人と、ふたつしかなかったなら、その二つを重ねあわせるなんて、心理的にできるわけがない。だから、この手法は将来に禍根を残すかもしれない。
sonyの幹部社員が、iPadにSONYとPANASONICと二つの情報群を持っていたとき、これを先端機器メーカーという視点から、重ねあわせるなんて、なんだか心理的自殺をさせるようで、怖いねぇ。(いや、会社併合の意図があれば別だが)
と、一般的な用法をるるのべたが。
他によい方法があるのかもしれない。昨夜の今朝のことだから、まだよくわからぬ。
結論
上記に記したような変態的操作にとまどったが、なかなか便利になって、ますます賢者板iPadを手放せなくなった。
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