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2010年6月 1日 (火)

小説木幡記:2010/06/01(火)いろいろメモ:読書映画iPad

 断片的な日常の中で、息災に生きている。

1.読書
 秀吉の枷、信長の棺、ともに加藤廣(かとうひろし)の作品に浸りこんでいた。
 なお、『秀吉の枷』は、実は数年前に一度読んだことに途中で気づいたが、おもしろいので再度最後まで読み切った。未読だった『信長の棺』と誤認したようだ。ついでに、信長の棺を文庫上下で入手し、一気に読み切った。読み出したら止まらない小説だな。

 2000年に買い置きしておいた、夏と冬の奏鳴曲(ソナタ)/麻耶雄嵩(まやゆたか:講談社文庫)を1/3ほど読んで、あまりの上手さに読み切るのがもったいなくて、おいてある(本当)。最初の死が訪れたところだから、丁度良い。
 この人の作品は、有名な処女作「翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件」は、感動しなかった。わかりにくい、じゃまくさい作品という印象が強い脳。
 『鴉』(からす)は、とても気に入った(笑)。余も好き嫌いが激しい。
 さて、このソナタ、……。もう一度いうが、1/3まで読み込んだところでは、残りを読むのが恐いようなもったいないような、ご馳走を食べ散らかしたくないような、奇妙な状態にある。

 買い置きという点では、暁英(きょうえい):贋説・鹿鳴館/北森鴻(徳間書店)を買ってある。この北森さんは余も縁あって愛読者なのだが、今年はじめに亡くなられたようだ。この長編はだから未完である。50の一歩手前で突然消えるとは、人生は儚い。

2.映画
 処刑人Ⅰ
 これをDVDで鑑賞した。最近処刑人Ⅱが十年ぶりに作られて話題の作品らしい。馬鹿馬鹿しい内容だが、最後まで見た。FBI捜査員役のウィレム・デフォーは「プラトーン」以来のお気に入りで、最後の誘惑(The Last Temptation of Christ)では涙にむせんだが(本当)、今回の役回りは不満だった。いろいろ考えはあったが、要するに「レオン」の麻薬捜査官、ゲーリー・オールドマンのぱくりというかパロディというか、そういう所にげんなりしたわけだ。オールドマンの切れようにはレオンを見たとき肝が冷えたが、デフォーがオールドマンを思い出させるような役柄を演じる必要はない。

 イングロリアス・バスターズ
 実はこれは主役のブラッド・ピットにはまったく興味がなく、ただただひたすらぶっちぎれの監督・タランティーノの映画なのだ! という好奇心から見た。もともと、映画を監督サイドで見るほどのマニアではないのだが、このタランティーノは、仰天するような作風なので気に入っている。
 結論は、ものすごい最優秀の映画だった、となる。
 不思議なことに余がこれを見た頃に、知り合いもみておった。ふむふむ、不思議な暗合もあることよのう。
 で、ランダ親衛隊大佐(クリストフ・ヴァルツ)をとても気に入った。この映画は、余が初めて見たヴァルツの起用が成功の鍵だったと確信した。
 ところで、知り合いのblog感想では「残酷場面」とか「全体として映画が滅茶苦茶」(好意的な表現)とあったが、前者は考えようの違いとしても、後者は普通の優秀映画と思えたので、落差を味わった。一体、どこがはちゃめちゃなのか、今ひとつ分からない。普通の表現に思えたぞ。

 ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破
 三部作といわれている序破急のうち、二番目のDVDがやっとエドルン君の世話で届いた。日曜日に一気に鑑賞した。
 昨年公開されたときは、そこここで好感を伝え聞いた。
 余の感想では、序で神経が鈍磨しているので、衝撃度は序の方が高かった。シンジ少年の姿は相変わらずなので、これはあきらめた。台詞が聞き取りにくい場面がいくつかあって、画面の動きだけをみていた。その点では、なにがなにやらわからなかった。わかりにくさは、前述「イングロリアス・バスターズ」を1とするなら、「破」は100くらいである。
 要するに、余はシンジやレイの扱いに少し倦んでいるのだろう。最後の「急」を見るときは、序破急あわせて余の中の「ヱヴァンゲリヲン新像」を確立しておきたい。それにしても、使徒はどこから何しにくるのだろうか? そうそう、いったいなんであんな変な姿をしておるのやろうか(笑)。余は根本的な疑念に心を奪われてしまった。

