目次・長浜研修旅行20090827
承前:飛鳥は石舞台が一番人気でした:Asuka2008研修旅行
2009/08/27の木曜日、滋賀県の長浜市へ「葛野図書倶楽部2001・長浜研修旅行」として行ってきました。訪れたところは数カ所ですが、どれも見どころの多い施設でした。参加者は、今回は私をいれて総勢5名でした。
長浜市は、琵琶湖東岸の北部に位置し、市内には北陸本線長浜駅、国道8号線、北陸自動車道長浜ICがあって交通の便が良いところです。また明治時代には長浜から大津まで定期船があり、琵琶湖をつかったルートも盛んでした。現代の長浜市は、街の整備に力をいれて、「黒壁のある町」として観光客も多いようです。
当日は京都駅から長浜駅まで、往き帰りともJRの新快速でした。片道60分で、乗車料金は往復で3600円弱でした。
(1) 長浜城歴史博物館
織田信長の時代に、豊臣秀吉(羽柴と名乗っていた頃)が長浜城を構えました。その後、四国の土佐藩初代山内一豊も数年間おりました。石田三成の出身地でもあり、当日はNHK大河ドラマ関係で、三成や直江兼続の展示がありました。天守閣からは琵琶湖や伊吹山が360度一望に見渡せて、素晴らしい景観でした。
なお、作庭で日本史に著名な、小堀遠州もこの長浜出身だったと知って驚きました。
(2) 黒壁美術館
江戸時代の商家を残したままの、和室の美術館です。長浜はガラス工芸・装飾に力をいれており、近所にいろいろな施設がありました。この黒壁美術館には、内外の美しい作品がありました。私が特に気に入ったのは、高さが30cmほどもある大きな砂時計でした。
(3) 海洋堂フィギュアミュージアム黒壁
このフィギュアミュージアムは、当初の予定栞(書記局長2009作成)に入っていませんでしたが、書記局長が事情で当日不在だったせいか、食事中に急遽、他の施設と入れ替わりになりました。歴史物中心だったのが突然現代風に変わったわけです。
マニア筋には著名なフィギュア世界の聖地らしく、素晴らしい作品が多数ありました。私は、恐竜達を40cm立方の木製箱にジオラマとしてしつらえた作品群に、「フィギュア開眼」の思いがしました。
(4)-1・長浜鉄道スクウェア(駅舎)
(4)-2・長浜鉄道スクウェア(鉄道文化館)
明治調独特の旧長浜駅舎で、その日の疲れが消えていきました。
北陸本線の歴史が私の父の出身地に関係しているので、つい熱心になってしまいました。蒸気機関車と琵琶湖航路、最初の交流電気機関車、そして現代の直流電車と、長い複雑な歴史のあったことが、よく理解できました。
当たり前ですが、日頃触っている鉄道模型に比べると、実車の蒸気機関車D51や、交流電気機関車ED70は、本当に重量感があって、「でっかい!」と思いました。
鉄道は近代日本を支えました。これからも、大切な基本中の基本の、生活に密着したインフラストラクチャーだと思いました。特に地方鉄道の未来を危ぶむ世論もありますが、深く考えてみれば、これほど素晴らしい施設はないと思った次第です。
こうして8月末の恒例・倶楽部研修旅行は事故無く、無事に終わりました。その日は風もあって過ごしやすい長浜日和でした。7:50京都駅集合、17:05京都駅解散の小旅行でしたが、充実度は高いものでした。
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