小説木幡記:2010/09/15(水)DCC再考
鉄道模型のDCC:Digital Command Control (デジタル・コマンド・コントロール)についてはカテゴリを設けているし、すでにシリーズ化し始めているテーマなので、しっかり書かねばならぬ、と思いながらも日々気力が弱まっているので、メモとして残す。
なお気力が萎えている理由は風邪でもないし、心身虚弱でもない。夏期論文がなかなか進まぬからにすぎぬ(笑)。
写真を掲載すればすぐにわかることだが、それも面倒なので他の写真を載せておく。
要するに、通称「赤い箱」という制御装置は(今は遠い昔の)タバコ箱半分くらいのものだが、これを現代PCに接続すると威力を発揮する。TOMIXの規格レールには半径177mmという小さな円を構成するものもあり、このレールだとぎりぎり20m級の電車が走る。それと243mm半径とを重ね、直線部分ではTOMIX 電動ポイント N-PX-280:ダブルクロスポイントをはめ込み、小さなエンドレス複線レイアウトを机上に造った。このエンドレス複線レール上で2台のDCC電車をプログラマブルに走らせたわけだ。
ただそれだけの事だが、疲れが吹き飛んだ。電車が(不完全ではあるが)ロボット化したわけで、操作はすべて隣のPC上から行った。勿論この程度の事なら、複数台の制御機によってアナログ方式でもそれらしく走るわけだが、……。PCの画面上に、201とか731と電車IDを指定して制御する快感には及ばない。日本の鉄道模型世界ではDCC化について様々な障害が残っているが、将来を考えるとDCCが望ましい。
いや、だからこそ、規格外れ(ナローなど)の純粋アナログ仕様による小さなジオラマ・レイアウト走行が最後の砦になるのかもしれないが。iPadの威力をさまざまに味わう昨今、DCC操作と古典的なアナログ操作の関係、そのコントラストが目にしみた。
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