小説葛野記:2009/04/09(木)春の安寧
今朝は朝風呂に入って葛野到着7:30、心身快調珈琲がうまい。
今春は身体も元気で気も向上しておったが、実は昨日夕方めずらしく、まるでバーンナウト(燃え尽き)症候群のような状態になってしまって、それでも夕刻葛野を出る前にHOゲージの客車の椅子を取り外してセメダインで再配置して、小康を得、無事研究室をでた。
どんな状態になっても工作だけは出来る事実に愕然とした。気息奄々この世が暗く霞んでくると、まずPCとかシステムとかプログラミングはまるっきり駄目になる。読書は文庫レベルならソファに横臥して数頁までは読める。人と話すなんてもってのほかで、電話もとらなくなる、……。あらゆる封書は封を切らずに山積みしておくか、捨てる。ともかく燃え尽き症候群の独特の気鬱になると、すべてに顎がでて、ただじっと天井を眺めておる。年度末から年度当初は余の如き蒲柳の質にはこたえる。桜の精だけじゃなくて、この世の事象すべてが余を狂わせる(笑)。
なのに、ニッパーやセメダインやピンセットだけは別だとわかった。
そうなのだ。語れば長いことながら、大学卒業時の危機を乗り越えたのは、タイガー戦車のプラモデルを一日かけて作り上げたとき、やっと「そうだ。これから社会にでて、働こう」と思ったくらいだから、工作は命綱なのだろう、な。こういう時に小説を読んだり書いたりしたら命取りになる(笑)。
で、昨夕はアジの開きの焼いたのが絶妙の味わいだった。なにがあっても食事だけは99%しっかりいただける脳。便利な身体じゃわい。
で、今朝一番の言葉。
「そうだ。授業、ちゃんとスーツ着てまともな先生のふりくらいはしよう。でないと、学生達に申し訳ない」と、知らず笑みがこぼれ落ちてきた、朝の珈琲タイムなり。
今朝一限は情報サービス、余の授業でもっとも難易度が高い。そりゃそうだ。この世の森羅万象、情報の尽きるところまで一網打尽にする内容なのだから、なかなかに。二限は主題分析と整理(資料組織Ⅰ)、これもなぁ、主題を対象において分析することの難しさには、学生がくたびれるはずよ。……。
いざ、出撃。
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