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2009年8月 3日 (月)

小説木幡記:2009/08/03(月)八月の京都

 京都らしい夏が始まった。ここずっと突然の大雨や雷、突風で、台風が毎日きているような気分だった。梅雨というのは静かでもっとじめじめした印象が強いから、「嵐」のような7月後半は、台風季節に思えたものだ。ところが7月の後半を季節的に梅雨と思う人もすくなくて、わかりにくい梅雨のような暑い7月だった。(書いていても、分からなくなる)
 ところが今朝は、夏一番の味がでていた。つい先だって宇治市では電柱がへし折れるような旋風があったが、嘘のような話だ。セミがよくなく。これが夏なんだ。

 土日は大学行事で朝から夕まで終日倶楽部員たちと仕事をしていた。2日間ともお昼前に豪雨になって、行事参加予定のJK達の出足が鈍った。
 それも終わってセミのよくなく今朝からはいよいよ本格・夏期論文の時期にはいった。八月の京都は、調べれば年中行事もたくさんあるだろうが、出歩かない余には、(宇治や琵琶湖の)花火大会、五山の送り火、そんなところが夏休み絵日記のネタとして浮かんでくる。昔は嵐山でも花火大会があったが、今はどうなんだろう。
 もちろんそれらは新聞写真やTVニュースで観るだけだが。

 人にもよるが、倶楽部員たちもそれぞれ旅行やライブや催し物に出掛けたり、アルバイトをしたり、部屋の掃除をしたり、帰省したり、勉強したり、そこそこ楽しむようだ。カラオケボックスに一日こもり、それから夜中まで飲み明かす趣味の人達もいるらしい。余も夏期論文・芭蕉世界や、時たまの美術世界や、おりおりのジオラマ製作世界に没頭するのだろう。それぞれの夏だな。再訪かねて、嵯峨野の落柿舎(らくししゃ:改築中らしいが遠望するのもよい)や、大津膳所の義仲寺(ぎちゅうじ)や、大津山間の幻住庵(げんじゅうあん)を訪れてもよいな。あるいは大阪や京都の交通博物館もよいな。一応、夏の夢らしいお出かけを想像するが、~。まあ、出不精だから結局一夏木幡と葛野を往復するだけで、おわり、となりそう。
 しょぼい人生じゃ!
 うむふむ。余の夏がしょぼくても、倶楽部公式行事としては納涼会、長浜研修旅行と、お楽しみはある。それはまたそのときに。

 そうだ思い出した。あまりに諸事雑務に追われて、夏の読書を選定していなかった。
 この夏は何を読もうか。
 日本の古典ミステリをまとめて読み明かすのもよいだろうな。そして考えてみたら結局昔の読書にたどりつく。森博嗣さんの初期S&Mシリーズ、京極さんの分厚い文庫本数冊、島田荘司さんの初期長編数冊、綾辻行人さんの初期「館」シリーズ数冊、笠井さんの、……。脳が溶けてきそうな快楽を予想できるわい。

 さて、と。

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