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2009年4月28日 (火)

小説葛野記:2009/04/28(火)責務の狭間、二社共存

 昨日、一つの重要書類を完成し、今日は次の予定をこなそうとしたが、よく考えると明日の「昭和の日」も授業があるので! 懸案の基本工作を果たすことにした。結局一日かかったが、よいデキだったので満足。おまけに明日の授業準備も終えた。MacBookはスリープにしていたせいか、電池が10%になっていたのであわてて充電したぞ。

HOとNゲージあるいはKATO社とTOMIX社
 ことの次第は、過日完成した大きめのHOスケール「二階建て図書館トロッコ列車」あたご2号を走らせる工夫にあった。さて、どうにも日本のHO用ゲージのレールはカーブが造りにくく、いわゆる自由変形のレールを使わないと狭い場所に収まりきらない。しかしくねくね曲がる自由変形のレールは若干手間(下にコルクを敷くとかな)をかけて固定しないとうまくいかない。

 要するに、しっかりしたHO用のレールはKATOが販売しているが、これが最小半径49センチなので、直径が1mになって、机上や畳一枚にセットすることが難しい。そこで、いずれはどこかで「図書館列車」のコンセプトを公開するときのために、直線の自動往復運転がなんとかならないかと、試してみた。これなら2mくらいの長さで、幅45センチ程度でうまくいき、持ち運びや研究室にセットするのもずいぶん気楽になる。

TOMIXのNスケール用自動運転システム
 TOMIXという会社は、列車はNもHOスケールも製造販売しているが、レールはNスケール(幅9ミリ)に専念している。それは物凄い種類をだしているから、どんな深山幽谷曲がりくねったレールレイアウトでも作れる。ポイント(線路切り替え)の種類もあっけに取られるほど多種多様で、余も実は意外なレイアウトを作っている。

 そのTOMIXが廉価と言えば廉価(高いとも言えるが人は様々)な自動運転システム(装置は9千円程度)を販売している。これが自動往復なんかをあっけなく達成し、複雑なレイアウトに組み込むと実におもしろい動きを見せる。図書館本館と、いくつかの図書館駅を行きつ戻りつつ停車、発進するのだから、一つの「図書館列車物語」を作るに最適と確認した。(本格的なDCCというシステムは高価で難しそう(笑))

 うまくいった。

KATOのHO用レール
 KATOで周回レイアウトを作るのは諦めた。ドイツのFleischmann社のレールは直径70センチ程度の円が可能なのでそれを入手した。しかし、意図するジオラマ、レールレイアウトを作るには結局四畳半くらいは使わないとHOのスケールでは無理だと再確認し、さらに諦めた。これは後日に少しずつ。

 要するにあらゆる可能性のうち、HOタイプの大きめの「あたご2号」を表現するには、直線自動往復運転がいろいろな点からみて、最良と思った。そこで、TOMIXのNスケール用・自動運転システムを縮尺やシステムが異なるKATOに埋め込むことにしたわけだ。

 それが今日の成果となった。

二社共存
 そこで、電源装置も自動運転装置も、列車通過を知らせる感知装置(センサー)も、ついでにポイント制御も、すべてTOMIX仕様で、レールとポイント本体だけをKATOにしたわけだ。
 道具は、ハンダごてと、ニッパーと、テスター(ホームセンターで3000円くらいの廉価物)、これだけだった。しかし、TOMIXのセンサーは3種類あって、そのうちの二種類を使ったが、残念ながらセンサーを2つ(合計2000円強)をおシャカにしてしまった。(スラブレール用というのが一杯あったので、それを使ったが一つは成功し、二つはハンダ熱で駄目にした)

 しかし、うまく行った。センサーを最低規模の二つにしたので、歩留まり50%の成功だった。もちろんうまく行くタイプのセンサー(品薄)なら100%確実に動く。

まとめ
 これで「あたご2号」はどんな所でも(長さ2mで幅30 ~45センチの空間)走らせることができる。一本千円のセンサーを2本潰したのは辛かったが、物事最初はこういう失敗もあるものだ。あはは。

 そうそう、意外にも、KATOのHOポイントシステムはNゲージ用TOMIXの電源やポイントスイッチで実にうまく動く。当たり前のことかもしれないが、一つの盲点なんだろう。うむ。

 いずれ写真入りで工作を紹介するつもりだが、それにしても、別の論文やまとめや、授業準備がいろいろあって、ここで無理するとまた横臥することになるので、楽になったら記録しようぞ。 

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受信: 2009年5月 5日 (火) 11時43分

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