小説木幡記:2010/02/05(金)工作記
木幡で葛野のことを書くのは変な話だが、原則書いている場所で木幡記と葛野記に分かれることになっている。
今日も終日の仕事が終わってほっとしておる。
年末からずっと闇雲に追われていたが、きがついたらなんとなく多くの責務が果たされてきた。
残るのは、重くて深いことだけになったのでほっとしておる。少数の重い仕事をする方が、ひとつひとつは軽いのがいっぱいあるよりも、ずっと楽しい。
一番重そうなのは、ubuntu(Linux)下で、lazarusというPascal系の言語及び開発システムを使って、10年ほど昔におもいついた新機軸のシステムをつくることだ。なんだかこれを成し遂げないと死にきれぬ! の気分だな。要するに文章の中から、特定の知識を抽出するという、古くて新しい問題だ。できるかどうか? (また10年後にMuBlogにこんな記事を書いていたら、笑おう)。これはソフトな工作。
他にいろいろあるが、工作らしいことでは、2月の最初の月曜日に邪馬台国周遊図書館ジオラマを研究室から屯所に運んだのだが(すでに書いた)、これは早朝と夕方に合計2時間ほど手を付けているだけで、この数日間格段の進歩をみせた。要するに、3次元立体ループ深山幽谷仕様「鉄道図書館」のジオラマ(レールレイアウト)が徐々に形をなしてきたのだ。この二回ほどは、強烈な支援も得て(多士済々を実感。意外な関係者が意外な隠れた才能を隠していた)、急速に進んだ。
予定では、3月末には、石膏、色塗り、レール設定まで完了していることになる。そのあとは、延々と色粉をまいたり、筆で色を少しずつぬったり、植栽したりと、隠居しごとになりそうだ。なお、関係者達との話では、邪馬台国中央図書館は高床式の古神道的神殿風がよいと、結論がでた。先行きが見えて、一安心。
というわけで、軟硬の工作に手を付け出すだけの余力が少しわいてきた。軟システムは夏期論文には間に合わないが、ここずっと考え手を付けていた高次テキストマイニングも、そろそろ形を整えることだろう(笑)。今夏は従来手法で『後鳥羽院/保田與重郎』を分析・可視化することになっている。
硬派工作では、『邪馬台国周遊図書館ジオラマ』の第一期は初夏までに済ませたい。第二期に入る前に、ディジタルな運用・DCCシステムを実験し、鉄道図書館物語をモデルによって動かしてみたい。さらに『島図書館』の決着も待たれる(笑:といいながら、何年もかかる脳)。仕上げは超小型ロボットをジオラマ内に配置することだが、これが未来の図書館像だと言ってもはたして何人の者が納得してくれることやら、……。「新」とはこの世に見えないものだから、普及には時間がかかるだろう。
ではまた、木幡でいろいろ考えてみよう。
少し、……。眠くなった、が。
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