小説葛野記:2009/04/04(土)桜オフです
今日は珍しく「桜」の精とさよならした。毎年この季節だけだし、それに今年は体調もよく、もっと撮したいのだが、仕事もあるし(爆笑)、なによりも写真の整理に茫然とする日々が続き、これはそろそろ休憩しないと、と、それなりの大人の知恵が発動したわけだ。たとえば小一時間に200枚撮したとする、そこから数点を選別するのは、如何に教員として採点に慣れてはいても、これは難行苦行。ちょっと一息いれないと。
あと数カ所を残すだけだが、今年の桜は比較的ながく咲いておるようなので、じっくりスローに花を愛でましょう。来週あたりになると、天神川桜(北)も咲き誇ることでしょう。楽しみ。そうそう、地元の宇治川も久しぶりに撮しておきたい。宇治川には週に一回は通り過ぎるが、見るだけで満足してきた。
倶楽部ご隠居からメルがあって、京都の平野神社はずいぶん華やかに咲いておるようだ。近くだが、あれもこれもと無理するのは良くないので、ご隠居の目に映った桜話でも後日に聞いておこう。
今日は土曜日だったが、まだ新入生のオリエンテーションが続いておる。余も短時間の科目説明演説を二度ばかりした。ずいぶん長く一人で無口だったので、久しぶりに大勢を相手にして、ちょっと上がった(笑)。
昼は知り合いが近所の「弁慶」で、珍しくおごってくれた。なにか、宝くじでも当たったのだろうか、賞でももらったのだろうか、不意にご馳走なんかされるととまどう脳。日々、いろいろある人生じゃわい。
午後は、文部科学省関係の省令をじっくり読み込んだが、難しい。ああいう規則類は独特の文体を持っておるから、日頃そういう世界から身を潜めている余には、まるで外国語に感じられた。しかし逃げるわけには参らぬので、さらに読み進んでいくうちに、本当に胃がキリキリ痛みだした。余は軟弱である我が身を笑いながら、蒲柳の質にうまれたのだから、仕方ないさ!、と思ったとたんに痛みが消えた。人生、気の持ちようで世界が変わる、ふむふむ。
ああそうだ。明日は桜だ。さらに月曜は若い男が二人尋ねてくる。一体何しに来るのじゃ労。警備の人にきっちり伝えておかないと、捕まるかもしれない(男子禁制なんじゃ、余の職場は、あはは)。おそらく、余の二階建てトロッコ鉄道図書館列車の改造について、講義をねがっておるのやろう。まあ、しかたない。話してあげ酔うぞ。
というわけで、土曜の夕方になってきた。
追伸
数日前に絶命したと思い、完全に分解しつくし皿に一式のせておいたDD51(TOMIX)を、さっき気分が晴れたので(例の文科省省令解析が終わってな)1時間で組み立て直したら、走った! しかし現代のNゲージモデルの精密さとか工夫にはほとほと驚いた。
組立時には案の定、幅2ミリで長さ(おりまげて)1センチの集電板(モーターとボディとに挟んで、集電する部分)をとばして、「しまった」と思ったが、そこらにあった同じ大きさのスプリングをピンセットでねじ込んで事なきをえた。
ところで最初はどうしても他の列車とは逆さまに走るので目点になったが、よく考えたら、モーターの通電部分が逆さまになっておったので、逆走したわけ。たわいない事よ。
だが、よく考えてみると。
レール→車輪→集電シュー→集電板(台車上)→左右(+-)絶縁・金属ボディ→集電板(ここのパーツを飛ばした!)→モーター
この間を一切のハンダ付けなしで、すべて接触で通電している。だからDD51-1000を分解しつくすと、すべてばらばらになる。すごい技術だと思った。世界は深いなぁ。
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