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2010年8月 8日 (日)

NHK龍馬伝(32)狙われた龍馬:三人三様

承前:NHK龍馬伝(31)西郷はまだか:何故来なかったのか

 今夜は龍馬からみた3人を書き残しておきます。勿論ですが、今夜も緊張して見ました。考えてみれば、何年間も大河ドラマで毎週1回緊張する経験は、私を少し若返らせてきたのかもしれません。禁煙で1ヶ月1キロ増えるのですから、毎週1回のドラマで1週間若返れのも事実です。でないと世界のバランスがとれません。だめな時もありますが、最近は大体若返っています(笑)。

★近藤局長さん
 新選組の局長が京で妾宅を設けた話は、以前のNHK「新選組!!」でもありました。つまり新選組の局長といえども女性に強い興味を持つという普遍的(笑)な姿です。今夜は、どういう因縁か分かりませんが、坂本龍馬の恋人とも知らずにお龍さんに酒の相手をさせます。一般に酌婦をさせるとは、そういう意味(どういう意味?)を古来からもっているわけです。酒なんか1人で飲めるのに、どうして市内中京区の壬生から伏見区寺田屋まで1人で訪ねるわけですか? 直線ですと8km、道筋からですと10kmはありますから、早足健脚の人でも片道2時間近くはかかったことでしょう。局長だから馬に乗ったとしても、町中ですから飛ばせません。40分くらいは必要でしょう。おとせさんからの話を聞いた龍馬は、そこに近藤局長のお龍への執心を知り、当然ですが腹を立てました。雰囲気からは嫉妬です。
 ~で、いろいろありましたが省略。
 近藤局長が千葉重太郎(龍馬を江戸の妹佐那のもとへ引き戻すため、寺田屋まで来ていた)と龍馬に反撃されて、すごすごと立ち去るところがおもしろかったです。

★お龍さん
 お龍さんはまだ寺田屋のおとせさんにも、そして龍馬にも、自分の龍馬への思いを正確には伝えていなかったようです。勝ち気な人にありがちな、弱みをや弱音を人に見せたくないという心理でしょうか。もちろんなにかしらそういう気持ちの動きがドラマや小説や現実人生の奥行きを深くするのはわかりますが、邪魔くさいですね(笑)。

 龍馬の目からは、薩長同盟のことで頭がいっぱいですから、おちついてお龍とのことに思いをいたす状態ではなかったことでしょう。お龍も、こういう船宿のようなところで勤める若いお女中は、なじみの客には酌婦したり、誰に対してもなにかと嫌な顔を見せられない現実も知っていますから、龍馬に思いを打ち明けてしまえば、寺田屋に居にくくなることも想像したことでしょう。
 しかし近藤局長が酔いから醒めて龍馬を襲撃したことで、お龍の中でなにかがはじけました。刀を突きつける近藤の前にわってはいって龍馬の盾になりました。つまり恋人宣言をしたようなものです。
 龍馬からすれば、以前から憎からず思って寺田屋に預けたわけですから、「年貢の納め時」と、感じたのかもしれません。曖昧でしたが、亀山社中の連中に会わせると約束していました。それを聞いたお龍は一人になったとき、にっこり笑ったのです。

★西郷さん
 西郷さんは京都の薩摩屋敷に招いた龍馬と中岡慎太郎に、頭を下げて詫びます。下関に行けなかったのは、「幕府の密偵」が船に紛れ込んでいたので、下関に行って変な行動をすると、幕府に薩長同盟が筒抜けになる危険性があったからだと、説明しました。
 さて、この説明の妥当性については嘘か真かは、西郷隆盛しか知らないことなのでこれ以上言及しません。それよりも、薩摩の真意を長州に伝えるために、「手土産をもっていき」と、龍馬が言いました。

 手土産とは、長州がほしがっている武器や軍艦でした。長州はお金はあるわけですが、幕府の包囲網によって諸外国と貿易する道をたたれていたわけです。薩摩が、幕府には「長州征伐参戦のための武器弾薬」名目、そして長州には「てみやげ」として、武器と船を長州に渡すことを龍馬や中岡慎太郎に約束しました。
 龍馬の腹案では、そういうややこしい取引・交渉や宅急便をひきうけるのが、亀山社中と、なるようです。

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承前:NHK龍馬伝(32)狙われた龍馬:三人三様  今夜の龍馬伝もなかなかよかったので、なにやら駄文を書くのがもったいなく思えました。ドラマとしてのおいしさが何種類かあったのですが、……。 1.長崎奉行がステーキを食べていた。 2.龍馬が、武器調達のことで、グラバーに一度は断られ、二度目に談判したとき。 3.近藤長次郎や沢村惣之丞(長州からは、井上聞多、伊藤俊輔)がグラバーと商談をした。 4.芸子... [続きを読む]

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