考察→130万アクセス(Asajiharaサイト全体/MuBlog他)
承前:130万アクセス(Asajiharaサイト全体/MuBlog他)
今朝Asajihara サイト全体が130万アクセスを得たので、最近のサイト(MuBlog)傾向について考察しておく。下表は左から「週間アクセス」「130万アクセス」「100万アクセス」の3系列が並び、上位10までをまとめた。必ず「MuBlogトップページ」へのアクセスが先頭にあるがこれは省略した。太字や色分けは、共通の要素を持つ記事を指し、比較のためにマークした。また、「MuBlog:」と前置ある記事は、サイト全体のうち、ブロッグ・MuBlogを指す。その他は写真が中心で、他の「小説作品」ブロッグはこの上位集団に入っていない。
1.一週間の累積アクセスはカレント(今現在)な動向を表す。
ただし毎朝右サイドバーで更新される「人気記事ランキング」の内容はMuBlogだけのものなので、表の週間ランキングとは異なる。
☆ MuBlog: 浦沢直樹の「20世紀少年」は「21世紀少年」で終わったのか
表によれば、浦澤直樹の「20世紀少年」が1位と4位と8位に入っている。これは1月に同映画がTV放映されたことによる一過的なものだろう。しかもその一過性は130万アクセス(直近の4ヶ月統計)でも6位になっており、ネット利用者の情報要求が高い。
この記事は2007.10.08のもので古い。記事内容の自己評価は「良」だが、ここでGoogleサーチエンジンの要改善、ないし課題が残る。
すなわちKGR方式で算出したところ、4.81KGR(090210){二十世紀少年 ネタバレ}(3位/62400総件数)と出た。これはネット上での記事待遇が優良・指標と言える。しかし「ネタバレ」という用語を使わないとサーチエンジンでの待遇は悪い。この記事はネタバレではないのだが、世間が要求する「ネタバレ」によって特徴付けられてしまっている。さらに問題は、{20世紀少年、ネタバレ}とした場合さらに待遇は劣化する。
このことから、「ネタバレ」の意味内容までを現今のサーチエンジンに求めることはしないが、「二十世紀」と「20世紀」との揺れは解消することが望ましい。もちろんMuBlogの当該記事が「二十世紀」と漢字表記したからこそ、4.81KGRを出した可能性も残る。
☆MuBlog: 丕緒の鳥(ひしょのとり)・十二国記/小野不由美:雪のような音
これは130万アクセス時にも2位で現今MuBlog記事での代表例と言える。記事内容の自己評価は「優」である。3.27KGR(090210){丕緒の鳥}(1位/30600総件数)で対語無しだから、ネット待遇は20世紀少年よりも高位になる。
しかし、こういう記事を書き続けるのは難しい。
★MuBlog: 自作鉄道模型
これはもともと「自作鉄道模型」はMuBlogのカテゴリーの一種で特定記事をさしているわけではない。しかし、0.25KGR(090210){自作鉄道模型}(1位/393000総数)と、一種異常なKGR指標がでている。今後も「鉄道図書館列車」記事は増加予定なので、MuBlogの中心記事となっていく。
2.130万アクセス・ランキングは、最近4ヶ月の動向を表す。
この系列でのランキングはMuBlogの安定した評価を示している。つまり、おおよそMuBlogとはこのような記事を掲載している、という評価である。
☆涼夏2007PCの自作 (8)RAID設定(WindowsXP)とグラフィックスボード
130万アクセスで1位になったこのPC自作記事は2007年の夏のことだからずいぶん古い記事と言える。しかし、0.19KGR(090210){windows xp raid インストール}(1位/538000総数)と、MuBlogではいわゆるぶっちぎりの記事としてネット待遇されている。この関係記事は、週間アクセスでも、昨年初春の100万アクセスでも、多数上位に入っているので、MuBlogはまるでPCマニア世界の如き印象を与えるが、実は2008年にディープなPC記事を掲載した覚えはない。
ネット情報は、内容の如何に関わらず、求める利用者がいる限り生命力の強いところがあると考えた。すなわち、一般的にネット情報は、トピックス、カレントな情報に傾斜しがちだが、個々の利用者は「今、自分が求めている情報」に合致すれば、あしかけ2年前の記事(犬年齢換算だと10年以上昔の世界)であっても、再利用されるようだ。この場合、内容の自己評価は「良」だが、WindowsXP上でのRAID設定というのは、現今でもやや「難しい」内容なのかもしれない。マザーボードのマニュアルは読みにくいので、改善されていないのだろうか。それと、WindowsXPというOSは、現今のVistaよりも安定し扱いやすい可能性もある。
