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2010年10月25日 (月)

小説木幡記:2010/10/25(月)曇り空の京都は教養が似つかわしい

Muimg_1315 今日の京都は朝から小雨で、午後遅くなって日の沈みと曇り空とが重なって、暗い一日であった。授業はなにかと二つ無事こなしたが、こういうことの繰り返しに十年、二十年倦まず飽きず取り組めるのが、この世界の住人証明なのだろう。余もあきもせずこりもせず教壇に立っておる。2008年からはMacBookでの授業が多くなってきたが、今日は久しぶりに延々と板書ですごした。

 さて。
 近頃考えておるのは、「教養」という言葉だな。教養は長期的徳用に対応する。身につけておいて損ではないが短期的な利益を上げないから、無駄なものと思われがちだが、長期的にはこれほど利子の高いものはない。一生の間、利を生み出す優れた「考え方」「生き方」を示すものが教養なのだろう。

 「教養」と、読み書きソロバンとは随分異なる。しいてきつくいうと、読み書きソロバンは近代都市に住む限り、息をするのと同じようなものだ。(余は読みは得意だが、書きソロバンは、うまくいかぬ)
 教養は覚えたり、習ったり、勉強するものでもないな。
 教養ある姿をめざして自分で克己鍛錬することが、教養を身につける王道だ。

 翻訳の妙味というか、ドイツ語での教養小説は、原語だと人間形成小説(BuildungsRoman)、となる。言い得ている。雑学を覚えることでもないし、論争することでもないし、気難しい小説を読むことでもないだろう。少なくとも感じ、観じ、考えることは必要である。覚えることは教養ではない。覚えるようなことは本やiPadに書いてある。それを読めればよい。

 今日は京都が曇り空なので、なにかしら「教養」について考えてみた。これが、教養ある日常というものだ。あはは。


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