小説木幡記:2009/03/03(火)部品が飛んで珍鳥が飛ぶ
飛んでいった部品
帰宅して書斎工作瞑想室に入ったら、なにやら様子がおかしい。島図書館が少しゆがんでいた。列車も海面に転落しているではないか。そして、……。カプラーという列車の連結メカニズムの片割れが机上にぽんと乗っていた。おかしい。さっそく転覆(金太郎、EH500!)電気機関車の先頭部分をみると、片方のカプラーが無い! そして、そして片割れが見つかっても、肝心の押さえパーツがない。30分さがしたが見つからなかった。今頃は掃除機の中に塵芥と同居しておるのだろう。
実はここ数週間ずっと葛野研を掃除整理整頓しているので、さすがに木幡に帰ってまで、掃除機の中をピンセットでより分ける気力はなかった。……。かくして、EH500は片方しか客車や貨物車を牽引できなくなった。部品をネットで買えばよいのだが、なんとなく部品代(300円)よりも送料が高くなりそうなので、結局、余は他の形式のカプラーを接着剤で付けることになろう。精密モデルはやっかいで、微妙繊細だな。あるいはボール紙で作ってみてもよいな。
部品が飛び散るとき、どの方向に行ったか、落下したかを予測するソフトはないじゃろうか。それがあれば30分も一時間も探したり、掃除機の中まで見ることもなかろう。これからますます老眼が強くなる。うむ、ふむ。
珍鳥が飛んだ
知り合いのblogを眺めていたら(あえて引用はしない。神経質なくらいに自己隠蔽工作をしておるので、余がネタバレすると怨まれる)、一生に一度みられるかどうかの珍鳥が、余の近辺に現れたようじゃ。ただ鳥の名前は、その者がぼかしておるので詳細は分からない。そこに上がっていた他の鳥名は、平等院で緋連雀(ひれんじゃく)とか黄連雀(きれんじゃく)を見たとか、サンコウチョウとかだったが、余は生憎どれも区別がつかぬ。
それよりも幻の珍鳥が余の近辺にいるとは、~、なんとなく感じていた。というのも、むかしから近辺は野鳥観察で有名なところらしいが、ここ二週間ほど連日オジキ連が望遠カメラや双眼鏡を使って余を眺めているような、終日うろうろしているのを見て、なんとなく気味がわるかった(笑)。
そうだったのかぁ。
まるで、大・役満貫、九連宝燈(ちゅーれんぽーと)みたいじゃないか。ホールインワン、と言った方が現代人は理解しやすいかな。
余の父は幼き余にいつも語っておった。「Muよ、父ちゃんの友達がな、チューレンポートであがった途端に、心臓発作で死んだ。あれは怖い役萬じゃ。あがるなよ!」と、小学校低学年(2年生くらいかな)の余に戒めておった(笑)。
ようするにその珍鳥は、一目見ると心臓発作を起こすくらいに、怖い役鳥かもしれぬのぉ。
さて
今夜は、どの本を読もうかい。木幡研は文学書と歴史書ばかりじゃから、なあ。たまには自然科学本でも読んでみよう。どれどれ、「ロボットを作る」おお、また同じ悪夢にもどる。部品を無くして、あしかけ2年間も、ロボットを触れなくなった。余は、いささか神経質というか、気の弱いところがあるというか、この世のことがすべて心的外傷の要因になるようじゃ。どうりで、花粉症にならない。(?) そういえば、アトムが死んだPluto巻は未だに読めない。困った人生じゃ。
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