小説木幡記:2010/08/21(土)夏ばてと空海
いつだったか、夢枕獏『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』全4巻をほぼ一気に読み楽しんだ。昨年だったか、大昔に買った山田正紀『延暦十三年のフランケンシュタイン』を再読した。今週になって夏ばての中で司馬遼太郎『空海の風景』上下を再読しだした。これは20代の折に単行図書で読み感動し、そのあとに映画になった記憶。数年前に文庫で大きな字だったので再購入したが、整理が悪く読もうとすると上下のどちらかが見えなくなって、数年来置いておいた。先週、部屋を整理したら上下文庫がまとまったので、今度こそと思って読み出した。空海と言えばマンガ『孔雀王』とかで「裏高野」という言葉に心ときめいた時期もあったなぁ。というわけで、食欲不振の続く中、なにかしら真言密教・空海さんのことばかり考えだした。今はそういう時期なんじゃろう。両界曼荼羅。
細々と夏期論文を書き継いできた。あと一息爆発的な想念の乱舞があれば、最後を乗り切れるのだが。しかしなお、しずしずと文字をきざみ込んでいくのも、肌に合う。爆発のあとは大抵無間に失墜するから、痛い。
そうだ、水無瀬神宮。
水無瀬川。
地図でみると西へ指呼。早く行かないと。夏ばてしている暇はない。
夏ばてじゃが。
今夏、二食とか一食にするつもりだ。食費も食事時間もうくし、食欲不振も解消し、痩身の秘術かもしれん。禁煙しても、体重が毎月一キロ増化では、食い止めないと大変なことになる。よい機会じゃ。
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