小説木幡記:2010/06/25(金)紙の読書記
ぽつぽつと紙の図書、文庫本も読んでおる。
紙図書は落ち着きがあってよい。
しかし読書量は落ちておる。じっくり読む機会が減ってきたともいえる。第一によく眠るので読書時間が少なくなる。第二に仕事をすると疲れやすくなった(笑)のでよく眠る。以前は2科目連続授業など、すいすいだったが、近頃は息切れする脳。第三に、妙にばかばかしさをふっと味わってしまう。他人の作った小説や論文に、「なんで余が感動する必要がある!」という、怒りがわく。余はたいがい、感動しやすい気質で、感動した後は、「しまった!」と悔やむ。
現今、愉しんでいるのは2系統。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す/夢枕獏 全4冊の長編だが、1冊目。なかなかおもしろい。
ロスト・シンボル/ダン・ブラウン 上下2冊で、下の中程。性懲りもなく、はまってしまう。虚実の境が見えにくい。
少し堅めのは、愉しみよりも味わいだのう。
後鳥羽院/保田與重郎 うむふむ。この世は歌です、物語です。
大日本・満州帝国の遺産/姜尚中(かんさんじゅん)&玄武岩(ひょんむあん) ううう、こんちくしょう。しかし読みやすい、わかりやすい(笑)
電子図書館(新装版)/長尾真 新装にあたって付加された文章が理解を深める、脳。
とつおいつながめゆくままに、きがつくと読み終わっておる。文字情報を眺めるのは息をするようなものだな。
できるだけ気持ちを抑制して、感動しないようにして読んでおる。
すると、滋養になる。
経験則じゃ。
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