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2010年5月30日 (日)

NHK龍馬伝(22)龍という女:確かに気の強い女

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 今夜の見どころは「龍」という若い女性の登場となりましょうか。
 また新選組の、近藤さん、土方さん、沖田さんの名乗りもしない登場でしょうか。(先回も出ましたが、今回は区別が付きました)
 あるいは、土佐のアルコール依存症・容堂さんの、ちょっとうつろな表情でしょうか。

 岡田以蔵は熱演でしたが、龍馬さんとの絡みはすこし過剰に思えました。
 いつもの武市半平太は、上士である故に拷問を受けはしませんが、隣で勤王党同士が膝石責めにあうのですから、たまらないです。
 岩崎弥太郎さんの台詞回しや雰囲気は、依然として変化が無く、もう少し「普通」になってもよさそうですね。

1.お龍
 女優のことはよく分かりませんが、千葉佐那さんとか、平井加尾さん役の方がお龍には似合っていると最初は思っております(笑)。
 ただし。今夜のお龍が借金のカタになった妹を助けるために、出刃包丁を振り回すのは迫力がありました。それと、終盤に、龍馬に夕食を持ってくる場面も良かったです。なにかしら、美味しそうな雰囲気でした。

2.新選組
 なんとなく雰囲気で役割が分かりました。龍馬を最後まで追い詰めた四角張った男が近藤局長でしょう(笑)。若いのが沖田一番隊長で、イケメン風のが土方副長でしょうねぇ。こうして考えてみると、新選組のキャラはすでに祖型として歴史上に輝いているわけですね。
 狸が徳川家康さんのように。
 最初は、市中巡回を近藤、土方、沖田が一緒にするのはおかしい! と思いましたが、予告編では来週が池田屋襲撃なので、このころはまだ組織が固まっては居なかったのでしょう。

3.容堂
 土佐のご隠居容堂がかくも上士、下士にこだわった演出は、ちょっとわかりにくいところでもあります。
 歴史をたどればたどるほど、関ヶ原以降の新設大名は、他の名門と比較して威張れるほどのことじゃないとも思います。織田も豊臣も徳川も、先祖は要するに地場の正体不明、群盗みたいなものですね(笑)。
 まして関ヶ原以降の大名だなんて、気恥ずかしくて人前で言えないじゃないですか。
 だからこそ、上士・下士をそこまで意識するという演出ならば、ちょっと鋭いです。
 私は、やはり近藤正臣さんが昔の大河ドラマで北畠親房を演じたのが、一等好みです。
 北畠氏は、一応、私のなかでは「名門」なんです(爆)。

それではまた来週。
おお、来週は池田屋ですねぇ! 昨年末、行ってきました。

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コメント

先生おはようございます^^* 
以蔵が捕まるシーンがとても辛かったのです。涙が出ました。膝石責めというのは初めてみました・・。お龍は少しイメージが違いました。東北弁の海軍学校の先生が楽しいです。私もいつか池田屋に行きたいです~
麻耶雄嵩さんの本、読んでみたくなりました!(難しそうですが。。)

投稿: yuyu | 2010年6月 2日 (水) 09時24分

YuYuさん、こんにちは

 久しぶりに、ローズガーデンを眺めましたが、唖然とするほどの花々ですね。詳しくは知りませんが、日本でああいう風に花咲くのが不思議です。そして花というよりも、なにか未知の造形という趣で、深く感じ入りました。

 さて。
 岡田以蔵のことは以前から時代劇やTVなどで見てきましたが、見るのが辛くなりますね。
 江戸時代の拷問は、そういうことを研究した成果をちらちら眺めると、私なんか拷問される前に、あることないこと白状しそうになります(笑)。膝に石板を一枚ずつ載せられていくと、正座した臑が△になった座石の上で折れます!
 お龍は、やはりちょっと違いますね、今のところ。今後どうなるかが楽しみです。
 東北弁の人って、昔NHK「風林火山」で、山本勘助の最初の恋人の兄役をした人ですね。
 池田屋は、今は居酒屋になっています。京都市・三条大橋西北ですから、地図でも現地でもすぐ分かります。当時の古風な趣を求められるのなら、京都市伏見区の寺田屋がよいです。MuBlogにはいくつか記事があります(笑)。
 麻耶雄嵩さんのは、たしかに気難しい分けの分からないのも多いし、それが売りなんですが、この「ソナタ」は今のところ分かりやすくておもしろいです。

 ではまたお越し下さい。

投稿: Mu→YuYu | 2010年6月 2日 (水) 15時19分

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受信: 2010年6月 6日 (日) 21時48分

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