小説木幡記:2010/02/01(月)邪馬台国周遊図書館ジオラマの移動
葛野着は午前8時前だった。徐々に到着が遅くなる。
図書館列車、レールレイアウトの移動
極早朝のうちにがんばって、邪馬台国周遊図書館ジオラマを研究室から屯所に移した。このときガムテープでレールごとバインドして運んだ。途中の廊下で、レールの傾きを調整していた詰め物(発砲スチロールの切りくず)が5~6個落ちてしまった。
余は定型レールで組み立てているので、工法が普通の場合とは少し異なる。徹底的に軽業のようなレール配置をすませ、数百回もテスト走行して、やおらレールをすべて外して石膏や色塗りに入る。その途中だから、レールの傾きはすべて屑板や紙や菓子の入れ物で代行している。もちろん屯所では、最終的にすべて紙粘土や厚めの発泡スチロールや板で完全成型する。
などと書き連ねても無縁の人たちには無意味と思う(笑)。
要するに広々とした作業場に運んで、前後左右上下、あらゆる方向から手を入れることができるようになった、という話。これまでは狭い狭い研究室だから、手を伸ばせるのは2方向しかなかったから、脱線したり、レールがねじくれると、それこそ部屋中の書類や図書がどさどさと回りから落ちてくるような状態だった、……。
山をつくって採点
午後は研究室の、そのあいた空間に、ある科目の作品をずらりと並べて評価しだした。実に痛快に区別がしやすくなった。人間は立体として生きているから、ある程度の空間がないと、なにもかもが未消化になると理解した。大体最初は5段階評価をするので、5つの山をつくって、そこにぽいぽいと置いていくわけだが、それには一定以上の空間が必要になる。ましてその科目は、「作品」だから、一篇あたり数百グラムの重さとそれなりの容量がある。
などと、書き連ねても無縁の人たちには無意味と思うので、このくらいにしておく。
結婚するなら金をくれ!
ところでTVや新聞をみていて、最近の女性犯罪はえげつないなぁと、寒気がした。現在は3例ほど事例を知ったが、いずれも一人二人の殺害ではなくて、一ダースくらいの男性を殺しているような感じだな。感じで裁けるわけもないが、なんとなく、怖くなってきた(笑)。キーは「結婚」と「お金」、そしてお金を入手したらあっさり毒殺、自殺風殺害。睡眠導入剤を盛んに使うようだ。
しかし、古典的に、毒殺とか睡眠薬とか、なんとなく離れたところで殺害するのは「女性」が犯人のようだ(笑)。一般に非力で、けっこうずるいから「薬」を使った遠隔殺人、自分の手足を使って人を殺めるよりも、間接的にとどめをさすのが多い。これからは、女性から「このお茶、おいしいよ」とか「このチョコ甘いよ」と言われても、うかうかと口に入れるのは、危険だ。
それにしても「結婚詐欺」は男性に多いと思っていたが、最近の事例では、壮年男性が女性の仕掛けた「結婚詐欺」に引っかかるようだな。「結婚するなら、金をくれ」というノリだ。男性も、収入があって小金があっても、独身で壮年になったり、奥さんと昔に別れたり死別したりすると、寂しい思いをするのだろう。
~
地獄の黙示録
やはり、人の心の弱み、心の隙につけいるのは、よくないことだ。余は偶然にも「先生」をしておるから、今後の女子教育においては、「君たち、男性を値踏みするのは現実世界で正しいことだが、しかし、それを逆手にとって相手の財産や生命を奪うのは、悪鬼の所行だよ。地獄に堕ちるよ」と、善導していくことにした。新しい、道徳教育だね。
などど、~、がらにもなく失笑をかいそうな言説をちりばめてしまった。慚愧。
「一番怖いのは、お化けじゃなくて、人間だよ」と、小学生頃に祖母に言われた。本当だな。
付録
今夜はNHKで、笑福亭鶴瓶の「家族に乾杯:宮城県石巻編(1)」を楽しんだ。日本各地を観てきたが、今夜はいつになく熱心に楽しんだ。耳の遠い96歳のじいさまが、何ともいえずおもしろかった。TVのまえだからか、ネイティブ東北弁は、まだまだ柔らかく思えた。
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