島図書館(1)列車の試験走行
昨年から「島図書館」を4つ目の「未来図書館ジオラマ」として作り出しましたが、途中経過は「小説木幡記」のカテゴリーで断片的に発表しただけでした。今回ようやく「島図書館(1)列車の試験走行」として、完成までの継続投稿として出発します。
大きさは60センチ四方ですが、一辺に6センチ幅の突き出しを加えたので、多少長方形と言えます。
一回目から基盤土台やレールレイアウトを飛ばして、いろいろな列車の試験走行としたのは、レールレイアウトがなかなか決まらなかったからです。つまり、今回は「まず列車が走らなければ、登らなければ話にならない」という気持ちに押されて、毎日毎週レイアウトが変化したので、結局「これがレールレイアウト」だと発表するよりは、「これなら図書館間を図書館列車が走る」としたほうが、現実的だったからです。
この寝台特急が「島図書館」の主要な列車になるわけではないのです。この列車は、島から仮想的に伸びた支線を通って本州(別府、広島、岡山のどこか)に結ばれていると想定したもので、島図書館では「港図書館駅」までしか入れません。
そういう制限は、現実にもモデルの上でも、長編成の寝台特急レベルが島の中をぐるぐる回るのは非常識だから抑えたわけです。ただし実情は、TOMIXの機関車であっても、EF81のように車軸が6軸もあると半径14センチのミニカーブレールを走行できないのが事実です。
モデルの中心となる島中央図書館は、さらにこの上部の山上にあるわけですが、まだ概念構成が完全に出来ていないので、後日に解説します。
停車中の車両は、編成を細かく説明すると煩瑣となりますが、この島図書館では原則として3両編成までにとどめ、その3両目は動力車になることが多いので、通常は写真のように2両の客車で運行することになります。2両とか3両編成という小ぶりな仕様は、ジオラマ自体が60センチ正方形ですからバランスを先に考慮しました。次に、最小半径14センチのミニカーブレールを多用したので、長編成の列車だと脱線したり、車両間接続の不都合が生じたりと、滑らかに走行しないからです。
奥から
1.JR 371系特急「あさぎり」(新宿、御殿場、沼津)の二階建てグリーン車・「サロハ371」の二両。
(マイクロエース)
ただし写真の左にある牽引車は、JR-ED790電気機関車(TOMIX)
2.右端、特急「あさぎり」の先頭車は「クモハ371」。これはモデル世界では非動力車。
この「島図書館」では「あさぎり」の全体編成よりも、二階建ての「サロハ371」に重点を置いています。開放感のある二階建てなので、もともとあるコンセプト「二階建てトロッコ図書館列車」に無理なく適合するからです。
左から
1.瀬戸大橋トロッコ号。トロッコ車はキクハ32-502(マイクロエース)
(牽引車は、キハ185-26、ディーゼル車)
2.JR客車 ナロネ21(KATO)
(この写真での牽引車はDD51(TOMIX))
3.JR トワイライトエクスプレス(大阪~札幌、寝台特急列車)の末尾、カニ24(TOMIX)
(前車にはオハネフ25-500、牽引車は大阪~青森間の、EF81電気機関車)
1-4 まとめと今後
今回は、ジオラマ全体写真からわかるように、景観に人工色が強くなっています。強いていえば、なにかの「基地」とさえ見えます。この理由は狭いジオラマ領域に立体的で複雑な線路を敷いたことにあります。今考慮中のことは、このメカニカルな線路様式を隠すのか、表に出すのか、あるいは島を自然な島らしく緑や茶色や土の色で整形するのか、しないのか、そういう岐路にあります。港の海だけはなんとかして自然なものにしたいのですが、他はまだコンセプトが固まっていない状態です。
骨組みとして、島中央図書館と港図書館駅を図書館列車や観光列車で結び付けることは確定しました。そして他の生涯学習施設(保養ホテル、会館、公園など)も織り込み済みです。それらをすっぽり包み込む「島」については、まだ私の考えがまとまっていないようです。実は、当初は明確だったのですが、レールレイアウトを組み込むたびに変化が現れてきました。
次回(2)を公開するときには、まとまりがついていることでしょう。
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