小説木幡記:2010/09/23(木:秋分の日)慈雨
今朝、まぶたの奥が白く光ったので目を開けた。5:40だった。しばらくして雷鳴があった。時間から見て4kmほど離れた雷だった。この夏は午前3時ころに目を開けて、なにかと手を動かしていたが、今朝は6時前と目覚めがゆるくなった。一昨日の火曜日に夏期論文を提出し、気持ちが落ち着いたのだろう。
昨日は会議日だった。会議の流れの中で罵倒を受け、組織内生涯で5本の指にはいるかもしれない屈辱感に打ちのめされたが、夏期論文の重圧に比べると一過的なものだ。研究・教育者にとって研究は必須だが、その重圧は睡眠時間が一挙に数時間変化するほどに、しんどいものだ。それに比べれば、罵倒された翌朝、「よく眠れた」と言えたのだから、まずまずだな。
昨日は、市内で葛野図書倶楽部2001の遅くなった納涼会があった。幹事は書記局長2010と新人の経理局員だった。問題なく懇親がすぎた。今年は夏前に5名の3年生新人がはいり、昨夜は新人全員が参加した。異様な盛り上がりに、余は「怖く」なった。余は日頃怪力乱心になじまず、会議などでも無口を通し、研究室で穏やかに論文を書き、書をひもとき、ときどき別室で三次元立体(ジオラマ)による「図書館のある情景」を作る程度なので、あまりにノリのはげしいエネルギーの乱舞を眼前に見ると、恐怖感に打ちのめされる~。幸にして両隣の局長と書記局長、ならびに眼前の編集局長は、静かで穏やかな安定度の高い青年達なので、余は小康を得た。
さて最近の快挙は、夏期論文完成だけではなく、MacBookによるJMRI(a Jave Model Railroad Interface )の制御だった。これは、今度は写真をとって独立記事の用意を始めたので、後日に公開する。要するに、DCC(鉄道模型のディジタル制御)をPCで操作することの、比較的重要な技術要素の最初の山をなんとか乗り越えたという(自己内)快挙があったわけだ。しかもMacで達成できたことが楽しい。ただ、余の個人的修練の低さもあって、以前の「Macでubuntu」に比べると、複雑で難しいことだった~、いやMacで動かすのが難しいのじゃなくて、JMRIという未知のアプリケーションが多少とっつきにくい要素を秘めていると言うことだろう。
今朝雷鳴を聞いて起床し、窓の外を眺めると、雨だった。慈雨という思いがした。ようやく旱天(かんてん)の季節が過ぎて、人の住みやすい時期になったようだ。なんだか、心身が蘇った。
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