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2009年1月 3日 (土)

昭和の鉄道模型をつくる(35)長屋

承前:昭和の鉄道模型をつくる(34)洋館付き和風住宅

35:ここまで完成(~35)

3500-1:ここまで完成(~35)
3500-2:ここまで完成(~35)
3500-3:ここまで完成(~35)
3500-4:ここまで完成(~35)

 これまで多数の建物(ストラクチャ)が附録に付いてきました。今回の写真は、一応建物が全部そろった昭和の東京です。実は26号で指示されていたレールの固定はまだやっておりません。「クリアボンド」も半年前に購入済みなので、この記事を投稿したなら、さっそくレールの貼り付け固定を実行するつもりです。
 今後は、道路や地面や樹木や人形をセットしていくのだと想像しています。だから、この写真が本格整形前の全体像になるわけです。

35:部品と工作(長屋)

3502:長屋(正面)
3503:長屋(背面)

 このシリーズでは、風呂屋とか映画館に並んで大きな建物です。よく見ると二階建ての三軒家になっています。トミーテックの建物がこれで最後だと思うと、作るのがもったいなかったです。本当に良くできた精密模型だと感慨深いです。
 漫画になる直前のリアルさが気に入っておりました。よく見ると、直線よりも丸文字感覚の丸みや歪みがえも言えぬ情感をかもし出しています。塗装の色合いも、私には絶対に出せないものです。何色というよりも、たとえば家の色、風呂屋の色、パーマ屋さんの色、そんな具合に発色しています。
 汚れも絶品ですね。……。
 しかし、こういった建物をさらに修正し、より現実的に見栄え良く見せる化粧法を、ある雑誌で見かけて、驚いています。私には真似ができないし、しませんが、こういった模型・細工世界も、今後の日本の資源になればよいと思いました。

35:鉄道模型の達人/岩崎順次

351:岩崎順次
 岩崎さんは、記事が出た2008年には84歳の方だったわけです。記事を読んでいて、よい世界だと思いました。庭園を走る列車はLGBと言っていわゆるGゲージ(線路幅45mm)の、ドイツ製です。4年間の間、タイマーセットで午前7時~17時まで、強風時以外は雨天も運行してきたというのですから、耐久性ひとつとってみても、実車並だと思いました。
 雨中をNゲージと同じ二本レールからの集電で走る世界には、興味がわきました。今私が造っているいろいろなNゲージ鉄道図書館列車を雨中に出せば、ショートして動かなくなるような気がしました。屋外用でもあるGゲージ模型はタフですね。
 しかしそれだけでなく繊細です。建物には照明が組み込まれ、駅舎には人もいます。手動式の遮断機もあって、私の「走ればよい世界」とは違っています。写真では明確に分からないのですが、もしこれで山や川や滝を作って、急カーブ急勾配を作れば、Nゲージ・ジオラマよりももっと楽しいだろうな、と想像しました。ただ、国内にGゲージのメーカらしきものはないので、大歩危トロッコ号とか、鉄道図書館列車は、完全自作の覚悟を決めないと無理のようです。

35:ジオラマ/レイアウトの制作(23)建物に照明を組み込む

352:ジオラマ/レイアウトの制作(23)建物に照明を組み込む
 今回は照明問題なので目を皿にして読みました。いつか、作成中のジオラマには、中央図書館や駅や図書館長官舎のすべてに照明を組み込みたいわけです。昭和の鉄道模型にも、当然将来照明を考えています。
 列車に照明を組み込むのは、メーカーが沢山出していますので、これまで一ダースほど経験しました。光源が一つなのに、透明プラスチックをプリズムのようにして、光がまんべんなく長い列車の天井を照らし出す、随分工夫のある方式です。取り付けも楽です。しかし、列車一台あたり700円もするので高価だと言えましょう。

 今回の建物照明記事は、Nゲージ電源の12vを使う方式ではなく、小さな単四乾電池を2個(3v)使う方式です。光源は「麦球」と言って、模型店で販売しているようですが、私はまだ手にしていません。工作は丁度小学校頃の経験で間に合う内容でした。つまり建物の中にプラスチック棒を二本たてて、真ん中に一本通して、そこに麦球をぶら下げる方式です。
 簡便だし、麦球が安価ならとてもよい方法だと思いました。が、建物数だけ電池を揃えたり、一々スイッチを全部触ることを考えると、基本の方法として大切ですが、すべてのジオラマに適用すべきことでもないと思いました。
 又後日に、考えてみます。

35:昭和の『鉄道模型』をつくる

353:昭和の『鉄道模型』をつくる;35
 巻頭に急行『能登』(上野~金沢◎全長517.2km)がありました。執筆者の米山真人さんが、少年時代に金沢のオジを訪ね、能登島へ行き、オジが海に潜り白っぽい得体の知れない物を飲み込んだ情景が鮮やかに描かれていて、「何だろう?」と思いながら最後まで読み切りました。それが何だったかは本誌を御覧下さい(ネタバレしない私)。
 それよりも、本筋は、米山少年が東京から金沢に向けて乗ったボンネット型の「白山」が懐かしく、その頃の面影を残す夜行急行「能登」に乗ったという話でした。
 私は、鉄道実車に興味はあまりなく、幼少期に乗った国鉄は、遠隔地に住む両親を訪ねたり、夜汽車の煤煙で顔が黒くなったりと、もの悲しい想い出の方が多いわけです。しかしこの記事を読んでいて、現実の夜行急行がどんな様子なのかを、もっと知りたくなり、インターネットで探してみました。

