大沢池(大覚寺)2009/04/06(月)大沢池の桜・塔と堂
承前:(2009年桜シリーズ)賀茂川と鴨川の桜:2009/04/05(日)出町柳駅近く賀茂大橋
承前:大覚寺裏と広沢池の桜:20080405:桜変じてオブジェとなる
週初めの月曜日に関東と関西から若い研究者が葛野研に足を運んでくれた話は記しました。外からは誰一人訪れる者もいない寂れた我が研究室ですが、当日は「二階建てトロッコ鉄道図書館列車」について白熱の論議が交わされたことも、その日のMuBlogに記したところです。
さて頭を冷やすためと、遠来のまれびとを待遇するためにRSを引っ張り出して、嵯峨野の蕎麦屋さんへ昼食にお連れしました。そのあと、大覚寺の境内・大沢池に二人を案内したのです。
これまでいろいろな冒険、経験、趣味・研究をつくしてきたお二人ですが、「やはり」というかこの地の大沢池はご存じなかったようです。時代劇映画のロケではよく登場するところですが、嵐山からは離れていますので、普通には知られた所とは思っておりません。私の場合は、近所の幼稚園、小学校、中学校、高等学校と、青年期にいたるまでの散歩道、遊び場だったわけです。
(大覚寺の大沢池と塔:心経宝塔)
↑ つまりこういう写真が好きなのです。同行のNaka某先生は、「Mu先生は、これがお好きなんだぁ」と諦め顔してご自分の針穴写真機を8秒露出で触っておりました。Oo某先生は、「ほぉ」とうなずきながら、用意がよくて、ご自慢の一眼レフカメラを常に3枚自動連写で使っておられました。(カシャカシャカシャと、連続音がするのです。すごい機能があるんですね)
(大沢池の堤桜・東岸)
↑ 電線も電柱も排気ガスもJRも何もない、ただただ古典的な堤桜が咲いておりました。嵯峨・嵐山、つまり嵯峨野からは少し外れた大沢池がこれほど優雅であると、他国の人はご存じないと思うのです。
(大覚寺本堂:五大堂)
↑ 撮影日が6日、今日は9日、そろそろ満月の夜ですが、いまごろ月見の広縁からは池が鏡になってよい頃合いの春月夜でしょう。
MuBlogでは毎年京都の桜をあちこち出歩いて撮っているように見えますが、よく考えるとつまりは毎年毎年大沢池や広沢池、それに佐野桜、天神川桜、まれに祇園や伏見、……。限られています。それだけで許容量が一杯になってしまいます。今日4月の9日夜半になって、ようやく数日前の大沢池桜写真を整理し始めたのですから、私自身の桜精を迎える限界があるのでしょう。
あと二つほど桜記事を掲載しますが、そろそろ今年の桜2009の自薦を考え出しました。
結局上位には必ず冒頭の大沢池桜塔をいれることでしょう。つまり、ある意味で月並み、別の意味で私自身の心象風景のひとつがこの写心(ママ)ということです。小学校から現代まで、この風景がいつも心にあったわけです。だから嵯峨野の桜は私の歴史と言えます。
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