Macでウブントゥ:ubuntu(Linux)、ついでにフラッシュメモリーで軽々
0.はじめに
詳細は省くが、疲れ切った土曜日の午後、帰宅前に突然テクノ心が燃えて、MacBookにubuntuを導入し、ゲーム「上海」を遊んだら、心身がすっきりした。全部で30分程度ですんだので、横臥する時間でLinuxが導入出来る時代だと、あらためて痛感感動した。
感動したのは、実は帰宅寸前についでに8GBのUSBフラッシュメモリー(SONYの2800円)にインストールして、木幡に帰って使ったら、木幡マシンは何のきなしに軽くLinuxマシンになってしまった。
きになってGoogleで探してみたところ、私は2007年の初夏にLinuxについて記事を書いていた。しかしその時はまだ重々しく、葛野や木幡のマシンにそれぞれ100GB以上のスペースをとって操作していた。それがいつの間にか消えたのは、記録スペースが必要になって、ある日無意識に削除していたからだろう。
その記事よりも、この度はもっと気軽にMacでubuntu(Linux系の一つの製品名)、USBメモリーでubuntu軽々と、メモしておくことにした。
1.Windowsとは異なるLinuxの利点
Linuxのことは2007年の記事ですこしまとめておいたが、もっと簡便にいうと次のいくつかの利点がある。
*無料でWindowsと同等、部分的にそれ以上の能力を発揮する。
*多くの、この世に存在する、あらゆるといってよいほどのソフトウェアが、Linux上ではほぼ無料で使える。
*毛色の異なる世界は楽しいし、windows世界からの自由を味わえる。
*USBフラッシュメモリー、たった一枚のCD、重装備のPC、いろいろな規模に応じて使える。
2.なぜMacBookでubuntu(Linux系の一種)
*ここ数年来インテルMac(CPUがインテル社に変化した)といわれてから、アップル社のコンピュータではwindowsが自由に動くようになっている。
*ところが、肝心のwindowsは数万円もするから(ヴァージョンアップ版では導入が困難)気分が悪い(笑)
*windows同等の環境を持ったLinuxを使えばその方が気が楽。無料で動く(はずだ、と推量)。
*何故MacOSX以外にLinuxを求めたのか?
気晴らし。
やはり、本当の世界はWIndowsでもMacOSXでもなく、
UNIX→LINUXの系列にあると信仰。
無料で最大の楽しみを持続できるのは、Linux系だろう。
3.Macでubuntu:情報の仕込み
*数年来、雑誌にはLinux系のOSがCD一枚で動くように売られている。LiveCDという。殆どのPCにCDを差し込むだけで各種Linuxが色とりどり、動く。雑誌価格は1300円程度。インターネットだと無料だが、丁寧な解説、応用の知識がまとめてあるので、まず一冊は入手する。私は、ubuntu製品が好きなので、それを主にした雑誌を選んだ。
*インテルMacで動くとは書いてなかったが、動くはずだと推理できるほどには年季がある(笑)。
4.Macでubuntu:BootCampでハードディスク整理(容量確保)
*ここ数年来のMac(インテルCPU搭載)には、アプリケーション/ユーティリティーというフォルダーにBootCampという基本ソフトが入っている。
*詳細はアップル社のサイトで「Macの基本/windowsを使う」というところに書いてある。
*このBootCampを使って、Linux用の領域を確保する。ただし、windowsの導入についてのメッセージしか出てこない。領域確保にはwindowsもLinuxも同じだと、推量した結果(笑)。
*当然、領域を確保したあと、「windowsをインストールしましょう」という所で、終わる。
*私のMacBookは2008年2月ころのもので、空き領域が70GB程度だったので、上記領域は20GB にしておいた。
5.Macでubuntu:インストール
*上記の4で適当な領域を確保したら、一旦Macをオフにする。
*雑誌の附録CDを差し込んで、電源を入れる。
*「オプションキー」を押したままに待つ。
*画面には、MacOSで起動するかCDで起動するかを聞いてくる。
*CDで起動する。
*ubuntu(ないし、そのCDに入っている特定Linux)がインストールし始める。
*インストールを始めたらMac問題はなくなって、純粋にubuntu問題だから、これは雑誌の解説を読む。
*ubuntuが動き出す(笑)
6.Macでubuntu:普通の使い方
*二回目からは、Macをオンしたとき、「オプションキー」を押したままにする。
*今度は、MacOSかWindowsかと聞いてくる。
*この「Windows」は、実は「Linux」(混乱せずに、素直にそう思うこと)
*「windows」を迷わず選ぶと、Linuxのubuntuが可愛らしく起動する。
*Macのままで使うときには、「オプションキー」を押さないだけで、これまで通り。
7.Macでubuntu:何をする?
