小説木幡記:2009/02/09(月)またりんの弟:我が名はまだない
承前:わが名は、またりん
またりん君が木幡で永眠したのは「2005/06/27 夕方6時ころ」だった。それから3年半もたつのについ昨日のことに思えて、時々胸が締め付けられる思いをしてきた。いまだに木幡研では毎朝遺影に新しい水が供えられる。
今日帰還すると、猫が飛び出してきた。驚愕した。またりんの弟が木幡研の新たな住人になったのだ。名前はまだない。先年12月上旬に誕生したから、今日2月9日には、まだ2ヶ月弱の幼児である。3年半ぶりに肉球をさわり左手握手(彼は左手で床を叩くのでギッチョのようだ)をし、デコの毛をなで、抱き上げて猫君を全身で味わった。
ねこじゃらしをすると、まだ幼児期野生がのこっているのか、飛び跳ねて右に左に回転した。まさしく猫君である。またりん君も幼児期はそうだった。
木幡研になついてきたら、写真を写そうと思った。
今はちっこい子猫だが、最大6Kgにはなるらしい。長毛のマタリンほどではないが、短毛とは言えない長い毛が柔らかかった。どんな風に成人するのか、これから毎日が楽しみになる。
追伸
3年半の長きにわたり猫不在家だったのは、毎朝供養している漫画博士と余自身はともにマタリンを失った時の喪失感を、フラッシュバックのように再現し、二度と苦しみ悲しみを味わいたくないと思ってきたから、なのだろう。つまり、またりん君の兄弟姉妹に難色を示してきた。しかし今夕、子猫を見て新たな猫君との人生に喜びをおぼえた。
再伸
おでん(大量の輪切りイカ、大根、イモ、コンニャク、竹輪、卵)、輪切りイカをたっぷりいただいた。大根がことのほか味わえた。漬け物。デザートはイチゴミルク。
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コメント
新しく家族が増えたのですね。
猫は苦手なんですが、北海道の娘の家に行くと二匹いるのですが、一匹は横浜時代から一度も顔を観たことありません。隠れて出てこないのです。
可愛いい子猫ちゃんですね、これから何回もMuBlogに登場してくるんでしょうね。旦那はんも、一緒に長生きして下さい。
投稿: jo | 2009年2月10日 (火) 09時24分
Joさん、もうすぐ三月ですよ、茶臼山古墳が待っておりますよ(笑)
さて、猫君。
胸のつかえが取れました。この三年半、よその人のblogで猫記事が目にはいると遮断してきたのです。
またりん翁の弟にあたるこの猫君は、またりん君が熱い国(チンチラは石油国原産でしょうね)だと、この弟君は北欧の、「ノルウェーの森猫」のようです。耐寒性が極めて高いとか。
なのに昨夜は家中の電気をつけて、電気カーペットも入れたままで寝ました。
前者は、ともかく小さくて小回りがきいて、家中を走り回るので、踏みつけたりしないための用心。後者は、猫が寒がりだという先入観からの仕様ですが、よく考えたら、ノルウェーなんて日本の比じゃないですね。暑い暑いと言いながら、夜中走り回っていたのでしょう。
そうですね。
彼と余生を過ごすことになります。ただ、またりん君でさんざん「怖い思い」をしたので、それをこれから経験していくのを想像すると辛いです。たとえば、ベランダの綱渡り、尿路結石、打撲(今朝も全速で椅子にぶち当たっておりました)、……。いやはや、新たな息子を育て上げるのも並大抵のことではありません。
Joさんも、ご子息をまた一人育てることを想像してください。ひやりとしませんか?(笑)
物わかりの悪い学校の先生と話したり、子どもの受験なんて二度としたくないです!(なんちゅうか、私は先生しとりますが)
投稿: Mu→Jo | 2009年2月10日 (火) 12時14分