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2010年2月13日 (土)

小説木幡記:2010/02/13(土)日々の繰り返し

 葛野には8:30着となった。いつもより遅い。研究棟はほぼ無人に近かった。文系大学は授業や試験が終わると学生は忽然と消え、教員も居なくなる。職員がひたすら縁の下の力持ち。余は事務同等に葛野滞在が長い。事情は明確で、だれよりも仕事が遅く、だれよりも研究にむらがある。だから、週5日~6日間、フルタイムで滞在しないと仕事をさばけない。
 ただし。よく自分を観察すると、A4判で半分くらいの情報を記録したり、見たりすると、必ず廊下にでて屯所を覗き、バルコニーにでて東山を遠望し、茶を飲み、また研究や仕事を再開する。無駄無駄恣意脳。要するに、脳が過負荷に耐えられぬようだ。さらに、一日数時間は大げさだが、1時間以上はぼんやりしないと、息が切れてしまう。脳が本当に弱いと実感する。
 そして毎日自笑するのだが(PCの前で一人笑いしている姿は、メタ視点で観察すると気色悪いのう)、午後の4時~5時頃になってから、その日の責務の7割くらいを2時間程度でこなしてしまう。まさにロボットではなくて、人間なのだと自らほっとする。

 さて。早朝から午後1時くらいまでに、大きな責務をこなし終えた。結局4日間かかってしまった。
 その後は、一休みして、長時間邪馬台国周遊図書館ジオラマに手をいれた。今は、課題としての中央図書館モデル制作よりも、その前にジオラマ全体の成形が急がれた。どうあがいても、屯所という工作室を使えるのは3月下旬までである。それまでに、発砲スチロールを荒削りし、レールの最後の点検(急坂や急カーブの走行)、紙粘土で丸みをつけて、レールを一旦全部取り外し、プラスタークロス(布に石膏が塗りつけてあり、水を含ませて山などに貼り付ける)を貼り付け、石膏液を塗りたくり、乾燥させ、全面に色づけし、再度レールを乗せて試験走行し、レールをボンドや釘で固定し、やっと色粉や色の筆入れをし、~、それだけの工程を必要とする。後の、「未来の図書館」を改造したり、電球を付けるのは多少狭い空間(研究室)でも可能だ。

 で午後2時~6時までかけて、聖山やトンネルの原型をしっかり完成させ、レールに電源をセットして、数種類の列車を走らせた。HOの方がよく脱線するので確認したところ、昨年のボンド片がこびりついていて、約5mmもレールがいびつに盛り上がっていた。カッターナイフではつった。(はつり屋稼業)
 昨年までと異なり、内周のHOも外周のNゲージも安定走行していた。相互に引っかかりもしない。後は紙粘土ででこぼこを多少修正し、レールをはがし、部屋中を汚しまくるプラスタークロスや石膏世界に入るまでになった。ほっとした。これだと3月下旬には走行の様子や、物語としての、二階建て図書館列車がどのように図書館間を走り、利用者の生涯学習を支援するのか、その雰囲気を、動画などに記録できる(と、取らぬ狸の皮算用)。

 ということで、今日の木幡記はジオラマ制作記に終始した。今はそういうことなのだ。手指にはまだ擦り傷や、ボンドがこびりついている。

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