*少なくともwin系のオフィス・ファイル(wordの.docとかエクセルの.xls、パワーポイントの.ppt)がMAC上にあれば、クリックするだけで対応アプリケーションが動き出し、ほとんど違いはない。
(注:違う! と叫んだときに瑣末主義に陥っている。何が本質なのか。)
(ワープロは日本語で文章が書ければよい。表計算は縦横、正しく計算すればよい。)
(ただし搭載されているOpenOffice.org は世界中で定評があり素晴らしい。)
*ネットのブラウザは、ubuntuではfireFoxが定番でセットしてあった。
*画像はそのまま一覧で見られる。動画は.mpgについてはちょっと解説を読んで操作が必要。
*残念ながら、私の主とする「一太郎ファイル」はそのままでは扱えない(苦笑)。
*ゲームに、上海がある。これを遊びたいばかりにLinux(嘘ですよ)。
*あと、なんでも無料でできる。ただし、別途ダウンロードしてインストールするについては、いろいろ解説をよまないと難しい物もある。
8.Macでubuntu:USBメモリー起動
*ubuntuの画面に「インストール」というアイコンがあるので、8GB程度のUSBを差し込んで、そこにubuntuをセットする。
*USBメモリーの場合、おおよそシステムに4GBは必要なので、8GB以上のUSBフラッシュメモリーが重宝。
(↑私が使ったubuntuは9.04版です。上記の4GBとか8GBは間違い・不要かもしれません。類似例を他でみてみると、以前の版では小さなUSBメモリでちゃんと動かしている事例がありました。まあ、動くのだからよしとします(笑))
*USBは転送速度が遅いのか、時間はかかる。数十分。
*完了したので、木幡研に持ち帰り、winPCにUSBを差し込んで、起動指示したら、おお、動き出した。
*あまりの簡便さに、私は数分間笑いが止まらなかった!
追記
以上のことは、Macオーナーなら知っていることだろうし、目新しい話でもないと思ったが、鎮痛剤でぼんやり疲れていても、あまりに簡単、あっという間にMacBookがLinuxBookになったので、新鮮だった。
USBフラッシュメモリーによる起動(ubuntuのUSB版は起動時間がゆったり)も大したことではないが、それでもPCを問わずに差し込むだけで動きだすのだから、携帯性はすごい。
(既存のwinPCには一切手を触れず、すませられる)
(起動するとき、USBから立ち上がるようにするのは必要: 一般には、PC電源オンのあとDELキーを押す。画面の中から、起動の優先順位をみつけて、USBメモリーを先頭にする)
以上のことは写真など添えればもっと分かりやすくなるが、それは疲れることなので止めておく。写真などなくても、あっというまにMacもWinもLinuxになるのが、現代の普通の話。
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コメント
拝読して、実に久しぶりにパソコンで遊んでみようかという気になりましたが、LinuxのLの字も知らないし、Linuxでやりたいこともないので、やっぱり見送りそうです。
すみません。
投稿: Wind Calm | 2009年5月31日 (日) 16時37分
WC、あ、この略称はまずいな、WindCalmさん、こんにちは。
LinuxのLの字も、UnixのUの字もしりませんが、ああいう世界は雰囲気というか、慣れ世界、風なんでしょうねぇ。風のことを知らなくても、風のそよぎを味わえるのとおなじ。いちいち気圧や風速や方向を確かめるでもなし。まあ、Linuxもそんな世界に成熟してきたわけです。
それとWindCalmさんはお見かけしたところ裕福なアーティストさんのようですから、そんな「無料」のとか「どんなヘボマシンでも動くとか」そういう現世利益とは無縁な方ですから、わざわざ貴兄の最高級MacマシンでLinuxを動かす必要はないですよぉ~。
私はご承知のとおり、すでに年金生活者と同じですから、経費節減は至上命令なのです。OS変更のたびにメモリやハードディスクを増強したり、WindowsやMacOSの新品、仕様変更に毎回付き合える状態でもないし、最低限、昔懐かしい「一太郎」を数年に一回仕様変更するのでも、アップアップしとります。
だからこそ、手足目頭が効くうちに、世界無料共通Linuxなんですよ。word機能もエクセル機能もパワポ機能も全部一式組み込まれた世界ですし、……。これこそ、尊い福音です。
そうそうGNOME上海(ぐぬむ・しゃんはい?)というゲームが上等でして、今朝やったら1セッションに6分かかりました。昔はずっと3分を切っていたのに、年金生活者になると時間もかかるようですわい(笑)
投稿: Mu→WindCalm | 2009年5月31日 (日) 17時41分