3.ディジタル世界
 鉄道模型のディジタル制御(DCC)の専用PCとして、「ASUS PC 1001HA」を入手してご機嫌である。OSはなんと! いまどきWindowsXPという古典世界である。なおまた、VBScriptの参考書も探して買ったが、この世界は2006年くらいで終了しているようだ。いまのところ、DCCを操るスクリプトとして、VBSを基にしている世界で遊んでいる。実は、DCC制御スクリプト言語はほかにもいろいろあるようだが、まずは順番に~。

 なにかと話題のiPadは今朝銀行送金しておいた。知人の話ではオンラインのAppleStoreで「6月出荷」とは、6月末日か7月をさすらしい。じゃが、いずれ商売道具として必須のものだから、少々待たされてもよかろう。第一出荷じゃなくて、第二出荷になるのかな。うむふむ。
 なお、iPadについては、昔に新機種を切望したような気分の高揚はまったくない。必然の結果としてiPadが生まれ、さらに必然の必然として余がiPadを手にする。要するに、当たり前のことだから、面白くもおかしくもない。
 などといいながら、iPad で本格ミステリーを読み出したら、きっとまたMuBlogで騒ぎまくるじゃろう、余が疎ましい脳。

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コメント

 ネタバレになるのであまり書きたくはないのですが、一般的にこれまでの戦争映画は「誰もが知る史実」を変えてしまうということはしなかったのではないかと思うのです。その意味で、とんでもなくハチャメチャだと感じました。史実に基づく読みを完全に裏切られるわけですから・・・
 それにしても、大佐の演技はほんとよかったですね。あの映画で一人だけアカデミー賞を取ったのもうなずけます。

投稿: Wind Calm | 2010年6月 2日 (水) 00時00分

iPadは触ると印象が一変すると思います。情報を受け取る端末としてはものすごくよくできています。作るとか発信するとか、そういうのは守備範囲ではないです。
エヴァはよくわからないところを楽しんでください。なお三作目は「急」ではなく「Q」です。このあたりの謎めかし方もエヴァですね。

投稿: morio0101 | 2010年6月 2日 (水) 00時51分

WindCalmさん
 おはよう。今朝は午前中に一斉健康診断があるので、絶食が辛いです。最近は、ここ数ヶ月の間に何度も血をとられ、CTスキャンに遭い、胃カメラやレントゲン照射にさらされたのに、また、似たようなことをするのは内心不満なのですが、……。組織は村なので、みんなと一緒にやっておかないと、というわけです。
 ああ、歴史変わりの話ですね(笑)。
 結論は、
1.最近1Q84世界に親しんでいるので、歴史や世界について、少々のことでは「変」だとも、「めちゃくちゃ」とも思わなくなった。
2.あの映画を戦争映画とは思っていなかった。昔の銀英伝とかスターウオーズって、ナチス様式を取り入れていますが、少しも戦争映画とは思わないでしょう?
3.あのユダヤ狩り親衛大佐の造形は、タランティーノ監督の円熟と味わいました。俳優も上手なんだけど、本当に見とれるほどの「出現、立ち回り」でした。

 ところで、iPad、例の「鉄兄い」も夏には入手するようです。WindCalmさんも早めにどうぞ。来年は来年。何台あってもよいでしょう。大学や自宅や書斎やトイレや、行きつけのランチ屋さんに置いておけば、移動中両手が自由になります。本だって、そこらじゅうに分散して置いておくでしょう。

投稿: Mu→WindCalm | 2010年6月 2日 (水) 04時55分

morioさん
 おはよう。
 昨日の早朝に、コンビニから銀行送金して、ついでにムックで「iPad の全て」なんて雰囲気のを買ってしまいました。
 ソフトウェアが標準添付から、1000円程度のものまで、いろいろありますねぇ。ゲームも楽しそうです。肝心の、iWorks関係は、日本語様式は秋くらいになると表示されていましたが、標準付録ソフトだけでも充実していると思いました。
 はじめてiPhone との血の濃い兄弟関係も知りました。OSがiPhone-OSってことも、知らなかったのです!

