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2010年6月11日 (金)

南筑軌道石油発動車/アルモデル(1)工作中の真鍮模型

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←写真はここ数日の休憩時間や夕方に、こちょこちょと触っている真鍮製の鉄道模型キットです。製造販売会社はアルモデルといって、わずか0.5mしかない真鍮板に部材をエッチングして、シリーズとして手頃な価格で販売しています。だれでも、極めて容易に組み立てられるキットです。

 私が工作したことと言えば、各パーツの2カ所程度をニッパーで軽く切断して、筋目にそって折り曲げ、ところどころに瞬間接着剤を流し込んだだけです。プラモよりも扱いやすい気がしました。

 昨年(2019)すでに、「南筑2軸客車」を組み立てました。近所に図書館も無いようなローカル線での、「移動図書館列車」の原型・モデルを考えるためにこのキットを探し出してきたのです。規格がOn30という比較的大きなモデルなので、内部に図書館風の様子を仕込みやすいと思いました。
 これまで表だってMuBlogに紹介しなかったのは、図書館列車としては未完成だからです。

 現在組み立てている「南筑軌道石油発動車」には動力が付きますから、ローカルな図書館列車にレトロな牽引車という~、バランスがとれます。
 まだ未完成ですが、このモデルについて忘れぬまにメモを残しておきます。組み立てや塗装の完成した姿は、後日にパート2として発表します。

 この製品について気に入った点を列挙します。

1.質感のある真鍮製で、組み立てやすい。
 日頃触っているプラスチックとはひと味違った佳さがあります。
 組み立てながら「立て付けがよいなぁ」と呟いています。精度が高く、1ミリ以下の寸法で、部材がぴったり収まるのです。これは快感です。

2.On30という規格が気に入っています。
 私の身の回りにあるNゲージをぐっと大きくしたのがHOゲージです。On30はそれをさらに一回り大きくしたものですから、存在感が増します。
 レール幅が16.5mmというHOゲージと同一のところに、縮尺だけが倍の車両ですから、扱いやすくなる大きさです。

3.比較的手頃な価格。
 どんな世界でも、一般的な、標準主流を離れた製品は入手が難しく、価格も割高になります。On30という規格は特殊なものです(一般には、線路幅9mmで、縮尺1/150~160のNゲージ)。しかしこの製品は、特殊な形状のわりには手頃です。

 ということで、完成させるのが惜しいくらいに、おもしろいキットです。
 実車は非力な石油発動機でしたから、鉄道図書館列車としては役にたちにくいので、高性能静粛なリチウムイオン電池搭載の電動車にすべきでしょう。
 威圧感のない大きさとか保守の利便を考えると、このタイプの、「南筑タイプ電動車+図書館専用車+客車」という編成は、将来過疎の地の生涯学習施設として実用化されるかもしれません。
 極低速走行なら騒音や振動も我慢ができて、移動中読書も可能でしょう。一般には、従来とおりの移動図書館として、拠点地で長時間停車する方式がよいと考えます。

参考
 アルモデル
 On30レイアウト:庭園鉄道趣味/森博嗣 (MuBlog)

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コメント

リキがはいって来ましたね

 (日頃触っているプラスチックとはひと味違った佳さ)
この(真鍮製の鉄道模型キット)の写真を拝見して、秀吉の黄金の茶室を思い出していました。
黄金色というのはいいですなあ。

 当方のような無精者にはMu大兄のように多方面に神経を働かせる、ということは無理なのですが、寸暇を惜しんで(移動図書館列車)を構想するうちに、こういう美しくフィニッシュのよいモデルに出会うとホッとするのだろうなあ、ということは何となく理解できるような気がします。

 2階建てのオープンの車輛の次にこの車輛を愉快に思いました。
コンピュータ制御が面白いとか照明(明かり?)をどうするだとか、大分リキがはいってきましたねえ。
黄金色は卑弥呼のイメージとも合うような気もします・・・。

投稿: ふうてん | 2010年6月11日 (金) 21時38分

ふうてんさん
 長いつきあいですが、いまだにふうてんさんがどんな記事に興味をもってくれるのか、わからなくなります(笑)

 今回の真鍮模型は、鉄道趣味の方くらいしか読んでくれないと思っておりました。その上、設計図から書き起こして、自分で全部作る人もいる世界ですから、こういう簡易キットは初心者中の初心記事です。

1.二階建て図書館列車
 これは現行の特急車タイプを改造して、安定性や静粛性を出さないと、図書館列車としては現実的ではないです。

2.トロッコ図書館列車
 これは、今回の記事のような、幾分レトロで、軽便なのが似合っています。維持費とか、利用率から考えると、図書館も身近にない地域では、トロッコ的な移動図書館がぴったりです。これと駅図書館との組み合わせです!

 さて。
 秀吉さんの黄金茶室ですか?
 真鍮って、写真の取りようでは「黄金」に見えますね。実際はもう少しくすんだ色のモデルです(笑)

投稿: Mu→ふうてん | 2010年6月12日 (土) 07時14分

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承前:南筑軌道石油発動車/アルモデル(1)工作中の真鍮模型 ↑邪馬台国周遊図書館ジオラマを走る「ヤマタイのブタ」(南筑石油発動機)  アルモデル社の名作、真鍮キット「南筑」がようやく完成しました。たしかに「南筑のブタ」と呼ばれるのがよく分かります。実に愛嬌のある牽引車です。なんとなく気分が晴れたので、昨年作った2軸の客車とあわせて、さっそく色塗りをしました。  全体を「緑」にし、天井を「マルーン」... [続きを読む]

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