« 小説木幡記:2010/10/13(水)気に入りの人生 | トップページ | 小説木幡記:2010/10/15(金)工夫しながら生きるのさ:ゆで卵の作り方 »

2010年10月14日 (木)

小説木幡記:2010/10/14(木)梅に鶯、松に鶴

Amuimg_4130 和歌山特産の高級梅干し南高梅:なんこうばい(うめ)を蜂蜜に漬けて、洋菓子風にして結婚式の引き出物にするのがあたったようだ。名付けてウェディングプラム。
 さて、商売繁盛はよいことだし、余にも「食べてみたい」と思わせるような商品工夫で万々歳だが、名称のことで気になった。近頃の若者は「梅干し」という言葉に古くささを感じるので、横文字で「ウェディングプラム」にしたとのこと。

 そのことで西洋風梅干菓子が売れればそれはそれでよいのだが、~どうにもひっかかった。
 商売ごとだから、ウェディングプラムと名付けて売り出した所の考えについては、何も言わないつもりだ。商売はいろいろな工夫をしないと立ちゆかなくなると、よくわかる、……。

 腹立たしいことの一つは、縦の物を横にしただけで客が喜ぶという、そういう馬鹿な客がいることへの嫌悪感じゃな。
 梅干しが、なぜ悪い! という雄叫びを上げそうになった。
 もう一つは、カタカナにしただけで新しい物と思い込み、新しい物はよいことだと思う、そういう客の浅薄さに対する、同じ人類としての言いようのない居心地の悪さだな。猿と同居しているような、同じ扱いを受けているような悲しみを味わった。

 梅に鶯、松に鶴。
 こういう自然な風景をイメージして豊かな気分になるような、そういう教育が無くなってオル。梅干しを古くさいと思う者は、梅に鶯、松に鶴というても、なんのことかわからんやろう。無教養とか言う前に、その者らの白々しい殺伐とした脳内風景を想像して、悪寒したのであった。

|

« 小説木幡記:2010/10/13(水)気に入りの人生 | トップページ | 小説木幡記:2010/10/15(金)工夫しながら生きるのさ:ゆで卵の作り方 »

小説木幡記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/22035/49592813

この記事へのトラックバック一覧です: 小説木幡記:2010/10/14(木)梅に鶯、松に鶴:

« 小説木幡記:2010/10/13(水)気に入りの人生 | トップページ | 小説木幡記:2010/10/15(金)工夫しながら生きるのさ:ゆで卵の作り方 »