 さて。
 昨日午後でしたか、ベランダからキャンパスを眺めながら、morioさんが指摘されたことに等値のことをぼんやり考えていました。
 要するに、あれは「リーディングマシン」なのだ、という思い切りというか、使い勝手の異なる新文化文明なのだ、という確信ですね。

 多くのことはネットブックでもできるわけです。違いは、コンビニの珈琲と、行きつけ喫茶店の珈琲。あるいは学食の鴨なんば蕎麦と、例のそば屋の鴨なんばの違いです。まるで、世界が違う分けですな。

 そもそも、情報発信とかディジタル系技術については、未だにWindows7とかubuntuの方がおもしろいところ、おおいよ(笑)。だからiPad の佳さこそを愉しまないと、あかんちゅうことでんな?

 次に、「急」じゃなくて「Q」ですね。
「エヴァはよくわからないところを楽しんでください」
 これが至言かな。iPadでシステム開発がしんどいというのと、「エヴァは、意味がよくわからない」とぼやくのは同じ愚だね(笑)。
 それぞれ、見るべきところを見て味わうのがよき人生と、またまた朝から賢弟に教えられました!

投稿: Mu→morio0101 | 2010年6月 2日 (水) 05時14分

iPad用のiWorkはkeynoteとnumbersを手に入れましたが、母艦マックで作ったものを表示させるのは問題なしです。説くにkeynoteはすばらしいです。今週の「本業プレゼン」でさっそく使っています。ただnumbersはメモリの関係か、大規模データベースを運用するには耐えられません。あまりにも遅いです。小さなものならきびきびと動くのですが。
でもまぁ触っていてとても楽しいマシンです。還暦オーバーの同僚(女性、窓ユーザー)に触ってもらうと、歓声をあげて喜んでいらっしゃいました。

投稿: morio0101 | 2010年6月 2日 (水) 16時54分

ひとつ書き忘れました。
ネットブック(東芝のを持ってます)とiPadはまったく違うものです。iPadにはネットブックに避けがたくまとわりつく「まぁこんなものでしょ」という感覚がまったくありません。私が圧倒的な林檎派であることを差し引いても、機能ではなく発想や思想の次元が違うと思います。

投稿: morio0101 | 2010年6月 2日 (水) 16時58分

morioさん
 いやはや、お話を聞けば聞くほど、手にするのが待ち遠しくなりました。一体いつ到着するのでしょうね。このままだと、いろいろなワイヤーとか、机上用の立て掛け板とか、本体以外のものが早々と到着しそうです(笑)
 まさか、「重大な瑕疵があり、生産停止」だなんて、そんな一世一代の悲劇はないと思いますがね。

1.iWorkは以前から使っていますので、iPadで速攻動くなら安心です。keynoteは常用なのでありがたいですね。
 一時的に日本語入力でカーソルが跳ねて悩みましたが、マウスとパッドの両用を禁止したらうまくいきました。(つまりマウスを接続したら、パッドをカットのオプションで)
 心配なのは、メモリー不足ですか。
 メモリーのことは話題になりませんが、そういう下世話なことはiPad では一般に禁句ですか? でも場合によっては障害になるわけですね(笑)

2.ネットブックとの比較をしたのは、morioさんの勘気にふれたようですなぁ。深い意味はなく、単純に用途限定だと窓ネット本も役にたつということです。多くのアプリケーションは窓下で動くのが多くて、特に鉄道系は、winndowsXとかwin2000なのですよ。

*.到着したら(月末?)ちゃんと、iPad 文化圏のよさをレポしますので、お待ち下さい。まだ目や足腰が動くうちに、iPad に出会えてよかったと思っています。
 

投稿: Mu→Morio0101 | 2010年6月 2日 (水) 17時56分

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