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2010年3月 6日 (土)

小説木幡記:2010/03/06(土)生を愉しむ

 雨だ。花粉症が少し落ち着くと耳にした。
 今日は久しぶりの電源落とし日(世間ではオフとかいう)と決めていたので、気持ちが朝から軽やかだ。もっとも、新春に造った二つのマシン、Win7とubuntuは、電源スイッチを落としても通電はしている。時にbiosレベルで不調をおこしたときは、コード全体を引き抜かないと完璧な再起動を果たせない、……。などとマシン話をするつもりはなかったのだ。

マシン往還
 それにしても、今春の自作マシンは2台ともまだ記録を残していない。理由の一つは安価なもので、自動車で申すと大衆車クラスなので、書くほどの目新しさなど無い、とうそぶきつつも、他方、「なにも書かなくてすむほどに、快適きわまりない」というのも、事実なのだ。それぞれのOSは、実に良くできておる。そして一昔前なら高級PCといえる、現代の普及システムで、夢のような快走を毎日果たしてくれている。
 ただし、葛野のubuntuマシンは入れ物が工具箱(1500円)なので不備が目立つ。500GBの2.5インチハードディスクをテープで底に貼り付けていたのだが、知らぬ間にはがれ落ちて、SATAケーブルだけでぶら下がったまま。スイッチは、工具箱の硬い樹脂に穴あけするのがめんどくさくて、そのままワイヤーのしなりに任せているから、いまだに宙ぶらりん、……。
 (動けばよい! という荒技思想のもとでは、万事がこうなりがちだな)
 (余の人生も、こういう点がなきにしあらず。日々、喰えればよい! 多少電気代のかかる人生じゃ)

少しずつ読書
 いま高床式寝床(つまり、世間ではベッドという)の枕辺には数冊の図書が置いてある。今のこの時点で横切り(スライスというたほうがわかりやすかろうか)するならば、松本清張(古代史談義)、ダン・シモンズ(長編SF)、水野良太郎(鉄道模型)、青柳正規(世界史)、保田與重郎(後鳥羽院)、DelPhyマニュアル(2006年版!)などがある。
 珍しくふつぅーの現代小説が皆無である。
 まして政治もビジネスも絶無である。
 そうなのだ、加齢のよさがしみじみ分かってくる。世の中、どれほどばかばかしい情報に満ちあふれているのか。そして代々、才子たちがどれほど気色悪く世界や日本をうごかしてきたのか。多くは、みすぎよすぎのため、名声のため、……。やめておこう、書けば筆が濁る(キーボードが汚れ、へし曲がる)。
 というわけで。
 枕辺にのこった情報にこそ滋味がある。

新誠会2009
 今宵は伏見港ちかくの店で、葛野図書倶楽部2001の総会がある。隊を出する幹部は2009年次と記録される。
 そぼ降る雨が詩情を豊かにする。
 これ、人生劇場のひとこまなり、也。

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