長浜研修旅行20090827(3)海洋堂フィギュアミュージアム黒壁-Nagahama2009
承前:長浜研修旅行20090827(2)黒壁美術館-Nagahama2009
3.1 予定変更してフィギュアの博物館
さて一同、たっぷりしたオムライスを洋屋で囲んでいる時、私はふと、数年前に新聞で見た「長浜市に、恐竜の博物館ができた」というセリフをもらしました。すると、誰かは思い出せませんが、数名が「じゃ、そこに行きましょう」と、わやわやと衆議決定、あっという間でした。
そこがフィギュア・ミュージアムだと私自身が知ったのはこれまた後のことでした。幹部達は協議した結果、正式発表として、黒壁美術館のあと、1時間程度自由行動をして、海洋堂・フィギュアミュージアムに集合という結論をだしてくれました。
長浜は湖北だからでしょうか、陽射しはあっても、8月末に涼風が吹いていました。私はそこここにあるベンチで居眠りして、おもいたって珈琲店に入り、またぶらりと歩いて最後は曳山博物館前休憩所で「夏も終わりだな」とつぶやいていました。時間が来たので海洋堂に出向き、1Fのショップを見て回るうちに、全員と顔を合わせました。1Fではものすごい数のフィギュアが売られていましたが、そこではまだ、この世界を把握できませんでした。
ところが、2Fの展示室に一歩足を踏み入れて、私は雷に撃たれたようなフィギュア開眼体験をしたのです。事情は、写真の数々を御覧になれば、伝わると思います。
3.2 箱物ジオラマの発見
↑前半
上段はミュージアムの入り口です。上の方には、レッドドラゴンがいました。門番は大魔神や、北斗の拳のケンシローと想像できる等身大でした。ただそれが大映・映画の大魔神なのか、「おまえはもう死んでいる」のケンシローなのかは、はっきり知りません。
2段目はショーケースに入った無尽蔵とも言える、いわゆる「フィギュア」でした。おそらく昨年の書記局長2008や局長2008が話していたフィギュアとはこういうものなのだろうと、想像しました。恐竜や戦車や妖怪、百鬼夜行、どれも昔発売されていたフィギュアのようです。縮尺は分かりませんが、ミリタリーものはNゲージ鉄道に似合った大きさでした。
3段目から4段目にかけて、恐竜や古生代の海の様子がジオラマの中に生きていました。特に「Age of Mammals」と読める箱物はとても気に入りました。箱の中に風景があって、そこに恐竜や三葉虫が住んでいました。これは、私には意外な展開でした。こういう世界を知らなかったのです! 感動しました。
(この中に極小のTゲージレール(幅3mmほど)を敷けば、すぐに恐竜鉄道図書館になりそうです)
5段目はアニメ世界。実は、エヴァンゲリオン展だったようです。エヴァ世界は好きなのですが、綾波レイあたりは、私くらいの年齢になると正視できないものです(爆)。まるで男性の思念が凝縮したような等身大のフィギュアは、避けて通りました。まことに、君子危うきに近寄らず。
最後のはゴジラでしょうね、これは愛嬌がありました。またその前の装甲兵装・ロボット兵のような雰囲気は良いですねぇ。(この、装甲ジオラマ、いかにも廃墟らしくて、私の一番人気! 拡大したところ「終戦:キリコtheワンマンアーミー」と書いてありました。)
3.3 漫画のようなフィギュア世界
↑後半
このあたりからは綾波レイにあてられて、前後がおかしくなりました。
上段の右三つは、東宝映画モスラ、手塚さんの「火の鳥」、そしてご存じ「ドラゴンボール」だと思います。
2段目左端は、新世紀・初号機の装備の数々でしょう。何種類あるのか数えませんでしたが、左上には移動電源車までありました(?)。
次は、おお、マニアはおるものです。フィルム一眼レフを構えて、箱物ジオラマのガラス映りを避けて念入りに撮そうとしている人でした。世にマニアの種は尽きまじ。
その後の二枚は、全長5mくらいありそうな、原寸大のトリケラトプスが横たわっていました。解説では毒草に中毒した恐竜のイメージでした。これは見物ですよ、驚愕のジュラシック・ワールドでした。
3段目の最初は、象などの現代を中心とした生物界フィギュアですが、恐竜もたくさんいます。次は箱物で恐竜映画の一場面のようですが、ちょっと変なキャラが混じっていてユーモアたっぷりです。次も、気に入った箱物ジオラマでカスモサウルスを後ろからティラノサウルスが追っかけていました。次と、4段目の最初は姉川の戦いで、姉川が血で染まったという逸話がありますが、普通の川でした(笑)。
さて4段目に入ると、どうにも理解を絶する世界なので、頭がくらくらします。2枚目をご覧下さい。左側は何かのアニメキャラ少女とは思いますが、綾波モデルとは違って笑いをもたらします。虎皮衣装のラムちゃんを想像しましたが、別のキャラでしょう。その横になぜツタンカーメン風の黄金棺があるのか、~。そして後ろのフィギュアは、怪物・モンスターなのでしょうか、エイリアンは分かるのですが、他は「変なもの」としか理解できませんでした!
