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2009年8月10日 (月)

小説葛野記:2009/08/10(月)雨の終日・猫も杓子も参謀本部勤め

 朝から雨だった。午前7時過ぎに四条小橋で高瀬川におりて水をみた。透明だった。京阪電車は、各駅停車のままにした。丹波橋で次の急行にのれば早く着くとアナウンスがあったが、がら空きで弱冷車が気持ちよかったのでそのまま座っていた。夏なんだろう、7時少し前でも鈍行は空いている。阪急電車はもっと空いていた。余の座った車両は余一人だった。贅沢だ。

 葛野について正午まで、少しためた校務を徹底的に処理しはじめた。午後に打ち合わせがあって、頭にいれておくことが一杯あった。夏期というても、どうにも今年は週に2回は徹底的に案件処理をしないと、混乱しそうだな。一つ一つはそんなに難しいことではない。いろいろな要素や人の意見と照合させていけば、修正が入っても混乱しない。ただ、イベント(イベント・ドリブンでの用法)は乱数に導かれるように容赦なく間断なく、無意味(笑)に発生する。一つ一つのイベントを独立したものと扱えれば、余のようなロートルでも問題なく間違いなく処理出来るが、相互に微妙に対立をはらんでいる。そこで判断を躊躇する。すると次のイベントが発生し、それは前二件が解決していないと判断しようがない、……。

 そうなのだ。
 このくそ忙しい現代社会で求められる能力とは、上記のような多重イベント相互矛盾をどのようにてきぱきとこなしていくかが求められる。余には難しい。昔の大本営、対米・作戦課長だった瀬島さんかな? 彼らの時代はコンピュータも電卓も無い世界で、おそらくソロバンと紙と鉛筆だけで、帝國陸海軍の膨大な作戦要綱をたてておったのやろう。なんだか、忙しい世界は、今と少しも変わりはしない。

 さらに、そうなのだ。
 現代、猫も杓子もサラリーマンやOLになっていく、なっていこうとする。どだい無理な話なのじゃ。一つ一つの仕事は賢そうな小学生でも解ける。それが入り組んでくるのが現代一般社会なのやろう。そんな複雑な仕事を猫も杓子もできるわけがない。人間の能力を侮っているのじゃなくて、もともと出来ないことをやったふりして、給料なんぼの世界になっておる。ちゃらんぽらんに済ませる企業は、その場限りで儲けるだけ儲けて、あとは知らぬ~、と次のもうけ口に飛びついていく。いちいち矛盾、不正なんか気にもせずに、社会は動いておるなぁ。そんななかで、猫も杓子も不適応にならぬはずがない。生き抜ける連中は、適応しただけで、それが立派かどうかは、なんとも言えない。

 間違いだらけの社会。
 今年になって払ったはずの家族の年金に、突然クレームが送られてきた。二ヶ月分滞納! と。調べてみたら、その前後の月を含めてまとめて納入しており、領収書もちゃんとある。前後はなんにも言わずに、真ん中の二ヶ月分だけ滞納とは、一体どういう処理をしておるのじゃろう。以前は請求書のまま納めたら、数ヶ月後に「あなたは、納め過ぎなので返します」と、書類が送られてきた。ほとんど発狂している社会システムじゃねぇ。
 近々社会保険庁が無くなり、民間委託になるとかのお知らせも入っていた。集金人が来ることもあるらしい。いろいろな会社が名を連ねているから、これじゃ、「振り込み詐欺」の温床になりそう。今は、余の脳もまだぎりぎり動いているが、そのうち、なんぼでも騙され放題社会になりそう。

 家族の携帯電話料金で、何十回も「振り込まれていません」という電話が、下請け会社経由でかかってくる。何度言っても、数ヶ月するとかかってくる。発狂しておるな。

 以前、某バンクから、「君はモデムか、なんかの代金を未納だ」と、何回も電話があった。そんなこと知らない、と何回言っても、波状的に請求電話があった。これも発狂しておるな。

 要するに、社会が複雑になりすぎて、猫も杓子も、PCはあったとしても、70年ほど昔の大本営参謀課長クラスの能力がないとこなせない社会になっておる。しかし、そんなの無理。瀬島課長なんて、だれが考えても当代一流の秀才だし、諸葛孔明には及ばぬだろうが、敗戦続く蜀の運命を握っていたような立場の人。現象・要素としてはそれに近い仕事を、現代の青年たちがこなせるはずはない。

 おそらく入社しばらくはがんばったのやろう。しかし波状的におそってくる相矛盾したイベントにドリブンされて、対応できなくなる日が数ヶ月後におとずれて、ついにはアパシー、退職に至るケースが引きもきらず、やれニートの気弱な若者のと、後ろ指指される昨今じゃのう。

 複雑システムは脆弱なのだ。
 しかし全破壊して作り上げるのはもっと難しい。今さら、冷暖房のない夏冬は耐えられないし、江戸まで徒歩ちゅうのもしんどいな。大学の授業も、教授一人一科目だと、時間割も単純なんだがなぁ~学生だれも来なくなる。あはは。

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