 【急行能登】という分かりやすい記事がありました。これによると上野を深夜零時前に乗車して、朝方6時半に金沢に到着するようです。よく眠れば、寝台車でなくてもJRは気楽な移動手段だと思いました。自動車運転で深夜7時間は疲れますからね。
 しかし値段は、片道一万円で、もしグリーン車だとあと5千円追加することになります。往復だと3万円になります。なかなか気安くお試しはできそうにありません。

 とはいうものの、各地から上京している人にとっては、大切な深夜便だと分かりました。
 私は京都府宇治市に住んでいますから、こういった各地の列車に乗る機会は殆ど無く、ボンネット型の列車と初代新幹線との区別が付かないほどの人間ですから、記事すべてが異国話のように思えました。

35:未来の図書館、過去の図書館

手で紙に書いてみる
 図書館の講義や演習をするとき、実際に私自身がコンピュータを使って授業をすることは殆ど無いのです。
 「情報検索」という科目内容に、コンピュータを扱うものもありますが、別の若い先生に任せています。
 私にはコンピュータを扱ったり教えたりする力量がないと言ってしまえば単純ですが、それは安易すぎるし、誤魔化しめいた謙遜、慇懃無礼に通じることなので、ここではそうは言いません。

 つまり現代のコンピュータは魔法でも超絶科学でもないのであって、殆どのことは人が手でする「手続きの再現」だと思っているからです。私はそこから始めたいと思ってきました。
 話を単純にしましょう。
 だから、私はコンピュータでシステムを作ったり、理屈を考える前に、授業ではほとんどのことを手書きや、せいぜいワープロ、表計算プログラムで指導しているのです。

白紙の中に秘宝がある
 たとえば白紙を全員に配ります。
 課題は、現代のインターネットなどで利用者が使う図書探しの道具、つまりOPAC(オパック)のデザインを考えて下さい、とするのです。最初に出来てくるものは、既存の図書館で学生達が実際に触れたOPAC画面と似たものばかりです。しかしそこで新たに「全文を分かりやすく便利に読むには?」とか「もっと専門的図書や情報用には、必要な機能はないか?」と、尋ねると、期待した近未来的OPAC画面が手書きで仕上がってきます。

 「情報サービス」という科目ではもっと徹底しています。適切なテーマを選んでもらい、100から200の記録(1記録はA4判一枚分程度)を作成し、その記録間の情報関係をリンクで定義してもらっているのです。PC上ではないので、すべてコードとコードの索引形式で関係を結びつけるわけです。これを3ヶ月程度かけて5~6名の班で作成しています。

 前者のOPAC画面デザインで、未来の図書館における利用者インターフェースを鉛筆で描いてもらい、後者の情報・知識の樹ないし網は冊子体ハンドブックとして紙で作ってもらっています。
 こうして、ディジタル情報そのものではなくて、PCを使わずに紙に定着してもらっているのは、人間の認識の深さや想像力を、電気も器具も不要な、単純素朴な紙と鉛筆とで確認してもらうためです。

 そこまで突き詰めてこそ、始めてインターネットやコンピュータの利便性と贅沢さと脆弱さとを深く理解した、未来の司書の卵が、未来の図書館を運営できると、私は確信しているからです。

 紙は酸性紙でないかぎり、安価な保存状態でも数百年のメディア寿命が確認されていますが、ディジタル情報はまだまだ保存に高価で、機器更新やOS更新に対応するための労力は、計り知れないものがあります。おそらく10数年前の5インチ光磁気ディスクに収められたデータは、今は一般に再現が不可能だと言えます。

メディア変換の労力:OSの変化とメディアの変化
 こういう話は、動画関係で、昔のSONYのβマックスVTRと現代のDVDとの関係を想像すれば、容易に分かると思います。あるいは近い将来、3.5インチFDを使うには特殊な機器を用意しなければならなくなることでしょう。
 動画は私の場合、8ミリビデオカセットや、数年前のDVカセットが、2年ほど前にはHDD内蔵タイプになり、現代はシリコンディスクに変化しているのを見て、これまでの動画操作や保管を危ぶんでおります。

 これらを動画特有のことと考えてはならないのです。ディジタルメディアとしての、全文(フルテキスト)も、その貴重な情報を継続的に20年でも30年でも、それほどの短期間でも、いつでも再現するための労力を考えると、絶望を味わいます。

 現在、私の中で答えがあります。
 情報には、さまざまな特性がありますから、それに応じて収集保管整理をすれば良いと思います。貴重な学術図書や情報は、紙メディアに再複製する必要があります。一過的な娯楽情報などは、ディジタルメディア扱いが最適でしょう。

文庫本の優秀さ
 しかし、現代日本の出版社が販売する、フォントの大きい、扱いやすい文庫本形式は、人類史の中でも最良のメディア形態だと考えます。粘土板とまでは比較はしませんが、中世欧州の羊皮紙写本や、日本の巻物、現代日本の様々な大判タイプの図書に比較しても、多くの点で優れています。

 携帯電話はリーディング・マシン(読書機)として、今後の進歩発展もあるでしょうが、機器操作の難しさや画面の狭隘さなど、文庫本を凌駕するには至りません。そして多くの人が忘れていることとして、質感のなさ、一覧性のなさ、全体把握などは、現実の形を持った「物」には、PCや携帯やそしてディジタルメディアは、まだまだ劣っています。

 今回は、鉄道図書館列車とは直接関係は無いのですが、紙の図書を格納した書庫列車が考えの基盤にあるので、紙の佳さと安定性を確認するために、記しておきました。ディジタル情報の利便性や強力性を認識した上で、肉体と脳を持った人間が、手に触れて図書を作成することのイメージを、確認するためです。紙図書の読書も同じことです。

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受信: 2009年1月18日 (日) 11時40分

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