小説葛野記:2009/03/30(月)京都の桜だより:もう一息(笑)
教員にも春休みがあるのです
大学にも春休みがある。いやいやもちろん学生は2月に試験が終わればさっさと帰省したりバイトに入ったり、就職活動に本腰をいれたりで、キャンパスで顔を見ることは絶無なのだが。そうじゃなくて、教員も事務もほんの少し息抜きがある。それが三月末の一週間程度。慣例では、昔はもっとおっとりしていたが、この五年間近くはぎりぎりまで会議や仕事があって、教職員がキャンパスを行ったり来たりしている。それでもここ数日は人影がない。
余も世間にあわせ今日は早朝から木幡に籠もってあれこれ励んでおった。ようやく文藝の神様がちかごろ降臨されることが多くてうれしい。と、いいながらすぐに手元の分厚い「イリアム/ダン・シモンズ(早川書房)」に手を伸ばしてしまう。数年前に買った分厚いハードカバーで二段組み800頁近くある脳。これが終わればまたしても、オリュンポスという上下本が続く。ダン・シモンズ世界に入り込むとなかなかぬけだせなくてぇ~。
それはよい。桜だ桜だ。サグラダファミリアではない。
午前10時になったので仕事を止めて(早朝から5時間だから、もう良かろうと思って)、RSにうちまたがり24号線を走ったが、混む混む。目当ての昼食は止めて、途中ヨシノヤの牛ドンをいただいた。380円。目当ての1/3の費用ですんだ。近頃は節約精神が旺盛で、ご飯たべるにもなにかと工夫をしておる、その成果也。
おお、鴨川桜
まず、今日は周辺と思った。
鴨川にそって川端通りを七条あたりから北上した。七条と五条の間の鴨川桜はまあ咲き出した。そうだね、60%程度。ところが四条から北が延々と開花していなかった(笑)。丸太町、今出川、出町柳まで北上したがまず数パーセント。肝心の府立病院あたりの河川敷が無花で寂しいもんだ。下鴨神社で左折して今度は鴨川西岸を北上したが、ないねぇ。結局植物園あたりも無いだろうということで、北大路通りで左折して今度は西に向かった。
金閣寺あたりで混むかなと思ったが、すいすい走った。コンビニのあたりで大昔「ピエール」というカフェがあったなぁ、若い頃のアランドロンが立ち寄ったなぁと思い出しながら、立命館の側を通って、竜安寺。表の桜が咲いておった。そして仁和寺(にんなじ)。何れも月曜の昼頃なのか、桜情報がしっかり行きわたてっておるのか人は少なかった。
佐野桜か天神川桜か、それが問題だ
福王子の交差点で直進せんか左折せんかと迷った。直進すれば、佐野桜、広沢池桜、大覚寺・大沢池桜、そして嵯峨野、天竜寺、嵐山桜と余の桜ロードが続くが、これは最近「まだまだだねぇ」と思ったところなので、あと数日間我慢することにして、左折した(笑)。いや、肝心の鴨川出町柳あたりの桜が咲いていなくて、気落ちしておったのじゃろう。
今度こそ、天神川桜! と思って南行したが~、空振りじゃった。
そうそう、天神川桜は天神川のそばにはどこでもあると思っておったが、意外にも京都外大・四条、正確には少し下がって高辻通り付近から、五条を抜けて阪急のガード下あたりまでしか無いことに気づいた。うかつなり。
桜はもう少し待とう
キャンパスの桜も咲いておらぬ。
今日は、「もう少し」どころか完璧な「桜・空振り」でおはした。たしかに昨日の京都・宇治も寒かった。もうしばらく、入学式のあたりには鴨川桜も一斉開花するやろう。しばし待とう。勿論、嵐山桜や佐野邸桜は先回調査ではカメラにいれてよい時期だが、今年はちょっとがんばってもう少し待ってみよう。新聞では天竜寺桜がだいぶ見頃と載っておったが、あそこはねぇ、~駐車場代が1000円に拝観料が数百円。幼少のころはあのあたりの寺社仏閣はすべてフリーパスだったというのに、時代が変わったなぁ。なんのためにヨシノヤ牛丼にしたかを思い出して、今年も天竜寺桜をみるのはよしにした(笑)。もちろん、天竜寺に恨みなどない。単に節約しておるだけや。
嵯峨野鉄道図書館レポート
昼食はすんでおったので珈琲を淹れて速攻で午後の仕事を始めた。二階建てトロッコ鉄道図書館列車のエバンジェリストとして余は今期根性を入れておる()。またたくまに、パワーポイントの頁数が追加されていった。このままだと100頁にもなる。それでは肝心の列車自動追尾記録を見せる時間が無くなるので、圧縮する作業を五月には始める~。
午後4時頃に一息入れて、今度は工作に取りかかった。並行処理である。
ひとつはKATOのコンテナ列車を書庫列車に模様替えするために色塗り。これは電気機関車自体の中央部にコンテナがあるから優れものだね。勿論原型はJRだが(笑)。これに同じKATOのカシオペア(二階建て個室寝台列車)を二両付けて、書庫付き長距離図書館列車。
部屋工事ひっこしの際に隠れていた「研究図書館・会議列車」3両編成をなんとか探しだし、これを完成させようと思ったが、探索に疲れてともかく一式を皿にいれて机上の隅においた。窓や列車覆い、そのた分解されているので皿に入れておく。
真打ちは、いよいよHOゲージの改造に手を付けた。
やはりNゲージに較べるとでっかい。
相手はマイクロエース社のキハ40。なかなか室内灯の雰囲気がよい。この天井板を引っぺがし、さらに照明アクリル棒もとりだして、アクリルカッターで天井や窓枠をくりぬいた。これがねぇ、失敗。アクリルカッターと言っても、カミソリほど正確には切断できず、ケロイド状になって泣きそう。そこで、ヤスリやサンドペーパーを使って整形。思った五割程度の雰囲気になったので時計を見たら午後5時。
あと、透明アクリル天井とか、司書室とカウンターとか、座席の整理や色塗りとか細部が残っておるが、これはねぇ、6月ころまでにはやっておこう。工作道はあわててはならぬ。
というわけで、今日も小説葛野記で一巻の終わり。
また、明日があるさ。ふっ。
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