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2009年5月31日 (日)

NHK天地人(22)真田幸村と父・昌幸、兄・信之

承前:NHK天地人(20)上杉景勝の英断→<先週の21回目は事情で掲載できませんでした>

はじめに
 ようやく真田幸村が登場しましたが、実は頭の痛い話がありまして。数年前に「情報サービス」という担当科目で何人かの学生達が「真田幸村は居なかった」という趣旨のテーマで厖大な調査をまとめたことがあったのです。つまり、「大坂夏の陣(1615年)」で徳川家康を窮地におとし、自らは戦死した豊臣方の智将・真田信繁(のぶしげ)は実在したが、真田幸村は史上存在しなかった。要するに、幸村とは真田信繁の変名だろうというオチだったのです。
 この事実を、史実と虚構との対比の中でまとめた作品ですから、私自身も随分勉強になったのですが、読んでいるときに、ともすれば私の中にある講談世界、真田十勇士のイメージをふっきることが出来ず、随分混乱した記憶があるのです。

 さて今夜、クノイチ初音は幸村の姉として直江兼続の前にあらわれました。このあたりは完全なフィクションと思いながらも、初音がぐんぐん兼続に惹かれ、そしてドラマのおわりで幸村が「姉上があの男にほれた理由が分かった」と言ったときには、(狂言廻しのような立場で)初音・幸村の姉弟が、本当に上杉家と縁があったら面白いなと考えた次第です。

真田家のこと
 最初、幸村はかたくなでした。徳川との関係で、父親の昌幸に命じられて上杉の人質になったわけですが、上杉の「義」がどうにも理解できず、「お人好し」にしか見えず、若かったこともあり反発したのでしょう。
 つまり今夜の父・昌幸(まさゆき)の毒々しい小狡さでわかるように、幸村も幼い頃から、戦国乱世を生き抜くには人間同士の信義なんかに価値はないと、育てられたのかも知れません。

 こういう一種の合理的考え方は、実は史上有名な話として、後日、真田昌幸と幸村とは豊臣につき、昌幸の長男・信之は徳川について重臣の本多忠勝の娘と結婚しているわけです。夏の陣で幸村は戦死し、兄の真田信之はずっと徳川の世を生き残るわけです。真田家が生き延びるには、兄・弟父が分裂することも是としたのだと思います。

 というわけで上杉家での幸村は、(ドラマでは)主君の上杉景勝や家老の直江兼続を、信用していなかったのでしょう。しかし、徳川がついに7千の兵を信州上田に出し、真田を襲ってきました。景勝と兼続は相談して、援軍を派兵し、あわせて人質の幸村にも一旦帰国を認めます、……。はたして、幸村は帰ってくるのでしょうか?(結末は、ドラマを観た人は知っています)

面白かったところ
 兼続のおとうさん樋口惣右衛門(ひぐち そうえもん)がえらい若い女性と一緒になります。年令は、おそらく当時でも驚天動地の17歳(満年齢なら16歳)。いまならJKですよね。これには兼続、与七の兄弟も困り果てるというか、苦虫を潰します。そのあたりのやりとりがものすごくおもしろかったです。義母を持つことになるお船さんがかえって落ち着いておりました。

初音はなぜ兼続に惚れたのか?
 初音は父親の真田昌幸が、娘である自分を監察していたことに気がついて、弟幸村の前で腹を立てます。初音は自分の父親が真田を守るために、小狡いまでの権謀術策をふるうことに飽き飽きしていたのでしょう。弟は初めは父親の遣り方が唯一の方法と考えてきたわけですが、景勝や直江兼続の心情と力のある「義の心」「お人好し」に心が洗われました。
 そういう兼続の気性をはやくから初音は見抜いていて、その「力のある誠意」に惹きつけられたのだと思います。

 もちろん、真田と同盟を結び、それを支援することで、上杉は徳川に対して防波堤を築いているわけですが、「頼られたら守る」が謙信公の遺訓でもあった上杉では、真田に援軍を送ったのは妥当だったと思います。しかしドラマでもありましたが、太閤秀吉との関係、徳川家康との関係まで含めると、真田を支援することは、政治的には危険な賭でもあったと思います。

今夜のまとめ
 先回は石田三成、今夜は真田幸村と、乱世を生き抜いた直江兼続にも無二の親友ができたようです。石田も真田も他国者ですから、かえって兼続の視野が広がっていくのだと思いました。

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