小説木幡記:2009/11/17(火)秋の雨:勉強一杯忙しい
1)昼食は久しぶりに蕎麦とおにぎりを食べた。絶妙の味なり。
2)朝日文庫かな、松本健一さんがこの五月に、司馬遼太郎さんの「街道を行く」、全60篇ほどに各章・原稿4枚程度の解説を載せて、それをまとめた文庫を読んだ。一気に半分読んだ。幾分ミステリ調で、「さて、このことを司馬さんはどのように描いているでしょう。そしてその根拠は?」という風な感じで、肝心の謎の解は司馬さんの原典を読まないと謎のまま~。報知的&指示的抄録と思えば納得。(情報図書館学の用語です)
3)性懲りもなく雑誌というかMookというか「LinuxPerfect v4」を入手した。1380円、高いと言えば高いし、知識の宝といえばそうも言える。キャッチフレーズは「デュアルブータブルDVD:2大人気Linuxがインストールなしですぐさま起動:Fedora11&Ubuntu9.04」とな。まだまだ余も若いねぇ~。こういう惹句や付録DVDにすぐ欺される。ただ初心者には、いちいちネットでダウンロードして、解説断片をネット中で家捜しするよりは、一式まとめた冊子を手元に置く方が気が楽になる。おまけに綴じ込み付録で「初心者歓迎!Linux入門講座」まである。~もっとも、Linux入門書だけでもこの十年間に10冊ほど買っている。なんというか、この世界は人を引きずり回す蠱惑に満ちておる能。
4)昨日午後7時半のNHKクローズアップ現代では、幻の邪馬台国を放映しておった。突然のことなので記録もできず、まずはじっくり大御所、専門家たちの話に聞き入った。わずかに30分の間に、CGを使った纒向の全貌ジオラマ的画像が次々と現れて、余は目をまるくして食い入るようにみておった。しかたなく木幡漫画博士にたのんでテープを買いにいってもらって、深夜零時すぎのBS2で録画してもらった。ところで、近所のコンビニでも、もうビデオテープは売っていないらしく、シャッターを閉じかけの電気店でようやく入手したとのこと。余もそろそろ世間にならってDVDに記録するとかいう最新鋭の世界を経験したくなったが、~、いやいや無駄遣いはしないでおこうと、決心した。ビデオデッキは葛野にも木幡にも一台ずつ古いのがあるから、まだ大丈夫。
CG纒向は、箸墓を含めて、今度の宮殿か神殿・その大きな建物も、幾本もの運河にかこまれて、まるでシュメール時代のウルの古代都市のように見えてきた。これは凄まじい景観じゃ。ビデオと解説とをしっかり頭にいれて、現地に行ったときの幻視体験に備えよう。
しかし今度の建物中央に柱がある様式は出雲大社に例があるそうで、居室や神殿の間取りを持っていたという解説があった。ふむふむ。梅原猛先生の「隠された十字架」を不意に思い出した。法隆寺のことも含めて、柱が中央にあるのは怨霊封じ込め説でもあったなぁ(ちょっと笑)。いやしかし、古代の建築家は、工法として安全な中央柱を意識していたのかも知れぬ能。やがて、諸説あらわれて、また楽しくなる。
5)今夕は屯所に3年生達が遅くまで残って明日の授業の準備をしてくれておった。精勤なり。余は眠くなったので先に帰った。ふむ。
6)上述の2)には、司馬さんが本郷を歩いていたとき「助勤」という言葉が、「新選組副長助勤」以外に、歴史的にないことを気付いて、そこから、推理が始まったと、松本健一さんが書いておられた。その解の一部は、新選組前身の新徴組(このあたりは余・要調査)に関与した清河八郎が、土方さんや近藤さんに伝搬させたという説だった。
となると、葛野の助勤職とは、これは実に意味深い能()。
7)順番
CG纒向や関連新聞記事のこと。
リーマン予想のこと。
ポアンカレ予想のこと。
いろいろ勉強することが一杯ある。
今月号の情報処理特集は「クラウドコンピュータ」やった。
なかなかに、長生きしないと、全部理解できない、うむ。
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コメント
来週宜しく
我が家もビデオテープですが、時代遅れでしょうか。そろそろテレビもレベルアップしますかね。最近のテレビではSDカードがテレビに差し込めてその場で大画面で写真が観れますね、素晴らしい。
クローズアップ現代は私も観ました、巻向川に挟まれた場所に建物がありましたね。昔から地形は判っていたのですが、CGで見せられると感激が又、違いますね。
リーマン予想、私も息子と二人で観ました、息子は久しぶりにおもろい番組を見たと言うてました。数学者と量子力学の二人が出会ったところがおもろいでした。
インターネットの世界や軍事面でもこの素数の問題は奥が深いのですね。殆どが専門過ぎて判らんけど、興味が惹かれる世界でした。昔の職場には大学時代に数学専門の同期が仰山いました、今度、宴会で訊いてみます。
投稿: jo | 2009年11月18日 (水) 11時27分
Joさん
船のミニチュアが一杯でてきているのと、運河とが結びつくのがおもしろいですね。鉄道模型が一杯発掘されたら、きっと葛野のあたりは汽車が走っていたとなるかな(笑)
ただ、当時の水運は、牛馬との関連が必要ですが、相当に役に立ったのだと思います。難波あたりから、磐余まで船がとおっていたと、以前Joさんに教えてもらって、地図を探索していくと、やっぱり通じて居ました。
纒向も瀬戸内海につながっていたと想像すると、考えがぐんと広まりますね。
リーマン予想はまだ5分程度しか見ていないのですが、そちらは親子でご覧になった様子。これでまた、宇宙の謎を解くことや、解かれる日のくることが楽しみになります。この素数パーターンはすでに、クレジットカードの暗号とか、軍事に使われているようですね。
完全に解かれると、いろいろ難しいことも副作用で出てきそうです。
投稿: Mu→Jo | 2009年11月18日 (水) 16時47分