小説木幡記:2010/02/08(月)日々好日
めずらしく問題の無い日が続く。あまりにいろいろありすぎたから、それもよしと安堵す。
パンタレイ、万物は流転する。
よし、それならばもう一度。
永劫回帰、色即是空空即是色、……。
言葉によって世界が誕生した。
などと、意味なく言葉が脳を流れる。
1.屯所の邪馬台国周遊図書館ジオラマ
今日もわずかに一時間、手を加えた。というよりも、実際に手を付けたのは数分で、あとはじっと眺めていた。木と発泡スチロールとボンドと爪楊枝だけで成形しているのだが、3次元の立体構造を頭の中で上手に描くには一瞬の脳内パターン認識だけでは無理だと思った。相当に時間をかけないと、ここに2X10X6センチの固まりを斜めに立てかけるとどうなる? このレールにはバンク、傾き角度をどのくらいつけたら脱線しないか、この石段は遠くから眺めて石段に見えるかどうか、このトンネルは山におしつぶされないか、山の頂上をどうすれば山らしく見えるか、邪馬台国時代に千枚田はあったろうか、……。いちいち、二次元絵画を組み立てていって、やっと一種類の完成像が見えてくる。もちろん、それを何度も何度も、少しずつ、あるいは大きく変化させて立体完成像を脳内で眺めてみる。
なかなか、時間がかかる。
きっと数学者とか、天才に近い人は、そういうことが1秒を切った時間でできるのだろう。余が試みに計時したところ、ひとつの完成パターンを脳に構成するのに、約10分かかっている。遅い!
2.読書
いろいろ読んでいる。相変わらず数ページずつ。ときどき混乱する。特に最近は日曜作家も充実してきたので、それとあれとこれと、現実と過去と未来とが、ごっちゃになって、一体どの作品のストーリーなのか、びょうしゃなのか分からなくなる。
ところで、森博嗣さんの過去作品をときどと思い出しながら、手に取ってみる。まだ書き残したことがある。
そして、4月16日には、村上春樹さん「1Q84」の3巻がでるようだ。まだまだ4巻がでるまでは安心できないが、先に4巻がでたら、これはこれで少しだけ困る。
3.遊び
図書館列車を改造していて、ときどき凶暴になって、さすがに理性的に・改造対象には無茶をしないが、隣にある列車をむんずとつかんで、手元のガンダムマーカーの適当な色を、むちゃくちゃに塗りたくる。細かな作業をしていると、ストレスが強くなるようだ。そして大抵は、まだら模様のピンクや黄色の屋根になってしまう~。
*
ということだ。
なんのもんだいもなくひびがすぎていく。
すこしだけ、悟りが訪れてきたようだ。あとは即身成仏かいなぁ()。
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