小説葛野記:2009/06/24(水)南筑2軸客車におとぎ電車、おお会議
授業
朝一番に、大英博物館の世界の遺産確保と現状と事情とを、それなりに一席演説。そのあと玉(ギョク)の民(ホータン)と絹の民(中国)、敦煌などなど、毎年の恒例授業なれど、余は気に入っておる。
図書館遊覧
授業後、図書館へ行って1960年代の古い図書を目視検索(コンピュータで検索するのは、アナログ人間には辛いので)、結果数冊を得た。
後ろに教え子の司書が立っていて、
「なんで、OPAC(電子計算機による資料検索)を使わないのですか?」
「うむうむ。便利そうじゃが、余には使い方が難しいかも」
「テーマを言ってくだされば探します」
「おお、ありがとう。移動図書館」
数分後、地下書庫に行って2冊もってきてくれて、良かった(笑)。つまり、現代ではブック・モービル(移動図書館)は地下書庫に入るくらいの古典的テーマのようだ。
ともかく、司書という仕事人は、利用者にとってありがたいものだ(爆)。
倶楽部
昼前に倶楽部員とひとしきり打ち合わせ、行事が山積しとる。ついでに昼休みは例会があったので、倶楽部員記念写真を撮るために屯所へしばし。例会は欠席。終了後、局長&副長から報告。
工作:レトロ図書館列車
さて。午後の会議が始まるまで、真鍮製のOn30タイプというか、要するにHOゲージ(16.5mm)のレールを走る、図体が1ランク上のOスケールによる、古典的客車を造り出した。アルモデルという所の「南筑2軸客車」といって、簡素な仕様だが真鍮製というのが味わいある。じっくり造って、やがてレトロ・ローカルな移動列車図書館に改造する腹づもり也。これは、機関車も別途入手したので、その時、製作過程を記事にしようと考えておる。
宇治川のおとぎ電車
それで想が飛んだが、先夜木幡研に宅急便が届いて、10年ほど昔の鉄道関係雑誌が到着した。もちろん古本である。記事内容は、京都府の宇治川沿いに「おとぎ電車」というのが戦後しばらく走っていて、それが今後の、余の「宇治川・周遊図書館列車ジオラマ」の原型になりそうでな。
さすがわネットの威力。なかなか入手しにくい古い少数部数雑誌が2冊・たった1800円で手に入った。わずかに2日間で。
この7月から宇治市資料館で、その「おとぎ電車」の古写真展示会があるようなので、その前に、みたこともない幅610mmのレールを走るナローな観光遊戯電車の実態を知っておきたかったわけだ。
会議会議会議
そのあと、ずっと会議が3つ続いた。なんとなく会議酩酊状態で、最後は心が空に飛んでしまっていた。しかし、これからの大学学部の運営を左右していく会議なので、~、なかなかに脳は酩酊しながらも、動いておった。
さて、今日も一日が終わった。
木幡に帰ったら寝てしまいそうだ。明日も授業はあるし、まとめはあるし、貧乏暇無しの日々なり。
合掌。
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