桜井・茶臼山古墳と纒向遺跡紀行(2)箸墓と三輪山遠望
承前:桜井・茶臼山古墳と纒向遺跡紀行(1)桜井茶臼山古墳の発掘調査現場
(三輪山と箸墓:纒向小学校の東に隣接する纒向石塚古墳から、東南方角を写しました)
この度のJoMu同行二人の前方後円墳紀行では、箸墓を入れておりませんでした。これはカテゴリー「卑弥呼の墓」シリーズで別途考察している所なのです。
午前10時に近鉄桜井駅前で、大阪の親戚の家からJo翁が合流し、とる物とりあえず桜井・茶臼山古墳を探索しました。先回の(1)に記したように茶臼山古墳では僥倖に恵まれました。遺跡発掘の見学会には滅多に行かない私などは、特に喜びがひとしおでした。非公開・偶然飛び入り見学だったので、記事には書かない点も多数あって、机上ではなく現場を歩くことの大切さを痛切に味わいました。
茶臼山古墳から徒歩20分ほどで近鉄桜井駅前の駐車場にもどり、そこからRSに乗って大神神社(おお・みわじんじゃ)近くの千寿亭という三輪そうめんのお店に着いたのは、11時40分ころでした。温かいにゅうめんを美味しくいただき、Jo翁はヱビスビールを飲んでいました。
最初の予定では、昼食後にすぐ近くの桜井市の埋蔵文化財センターへ行くつもりでしたが、生憎月曜と火曜日が休館日で閉まっていました。駐車場には車両が数台あったので、関係者は仕事をしていたのでしょう。そこでは纒向遺跡に関する発掘調査資料や遺物を見ようと張り切っていたのですが、残念でした。
予定を変更して、そのまま箸墓の東にあるホケノ山古墳を確認し、その後で纒向関係古式・前方後円墳を直接訪ねることにしたのです。今回の記事は、千寿亭から少し北上し、箸墓の見えるところで右折し、ホケノ山古墳に行く直前のしばしの箸墓参拝ということです。
箸墓から見た三輪山、後に行く纒向小学校・纒向石塚古墳から見た三輪山と箸墓。桜井市はどこからでも三輪山が見える町でした。そして箸墓が三輪山の麓にあることからも想像できますが、箸墓は三輪山との関連から作られた初期最大の前方後円墳でした。前方部と後円部を結んだ正中線が三輪山の北麓周辺・穴師の兵主(ひょうず)神社を指しているのもなにかしら小説のヒントになりそうですね(笑)。
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