20091119→晩秋の助勤会:伏見桃山「和こう」
↑特大のジョッキ烏龍茶、長大な手羽先黒焼き、一杯280円の焼きホタテ貝(伏見桃山の和こう)←撮影・経理局長2009
ご隠居の来訪
話は複相しますが先週末に北陸から経理局長2008が土産をもって葛野屯所に来てくれました。最近機関誌に消息文をもらったので、おおよその様子は知っていましたが、約10ヶ月ブリにまみえる姿はまばゆかったです。在学中から、NHK大河ドラマ篤姫の主演女優に似ていると、噂の「ご隠居さん」でした。
そこで現役隊員の経理局長2009、副長補佐兼務三番隊長2009と計らって昼食を駅前の寿司店でとり、再会を祝った次第です。
話は社会人「お勤め」のことに始まり多岐にわたりましたが、数日前に「晩秋の助勤会を伏見桃山の和こう」で催したことが話題にでました。実は2008年次の助勤達とは昨年末に和こうへ行った記憶があるのです。もう忘れていたと思いきや、経理局長2008はその記憶をまざまざと再現し、話が弾みました。
助勤会とは
そこで「助勤会」ですが、助勤職はなかなか困難な内容を含んでいるので、半期に一度は外にでて懇親を深めることがこれまでもありました。それを助勤懇親会と名付けています。
ここで助勤という役割の困難な条件を説明しておきますと、その一つに、4年生という経験の積み重ねがないと科目内容や共同作業の指導アドバイスが出来ないという前提があります。ところが4年生は、まず就職活動、そして卒業論文という難問を抱え込む回生で、大抵の一般学生は昨今「就活」で大学に出てくることも稀になってしまいます。もちろん卒論については、一年かけて原稿数十枚の「論立て」をじっくりこなすのは、優れた学生ほど困惑するものです。
そういう悪条件の中で、助勤達は毎週早朝から授業に出て巡回します。
そして受講生が発表するときは事前に数日掛けて提出されたレジュメを熟読し、周辺情報を集め、質問などを考案します。受講生の発表が終わるとその評価をまとめblogなどに公開します。これが半期に四回ありますから、まことに労力知力を要する役割です。
なかなか苦労の多い役割ですが、例年助勤にあたった倶楽部員は「倶楽部員最後の責務」としてそれを無報酬で果たしてきてくれました。有難いことです。もちろん、久しぶりに葛野を訪れた経理局長2008も、昨年一年間その責務を無事果たした、いわば歴戦の勇士なのです。
さて、助勤懇親会は参加者が助勤だけですが、一応倶楽部公式行事に数えています。ですから行き先も内容も、例年定まった雰囲気で行われてきました。夏は木屋町ないし祇園で、他の季節は伏見桃山となっています。そこで今回も昨年の晦日月と同じく同地の炭火焼き「和こう」を選んだわけです。
このお店は「牛タン塩焼き」が名物と思っていましたが、海鮮やひものの炭火焼きが沢山メニューにあって、価格も手ごろで量もあり満足しました。助勤たちは物もいわずに巨大な鳥手羽先黒焼き(30㎝近い大きさ)にかぶりついていました。この食姿は鬼神と思うばかりのワイルドな写真もあったのですが、このたびは座標の写真(0,2)程度に抑えました。
座標(0,0)はホタテ貝をそのまま貝殻の上で焼いた(昔の炉端焼き風)ものですが、焼くときの付けダシがよいのか良い味わいでした。座標(1,3)は最初に出された牛タン塩焼きでしたが瞬時になくなり、遠慮の固まりが最後に残りました。これを箸にした人が誰かは知りません。座標(2,3)はこのお店ならではのアジの干物焼きでした。現代大学生とは言っても古典的な日本の食事記憶があるのか、さっさと骨についた身までかじっていた助勤もおりまして、感心。このアジ干物焼きの話は、週末に上京した経理局長2008がたいそううらやんでおりました。この方は在学中からアジとか鯖が好きな学生でした。座標(2,1)はマヨ付きの焼きチャーシューでしたが、一種の照り焼き風なのでしょう、甘味と焦げ味が微妙に舌にからまり美味でした。おそらくこういう食べ方は私も始めてだったと思います。
というわけで、私は酒を一滴も飲まずに水だけ2杯でこれだけの料理を一箸ずつ口にしました。局長が巨大な麦飯を延々と、もりもりと、数十分かけてじっくり食べる姿が印象的でした。冷めてしまったカルビ焼きをほぼ一皿おかずにして食す姿は、いまどき珍しい健康な若者の姿でした。意外だったのは日頃好き嫌いを激しく標榜している書記局長が、一般に若い女性が嫌う焼き魚を骨までしゃぶってけろりとしている姿でした。他方、好き嫌いを滅多に顔にださない経理局長は味のよいクセになりそうなキュウリ漬けに始まり、総ての料理をまんべんなく高速大量に処理していました
葛野図書倶楽部2001は、年次の変化が激しい組織ですが、昨年も今年もこと食に関しては見ていて楽しくなるような食べっぷりで、私はそこに現代若者の芯の強さを知り、将来の日本に明るい展望を味わっております。つまり、人間とは上手に食べないとやせ細り、衰亡していくという永遠の真理があります。私には、食をもりもりと深く味わうことは脳を活性化し、よい未来をもたらすと言う確信があるのです。
あと二年を残すばかりとなった倶楽部の2009年晩秋。
葛野図書倶楽部2001、万歳。
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