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2010年4月 6日 (火)

小説木幡記:2010/04/06(火)葛野の大患:桜なき春

 今日の午後、市立病院を一週間ぶりに退院し、木幡に戻った。
 しばらく静養するつもりだ。
 葛野の大患といえるほどの急激な胃潰瘍、その吐血で一昼夜夢の中を彷徨っていたが、一週間も療養していると血も力も戻り、心身きれいさっぱりした。

 命と引き替えに、ニコチン依存症を捨てた。
 と、無理をしたのではない。
 輸血を2パックして、三日三晩連続で点滴を受ければ、細胞も脳も別の物に変わってしまったのだろう。
 膨大な医療費が消えた。
 そして紫煙吐く野蛮人の余も消えた。

 ついでではないが、
 今年の京桜はあきらめた。葛野の大患から脱せたお礼に、今年は心桜を愉しむ。
 理由はさしてない。ただ、日頃ないことに出遭ったのだから、日頃にない返礼をしておく。
 となると、
 桜なき春とは偽文。ちゃんと、今年も心に桜がある。

 生はすばらしい。
 茶がうまい。夕飯もよし! 猫ハルキ君もさらに大きくなった。
 いざ、生き抜こう。

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コメント

春のこの時期にお伺いしようと思いながら、雑事に紛れておりましたところ、思いも寄らないお話で驚きました。心よりお見舞い申し上げます。思い返せば、ちょうど一年前に、大覚寺に連れていっていただき、花見をしたのでした。また来年、ご一緒できることを楽しみにしています。どうぞご自愛下さいませ。

投稿: morio0101 | 2010年4月 7日 (水) 00時16分

morio0101さん
 「また来年」とは、なんという感性!
 しかし、「また来世」でなくて、よかったなぁ。

 それに花鳥風月は桜なくしても立派に成り立つのが我が国。いたずらに花に惹かれず、心の中を彷徨うのも実に愉しいことと、今年味わっております。

投稿: Mu→morio0101 | 2010年4月 7日 (水) 03時53分

御静養して下さい

 桜の季節なのに、一週間以上、ブログの更新が有りませんでした。何か不吉な事がMuさんの、まわりで起こったのではないかと、不安でした。

 葛野で吐血されたのですか、ストレスが思いもよらぬ蓄積していたんですね。しかし、不幸中の幸い、無事に御帰還された事、本当に良かったです。

 宇治に住む私の義兄も昔、職場で吐血して倒れ、胃を2/3切除した事がありました。

 ストレスは大敵です、十分に静養して下さい。来年の桜の季節を待ちましょう。

投稿: jo | 2010年4月 7日 (水) 07時00分

Joさん
 ご無沙汰でした(笑)
 一週間のうちに3回も「口」から内視鏡で胃を覗かれて、もうこの世界(胃カメラ)のベテランになりました。若い先生でしたが、相性がよかったせいなのか、短時間に出血場所を2カ所特定し、エタノールを注入することで血管を塞いだようです。幸運でした。
 治療用の太いパイプでしたから、一回目は死に近い拷問だったはずですが、ほとんど失神していたようなもので、なんとか~。
 振り返ると吐血が多かったので近似「臨死体験」をしたことになります。そのせいか同室の方が、翌日午後に亡くなったときの感慨は普通でした。死生は薄皮一枚と気づくと、「ああ、朝は独り言が聞こえていたけど、亡くなったなぁ」と思えるものですね。
 お互いに、長生きして、歴史を味わいましょう。親魏倭王の金印がでるまでは、焼き鳥食べて散歩して体力を付けましょう。

投稿: Mu→Jo | 2010年4月 7日 (水) 07時39分

漱石に一歩近づきましたね

 月曜日に何となく嫌な予感がしました。
一週間日記があく・・・はて?・・・それで電話した次第です。
(これから退院前の胃カメラなんや・・・エライ待たせよるなあ、さっきから)
と案外お元気そうなお声でした。

(修善寺の大患)を思い出していました。
しかし本当に大量だったとは・・・。
漱石は回復に向かうときの、食事のこと、自然の移り変わり、人々への感謝などなどを縷々書き残していますね。
生き残ってからも、(心)や(道草)や(明暗)の大作をものにしましたよね。
これからでっせ。

