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2010年11月 6日 (土)

小説木幡記:2010/11/06(土)尖閣諸島での中国船暴走激突→日本国巡視船ビデオの鑑賞感想

Muimg_6672 さきごろ日本国領海上で中国船が日本国巡視船に体当たりする事件があった。日本側の言い分は、日本の領海で不法に漁をしている中国船(注:あえて漁船とは書かない。従来、隣国諸国は軍の工作船を漁船にみたたて他国に侵犯する事犯が多かった)がいたので、中止させようとすると逃走および反撃し衝突してきたので船長以下船員を確保した、となる。中国側の言い分は、中国の領海である釣島近辺で中国漁船が漁をしていたら、大型船にのった日本の官憲がそれを邪魔し挑発し、衝突事件がおこるように仕向け、船長以下漁船員を不当に逮捕した、~。となる。

 この件については、中国は黒ネズミでも役にたつなら白ネズミと見なす国柄だし、先の国主は十年以上にわたって激烈な反日教育をしてきたのだから、上記のような言いがかりがいまだに中国国民の喝采をあびている実情はよくわかるので、もう、あれこれいうても無駄無駄しい。
 相手が個人の振る舞いなら、そういう人とは、一生音信を断つのが正しい方法であるが、国同士なら大使を召還したり、相手国大使を追い出すのは、いささか大人げないので国交断然するまでには行かぬのが戦後の日本の方法だった。
 とくに最近は、中国との商売に人生をかける人たちが日本にも沢山いて、商売というのはほとんどの場合目先のはした金に目がくらむものだから、先のことを商売視点以外からは考えないものだ。だから、中国にたてつくことは商売の邪魔をすることになり、この日本国内でも商売人や政商、商売政治屋から足を引っ張られる可能性がある。ゆゆしいことだな。
 歴史的には亡国の2文字がちらついてくる。

 (注:この記事書きながら、脳内には次々と、7世紀頃の白村江の戦い前後のイメージがよぎる。国内にも、新羅派、百済派、高句麗派、唐派~国粋派といろいろおった。こまったことだ)

 その事件の時に、海上保安庁関係者は数時間に及ぶ動画を撮影していた。ところが日本政府が中国船の船長を解放(注: 政府の話では、船長を処分保留で解放したのは那覇地方検察庁の判断というておるが、笑止千万、子供だましもいい加減にしてほしい。しかし余もこの一年間、この流儀の政治にはほとんど麻痺しているので、もう感想も無い。崩壊を待つだけだ)し、中国側が不当逮捕だと言いつのり逆に慰謝料を求めてきても、ビデオを公開しなかった。

 それが昨日YouTubeに流れた。
 余はじっくり鑑賞した。
 すばらしい迫力のある映像だった。特に日本人(海上保安庁隊員?)がドスのきいた中国語で停船を怒号する声が耳にこびりついた。ああいうときは日本語や英語よりも、中国五千年の伝統ある中国語の方が、よいなぁ(笑)。
 そうして一番気に入ったのは、巡視船「よなくに」「みずき」「はてるま」の三船三カメラの視点で衝突を繰り返す中国船を写したことだ。もし一視点ならば、ビデオ解説や編集で、また別の疑惑が生まれる可能性もある。映像動画が従来どれほどプロパガンダに大きな力をふるってきたかは、メディアの歴史をひもとけば周知の事実。白も黒になるのがカメラと編集の恐ろしさだ。
 NHKも、ときどき右に左に視点がぶれる~。

(注:メディ操作の上手さは、80年前のナチスだろう。戦後ではソ連とアメリカは競っていた。ソ連もアメリカも他国民からは天国に思われたよし。最近では湾岸戦争でのアメリカの映像操作は白眉といえる。世界が欺された! 北は、大げさすぎて、他国民の目から馬鹿馬鹿しく見える。中国はお金と人海戦術で他国の言論操作に力を入れておるのう。我が国は、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」のでメディアを操作駆使したり、他国民に自らの理非を伝える努力や能力に欠けてしまった。やんぬるかな)

 しかし三視点からの撮影内容を虚偽ということはまずできない。
 もう、言うのも空しいが。
 この間、中国政府が日本と世界に言ってきた「責任はすべて日本にある」という政治的恫喝は、100%の嘘だったと分かる、現実的な動画内容だった。

結論
 政府、政治家、識者の反応は様々であった。
 時の政府が見せない、情報公開しないと言った動画が漏れたのだから、まず第一に賢い人たちは国家公務員の守秘義務違反と言い、その漏れたルートを徹底的に調査するというてはりました。

 余は常識人だし民間人だから、感想もまるで平凡だ。
 たかがちっこい船がぶつかってきたくらいの動画を、見せない! とか。それを漏らした奴はゆるせない! とか。後世の日本人とか、あるいは現代の他国の人たちは、日本政府と中国政府のやりとりをみて、失笑しているだろう。お互いに、そんなビデオ一本で瓦解するほど脆弱な国家でしたんか? あははは。

 もしその海で、世界の慣習にしたがって、日本の官憲がロシアや隣国のように、機関砲をぶっ放して威嚇し、本当に中国船員が流れ弾にあたって亡くなったなら、国同士の防衛線を無断で突っ切ると殺されるよという国際常識をかざす前に、そういう映像は残酷だから見せませんという、政府見解に賛成するのだが~。(やはり戦無世代人だから、流血は見たく無いのう。)

 すばらしく迫力ある動画だった。
 だが。
 暴走族が突っ込んできたような動画を、かくまで隠し続け、中国との対応がまずくならないように配慮したいと言った現在の政府は、ほとんど全員左翼小児病にかかった旧人に見えますよ。
 まず、右であれ左であれ、わが祖国。
 この気持ちを棄てて、狭隘なナショナリズムと言いつのる60代の政治家達のこの数ヶ月を思い出すと、以前なら悲憤慷慨したものだが、いまや麻痺して「また、週刊現代が儲けるなぁ。講談社や新潮社や文藝春秋社は週刊誌だけで、ボーナス倍増だ。関係者はたまらなくほくそえんでおるじゃろう」と、つい笑ってしまう。

 さて、次の週刊誌が楽しみだ。
 そしてまた、それを読んで苦虫つぶす国選の政治家達の表情が楽しい。
 政治は、いったんはまるとやめられないのじゃろう。まさしく、依存性の最たる物なり。

注:ところで、公安資料の流失は、これはうむ、判断がまだできない。諸国の謀略か。身内争いか。政府転覆か。いろいろ後日、公安小説の名作が生まれるじゃ楼。たのしみだ。

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