5段目は少し蘊蓄がいります。最初の3枚は「馬の助神社」という名称がありました。これはネット中をさがして、やっと背景がわかりました。どうも、このミュージアムの館長に縁のある神社らしいです。詳細は参考サイトにあげましたので、どうぞ。それよりも、フィギュアとして、この「馬の助神社」は良いですねぇ。惹きつけられました。川にカニさんまでいるのです。詳細ですよぉ。
3.4 海洋堂・博物館のおもしろさ
1時間以上は展示室を行ったり来たりしていました。
経理局長は俊足で展示ケースをくまなくながめ、瞬間移動のように姿を消してまた別の所で見かけました。時々目の隅を経理局長の姿が横切るのです。
三番隊長はそこここでじっくり腰をおろして箱物ジオラマ世界に没頭しておりました。球体関節人形好きらしく、フィギュア製作過程のケースには興味が強かったと思います。
副長はときどきエヴァンゲリオン世界の前に立ちつくしていました。最近その世界に開眼されたようなので~。
一番隊員は、黒壁美術館ではよく見かけたのに、ここではほとんど姿がなかったです。どこに潜んでいたのか後で聞いてみます(笑)
私はこの博物館ではじめてフィギュア世界の豊饒さに気がついて、昨年何名かの幹部達が人生の一部のように接していた事情をようやく理解できました。
私の場合、箱に入れた恐竜世界や、漫画世界のジオラマに圧倒されたのです。従来日本の美学では建築物と周辺自然との間に仕切がなくて、一体感をもつものにすぐれたものがありました。つまり庭と建物ではなくて、庭のような建物、建物のような庭が心地好かったのです。しかしここで見た箱物ジオラマ・フィギュア世界は、箱とガラスで「世界を創り」、そこに自由自在なフィギュア達が生きている!
つまり、別世界が突然空間から湧出したような驚き、そして感動がありました。おそらく、これこそが伝統の日本・箱庭芸術の新種だったのでしょう。
いやぁ~世の中、まだまだ未知の世界があるものです。
そこで私は、将来の展望を持ちました。
記事趣旨とは離れるので簡略に申しますが、「箱物鉄道図書館ジオラマ・フィギュア世界」の新たな創設です。レールは幅3mmのTゲージにすれば、委細を尽くせると思いました。1/450の縮尺ですから、恐竜の大きさに合うことでしょう。
さてそういうわけでぇ(笑)、次はいよいよ顧問待望、「長浜鉄道スクウェア」の見学です。
参考サイト
1.海洋堂フィギュアミュージアム黒壁:龍遊館(KAIYODO Figure Museum)
2.馬之助神社/海洋堂館長 宮脇修
参考地図:海洋堂フィギュアミュージアム黒壁
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コメント
ここは前から行きたいと思っていたところです。Muさんの記事を読んでますます等身大の綾波に会いに行きたくなりました。財布のひもを固くしておかないと、とんでもないことになりそうですが。
ぜひジオラマで第3新東京市を再現して、そこに図書館列車を走らせてください。もちろんエヴァのフィギュアも散りばめてください。
投稿: morio0101 | 2009年9月10日 (木) 23時05分
morioさん
ちらっと貴ブログを眺めたところ、小さな自転車で古京、新京の仏巡りをなさっているようですね。
そういえば、フィギュアミュジアムで、アシュラ翁(変換間違い:阿修羅王)は見かけませんでした。見た限り、フィギュアの多くは一品手作り生産が主のようで、多くは手が届かない値だと想像します。
ただ1Fのショップには青少年向けの1000円前後、いろいろ沢山ありました。数千円のレッドドラゴンが目につきました。
エヴァンゲリオンは特別展だったはずなので、早めに行かないと、綾波に会えませんよ。
京都駅から「フィギュア博物館入り口」までは正確に70分ほどです。そちらからだと100分ほどでしょう。
ところで、新世紀京都市を作って、愛宕山全体を、ドドドッーと地下に潜らせる計画はあります。そうすると図書館列車は兵装車や電源車の増設・改良をする手間暇もでてきますから、なかなか難しい。
ただ、電源問題はレールから集電するので、太いワイヤーケーブルが不用になって、動きが楽になるでしょう。その分強くなるので、逆に死徒の数を増やさないと、バランスが壊れます。
投稿: Mu→morio0101 | 2009年9月11日 (金) 05時18分