☆MuBlog: NHK篤姫(32)勝海舟と桜田門外の変
昨年2008年はNHK篤姫記事を掲載するたびにそれなりの反応があった。2007年のNHK風林火山もそうだった。この篤姫記事の場合、0.28KGR(090210){勝海舟}(1位/358000総数)となり、上記の涼夏2007PCと同じ程度のネット待遇を受けている。しかし、当該記事の自己評価は「可」である。たしかに毎週楽しんで書いていたが、こと「勝海舟」を詳細に述べた覚えはない。本当は「桜田門外の変」を書くつもりが何かの拍子に冒頭で「勝海舟(勝麟太郞)が咸臨丸でアメリカへ行くころ(1860(万延元年))、井伊大老が桜田門外の変で最期を迎えました」と記しただけのことだとも言える。これがいまだに検索すると1位というのは面はゆい。逆に日本国民の大多数が歴史好きでもないのだから、評判の篤姫に「勝海舟」が出てきたので、ちょっと気になって、結果としてMuBlog当該記事程度の数行で満足されたのかもしれない。皆皆が何かの専門家、マニアでもないのだから、こうした情報の断片が好まれるケースもあると判断した。
なお、今年のNHK天地人は、視聴率などを聞いていると抜群の人気がでているようだが、MuBlogでは閑古鳥が鳴き、アクセスは殆ど無い。これはこれで、後日その原因を考えてみるとおもしろいかもしれない。勿論、私はNHK天地人を毎週楽しく見ている。 (俳優、女優をまだ私が味わっていないから、文章に迫力が無いのかもしれない)
3.100万アクセスは昨年2008年の初春の動向を表す。
この系列は一昔前のMuBlog傾向を表すが、同時に「桜」という言葉による季節変動がある。
☆MuBlog: 佐野藤右衛門邸の桜:20080330(Googleで桜記事が並びました→桜の森:佐野藤右衛門邸の桜 )
毎年春になると京都市右京区の佐野藤右衛門邸の桜を観にいくが、MuBlogでも佐野関係記事と「常照皇寺」の桜記事は定番になっている。他には天神川の桜、あるいは大覚寺、広沢の池、……。
0.34KGR(090210){佐野 桜}(3位/873000総数)と、待遇は高い。この状態はここ数年続いているので、今春も桜記事を掲載すればそこそこの利用があると考えている。ただし、世人は京都の桜に興味があるのであって、佐野さんという著名な桜守を知っている人は少ないと思う。もっとも一般的な用語{京都 桜}を試したところ、MuBlog記事は影もなかった。そういう点からすると、KGR指標が1を切った場合は、極めて特殊な世界だと言えよう。
4.まとめ
毎回のblog統計記事自己評価と似てくるが、一般にMuBlogは古い記事の中の数点が長く高ネット待遇を維持している。しかもその数点は私自身が「良」「優」の自己評価を下している。これは継続した自己発信をする場合の鍵となるだろう。身に覚えのない「否」「可」記事が延々とアクセスされると、自己発信するエネルギーが無くなると思う。それなりに日々時間をかけて掲載しているが、「出来た!」と思えるものは1割に満たず、大抵は日々のよしなしごとを書いている。小説葛野記や小説木幡記はそれに類する。可も不可もなく、ただ書き続けている。
PC関係、NHK大河ドラマ関係、マンガ・小説関係、鉄道模型関係が最近の大きな流れと分析した。ただしPC記事は途絶えているので正確ではなく、「鉄道模型」記事が増えてきたのが今期の特徴と判断した。
他に熱心に書いている割に、ネット待遇がそれほど良くないのは古代史関係とか、小説関係と考えている。しかし、これらは本当の意味で狭い範囲のネット読者が好むものなので、こういったランキングにはなかなか浮上してこないものだろう。そして、極身近な「葛野図書倶楽部2001」という組織についても、固有すぎて読者は関係者の中に止まっている。
総じて、世界に向けてかたりかける自己発信は、世間で動いている物(マンガやドラマ)については多数の利用者を生むが、独自の狭い領域については砂浜の一粒の砂と考えるべきだろう。それがインターネット上での、世間と個人との関係相なのだと断じることができる。
しかしながら、私も含めて無名の者がかくも自己発信し、それが世間との微妙な関係を生む現今の様相は、おそらく人類史における一つの革命だったのだと、十分に言える。
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