池田屋集合:倶楽部忘年会2009
忘年会があった。2009/12/22(火)。幹事は副長補佐兼務三番隊長、一番隊員(会計)、三番隊員(写真記録)が勤めてくれた。昨年も同じ時期にあったがMuBlogに記録がなかった。今年は写真を整理したので、記録しておく。
場所は三条木屋町近くの池田屋だった。明治屋の東となりといえば京都人にはわかるだろうか。
私はこの池田屋と坂本龍馬が遭難した近江屋とを、帰路京阪電車にのるまで取り違えていた。
「池田屋に乗り込んだのは、近藤、沖田、永倉、藤堂のわずかに四名。相手は二十数名だった。後で駆けつけた土方率いる隊士をいれても、たった三十数名での強制捜査、殴り込みだった。」(MuBlog) と以前記しているのに間違えてしまった。まあよかろう、昔のことだから。伏見港の寺田屋だけは間違わない。しょっちゅう近くを通り過ぎるからだ。
私と、葛野狼(かどのろ)一行は別行動だったが、夕方6時前に完全一致で池田屋の前で合流した。
さっそく押し入った。
池田屋の跡地にできた居酒屋だけあって、なにかと面白い工夫がしてあった。できて間無しの新撰組がわずかに四名で駆け上がった大階段らしきものまで備えてあった。幕末当時、こんなに広くて立派とも思えないが、見て楽しかった。ものごと、ディフォルメ(特徴の肥大化)して始めて記憶に残る。
↓大階段
二階には大きな空間があって、それとなく当時の一部を再現した小部屋と小道具が吹き抜けの中にあった。こういう雰囲気作りに私は弱い。だいたいお化け屋敷や、ミステリアスな館物が好きな質だから、小道具だけで小躍りした。
↓池田屋の中
忘年会時期と店の人気とが重なって、当夜は満席だった。飛び込みの客達は玄関先で次々と追い払われていた。まるで「新撰組の部屋あらためにて、部外者立ち入り禁止」の状態だった。
幹事は11月に予約したが、その時すでに「宴会用小部屋」は確保できなかった。9人だったので、二つのボックス席を使い、他の客達とはスダレで仕切を設けてくれた。席の構造をじっくり眺めたが、よしづ戸やスダレで間仕切りが自由に出来る工夫があった。
↓どんちゃん、どんちゃん
喧噪の中で何を話したかは忘れたが、幹事挨拶、会津中将挨拶、乾杯は書記局長兼務二番隊長が執り行った。
局長が私に二度の電話と一通のメールを出したというので、携帯を取りだしてみると、確かに入っていた。私が別行動集合だったので、時間を少し早めるとの連絡をいれてくれたようだ。明治村の呪い(その時も、行方不明の私に5~6回は電話してくれた)なのか、私は何回連絡されても一向に気付かなかった。事情は袋に携帯を入れて、街の夜景撮影や、書店での本探しに没頭していたから、まるっきり振動や音を察知できなかった。
私が土方カクテルを注文したせいか書記局長は沖田カクテルにした、横取りしてすまなかった。三番隊長は幹事長役で世話をしてくれて結局ノンアルコールだった。経理局員は席の端で黙々と食べていた、無口なんだぁ(笑)。書記局員ははじけるように飲みまくって酔っぱらっていた。対面に座った一番隊員は私と終始、点滴の、CTスキャンの、アレルギーの、猫舌のと病気話で盛り上がった。二番隊員はひたすら酔っぱらった局長の話相手になっていた。三番隊員は神妙な顔でカメラを操り、ときどきプロまがいの宴会仕切を見せてくれた、……。
終わりは局長の挨拶、幹事、幹事長の挨拶で事故無く終えた。
一同二階の広場で記念撮影をし、次の巡回地「京はやしや」へ出立した。この時、経理局員が退席した。
↓二次会は近所の静かな店だった。いつもはここも満席に近いのだが、当夜は意外なくらいに空いていた。
葛野狼たちは、幹事長・副長補佐の指示にしたがい、おのおの好きなものを注文していた。お茶系と和洋菓子系に別れた雰囲気だった。幹事・三番隊員はなにやらフォークとナイフで菓子を切っていた? 幹事・一番隊員はハーブティーが熱かったのか、水コップの氷をスプーンでするりと茶に入れて、猫舌保護芸を見せてくれた。甘みを好まない二番隊員は中国茶だったと記憶する。他はがんがん食べていた。
↓京はやしや
まるで何を話したのか、当夜を明確に覚えていない。そうだ! 局長が猫毛アレルギーの様子を迫真の演技で披露してくれて一同爆笑した。涙ぼろぼろ、鼻水たらたら、顔がパンパン、全身に蕁麻疹~。私にはホラーじみて聞こえてきた。
今年もこれで気分的には葛野図書倶楽部2001関係行事・業務が総て終わった。本当は機関誌Truthの編集に、数名がこれから大仕事になるのだが、なにかしら「無事一年完了」の気分に包まれた。私は例によって、はやしやを先に失礼した。京阪電車が準急だったせいと、緊張が解けた一夜だったのか、危うく中書島駅を寝過ごす所だった。
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