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2010年8月22日 (日)

小説木幡記:2010/08/22(日)うだうだと読書

 ぼんやりと~、古い図書を読みふけっている。
 なぜふるいのかというと、新刊図書を購入するのがもったいない(いたずらに、著者や出版社に贅沢をもたらす)、あるいは書店へ出かけるのが面倒だし暑い。近所の公共図書館へいくのも同じ理由だし、その上混んでおる。

  風の王国/五木寛之、新潮文庫。1987年頃
  魔界水滸伝12/栗本薫、カドカワ・ノベルス、1987年頃 
  空海の風景/司馬遼太郎、中公文庫。その上、1978年頃

 再読図書は、記憶が絶滅していてほとんど内容が真っ白なのだが、速度は速い。淡い既視感があって、全体の結構がなんとなくつかめるから、理解が早まるのだろう。前の二書は以前葛城山麓へ行ったとき、MuBlogで話題にした。その記事では不用意に「サンカ」という用語を用いたが、精読の結果、それは不都合で「ケンシ」と言った方がよいとおもったが、……。それほどに「サンカ」という言葉は世間にこびりついてしまっていたのだろう。

 空海さんはまだ下巻もあるし、なかなか終わらないが、ページをめくるたびに空海さんの人柄をあらわした司馬さんを想像して、にたにた笑ってしまう。要するに空海さんが、怪僧に思えてくるのだ。とんでもなく才能と見識があって、そして~とんでもない方だったのだろう

 古い図書はいくらでもある。たぶん数十年間かけても読み尽くせない。再読するものが無くなったなら、葛野研究室にある古事類苑の51巻を一冊ずつ読もうと思ったら、日文研でDBしておった。世の中、進んでおるのう。さすれば、古事類苑を一ページずつ読んでは食べてみようか。まるで往時の受験生だが、まだ御利益があるかもしれない。

 さて。風呂入って夕寝でもしよう。

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