投稿: ふうてん | 2010年4月 7日 (水) 07時56分

 一昨日、ふうてんさんの明るい声を電話で耳にして、元気がわいてきたことを思い出しました。

 さて、漱石はそのころ、今のMuよりも一回り以上若かったので、病が癒えた後も大作をものにできたようです(笑)

 今回のように、死生一如と知ってしまうと、人生観というか、深度や進路に変更を来す物ですが、邪魔臭がりなので、この十年以上考えてきたことをさらに丁寧にするつもりです。

 要するに、好きなことにじっくり取り組むことです。日曜作家もその中の一つの(大きな)要素です。

 ただし二つの思いがよりふかまりました。いささか実利的すぎますが、後の思いに記録しておきます。
1.ニコチン依存は馬鹿馬鹿しいから、大病したときこそサイナラ、さらば。
2.時間をかけて捨てる物を捨てていきます。葛野も木幡も研究室はゴミ箱。すべて、持っていても来世には届かないことに気がつきました! 副葬品は不要です。

 気持ちがすっきりした平成22年春四月でありました。

投稿: Mu→ふうてん | 2010年4月 7日 (水) 12時17分

 びっくりしました。
『龍馬伝』を調子よく書いておられ、そろそろ大学が始まるので、それでお忙しいのかな?と思っていたら、「ト・トケツ~!」の文字が飛び込んできて・・・crying

 桜なんて、元気なら毎年見られるじゃありませんか。
今年は平城京遷都1300年祭なので、奈良でお目にかかれるかと思っていましたのに。
JOさんのおっしゃるように、まずはゆっくり静養なさってください。
漱石の時代の50歳と、平均寿命78才の時代の63才では、Muさんの方が若い、若いshine
ふうてんさんのおっしゃるように、まだまだ(これからでっせ。)happy01

投稿: ほかも | 2010年4月 7日 (水) 12時42分

日曜日に龍馬伝のお講義がなかったので、どうして?と思っていました。。入院されていたとの事・・どうぞお大事にしてください。どうぞご無理されませんように・・
パープルセージが咲きました。英国古典植物Airiculaのショウセルフの仲間で「位の高い賢人」にささげたお花です。お見舞いにお届けしたいです~。。

投稿: yuyu | 2010年4月 7日 (水) 14時07分

ほかもさん
 コメントありがとう。
 平城遷都は、先月末に葛野図書倶楽部2001が、部員だけで行ってくれました。私は詳細を後日聞くことになります。
 私は数度は行くつもりなので、めげません(笑)。大和西大寺からぐるりと散歩して、宮殿を眺めて帰るのを習慣にするつもりです。近鉄特急往復2000円もあればできそうなので。心身最高によい考えと、自画自賛。

 漱石の修善寺大患と、私の葛野大患とは、疾患上では実態は同じです。ただ、相当に医学もすすんでいるので、私は10日もならぬうちに、のんびりblogをしています。
 私が得たのは、日々充実し、かすむような未来への達成感が大切だということですね。……。副葬品も、大作もそれほど大事ではなくなりました。日常の充実が大切ですね。

 来週くらいから、MuBlogも快調に進みますaries。よろしく。

投稿: Mu→ほかも | 2010年4月 7日 (水) 17時19分

YuYuさん、こんにちは
 パープルセージとYuYuという言葉をGoogleに入れたら、先頭に次の記事がでてきました。
http://twice555.blog14.fc2.com/blog-entry-332.html

どうも、お見舞いの花、ありがとう。
 「龍馬伝のお講義」といわれますと、照れてしまいますが、一応4月4日のは、休講にしておきます。龍馬伝はおもしろくて、愉しいのですが、この日だけ(日曜から月曜)、アクセスが高まるのでプレッシャもあり、休講するとほっとしました(笑)。
 さらに「桜」季節もアクセスが高まるのでストレスが高まります。今年は心桜に決めたので、これまたほっと一息。

投稿: Mu→YuYu | 2010年4月 7日 (水) 17時27分

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