« 小説葛野記:2010/06/29(火)メモメモメモ | トップページ | 小説木幡記:2010/07/03(土)雨だなぁJMRIや散歩でもしようかい »

2010年7月 1日 (木)

小説葛野記:2010/07/01(木)夏だ京都だ

1.夏だから京都しよう
 午前中の授業が終わって、教室から部屋に戻るとき、空を見上げた。
 夏だった。太陽がまぶしかった、半袖の両腕にさんさんと日射が降り落ちた。
 夏だ、そうだ京都へ行こう。
 ……

 半世紀以上も京都に住まいし京都に勤め、宇治に住まいし京都に勤めている割には、京都のことを知らない。いろいろな理由はあるが、蒲柳の質故か週日働いていると休日にうろうろ出歩くのが面倒だったし、しんどかったせいもある。
 だが、今朝教室を出て戻るとき、梅雨時期なのに「夏なんだ!」と叫び、「京都を観ておきたい」と心底思った。
 屯所によってみると、それに符牒を合わせたように、隊員が京都案内を眺めていた。丁度銀閣寺の哲学の道あたりだった。おお、余はそのあたりを久しぶりに歩こうと思っていた矢先。どれどれ、と記事を見せてもらったら、お休みどころも載っていた。

 「これ、コピーさせてよ」
 「いえいえ、センセに差し上げます」
 「?」
 「無料のタウン誌ですから。わたしは帰りにまた入手します」
 「おお、それはありがたい」

 というわけで。ことのついでに、学生時代に足繁く通った銀閣寺近辺「ノアノア」の話にもなった。隊員はさっそくインターネットで確認していた。半世紀も昔の店がまだあるとは奇跡だな。

2.猫ハルキの話
 このごろ猫ハルキ君の話がまったくでないが、実は~、疎遠どころか毎日毎日彼と対話しておる。
 まず、早朝目覚めると、余のベッドサイドには、100%確実にハルキ君がひかえておる。
 「そうか、時間だな」と言ってベッドを出る。
 大体、午前4:30から午前5時の間だな。余も疲れや体調に応じて、ハルキ君の気配を敏感に感じたり、気づかないこともある。
 「なにか?」と思って目覚めると、じっと余を眺めておる~。

 そのまま冷蔵庫の前にいく。音もなくハルキ君が付いてくる。上段から鰹節の袋を取り出して、指にひとつかみだけ床に置く。すっと、ハルキ君は背を丸めて、瞬時に食べ終わり、余の足首を甘噛みする。
 その甘噛みは、感謝の徴と同時に次の要求が含まれておる。
 「早く、ドアを開けて下さい」と。
 唯一のおやつを食べると、外を見たくなるようだ。

 余は時計を眺める。午前5時を過ぎていると朝刊が配達されているので、ドアを開けることにする。朝刊前には開けないように決めておる。
 ドアを開けると同時に、すすうすぅ~とハルキ君は余をすり抜けて外の空気を吸いに行く。
 外を走るのではなく、玄関先のタイルの上で身体を冷やしておるようだ。大体30分で飽きて部屋にもどってくるので、その時まで開けておく。
 余は、その間に朝食を取り、珈琲を飲み、新聞を読む。
 ~
 これが、ずっと続いておる。
 だから、ハルキ君とは毎朝付き合っていることになり、決して疎遠な仲ではない。

|

« 小説葛野記:2010/06/29(火)メモメモメモ | トップページ | 小説木幡記:2010/07/03(土)雨だなぁJMRIや散歩でもしようかい »

小説葛野記」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 小説葛野記:2010/07/01(木)夏だ京都だ:

« 小説葛野記:2010/06/29(火)メモメモメモ | トップページ | 小説木幡記:2010/07/03(土)雨だなぁJMRIや散歩でもしようかい »