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2009年1月 2日 (金)

小説木幡記:レッドクリフや相棒や:正月から遊興三昧

 正月松の内に額に縦皺もなかろうと思って、昨日一日は遊んで暮らした。
 今日もそうなるだろう。
 今日の予定は、Lost シーズン2 vol.10~12、いやおめでたい正月だ。

昨日元旦
 午前10時ころにお餅を3個、自家製の棒鱈、黒豆が美味しかった。両方とも絶妙の味と知ったが、手間暇はかかっておる。黒豆は本来は、4時間ころころと煮、さらに一晩置いて、また4時間らしい。そこまでは無理なので、圧力鍋の助けを得た。デザートは宇治橋東北端の和菓子、甘味噌したてでゴボウが挟んであった。
 余にもわずかながら年賀状が届いていた。家族写真が多く、一家の安泰が一目でわかった。よい正月ぶりだった。

レッドクリフ:赤壁
 午後すぐにRSに乗って京都御池の駐車場に停めた。丁度寺町通の地下にした。駐車場はたっぷり空いていた。あとは随行のエドルン君にすべてまかせた。三時半からの上映だというのに、2時前のチケットは満席で、席は前から二列目Bの端だった。元日は一人千円だった。そうそう、新京極の三条よりのMOVIXで、劇場番号は紀伊國屋の上階11シアターとなっていた。

 駐車場から映画館へ行く途中に、寺町通の御池よりに「上島コーヒー」が開いていることを、めざといエドルン君が覚えていたので、チケットを買ってまた戻った。余はケッタイな珈琲を選んだ。柑橘類が入った珈琲で、余には前代未聞のものだった(笑)。その後、紀伊國屋に戻って、しばらく時を過ごしたが、余は何も買わなかった。エドルン君は、なにかしら入手したが、プライベートな事なので聞かなかった。新作コミックスかなぁ~。

 肝心の映画だが、二人で爆笑寸前がずっと続いた。いわゆる昔風の豪傑がこれでもかこれでもかと格闘技を見せてくれて、スカッとした。なぜ爆笑かというと、強豪たちが次々とマントつけて現れて、敵を「これでもか」というほどにたたきのめす、その漫画的リズムが快感だった。「幽遊白書」の魔界を統一する一大トーナメントを思い出したり、ドラゴンボールのように敵実力度を数値で表したら、関羽はどうだ、張飛はどうだと、心中笑いこけながら眼前のスクリーンに埋没してしまった。三国志の豪傑たちを映像化すると、どれもこれもが、ラストモンスターじみて見えて、槍の穂先に突き刺さった兵士が宙を舞うのだから、でっかい長刀がまるで小型ナイフのように見えるのだから、現実感が融けて、新しい漫画的現実世界にはまってしまった。

 しかし気に入ったのは諸葛亮・孔明の金城武君だった。なにかユーモアと皮肉があって、ひと味ちがった孔明が描かれていた。孔明だけ、今で言う着流し姿で敵情を視察するところとか、呉の孫権に拝謁したときの立ち居振る舞いが中性的で、いささかニヤリとしてしまった。

 圧巻は、孔明がしかけた、亀の甲羅模様に合わせた八卦陣だった。こういうのを大画面でみると「映画」というもののすばらしさが実感できる。パンフレットにはそのスジの専門家が、丁寧に八卦陣の由来を解説していた。木幡に帰って読んでみたが、これが1800年前、西暦208年、邪馬台国が生まれる直前の話なのだから、中国って国は、どうにも凄まじいものだと思った。

 そうそう、魏の曹操の悪人ぶり、いかにもヤーらしい描き方が良かった。ヤーらしい悪人が80万の軍を率いて長江を下る全体イメージは、恐怖が川をおりてくる、そんな感じだった。だからこそ、孔明の軍略、策が迫力をましたのだろう。悪武と英知。この分かりやすい対決がよかったなぁ。パート2がいつ上映されるのか、ともかく楽しみな「赤壁」パート1だった。

相棒
 夕食をいただいてうつらうつらしていたら自然に午後の9時になり、「相棒」を見た。結局夜中の11時半まで席を立てなかったのだから、日本のドラマもなかなか良い物だ。相棒のカオル君が出ないと知っていたので、どうなるかと心配したが、違和感はなかった。
 まだ木幡には、未見の「相棒」劇場版DVDがあるので、正月中に見てみよう。

というわけで本日はLost三昧
 今日は終日LOST世界に埋没することになる。
 まことに、目出度い正月だ。

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コメント

 明けまして、おめでとうございます。

 レッドクリフは娘と見るもの?

お正月は、娘さんと映画ですか?いいですねぇ。
ちなみに、我が家も冬休みに入って、お父さんと娘が二人で(レッドクリフ)を見に行きました。娘は、レッドクリフが見たいのだけれど、友達を誘っても来てくれないし、お父さんを誘えば映画代がタダになるという魂胆があったようです(笑)。

 3日は、やっと家でダラダラできるので、昼からずっと(相棒)を見ていました。こんなに名コンビなのに、どうして寺脇さん、相棒やめるんだろ?って思いました。

 本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

投稿: ほかも | 2009年1月 4日 (日) 10時54分

おめでとうございます
 レッドクリフはとてもおもしろかったです。
 映画は、この何年来、エドルン君と行っております。まず、一人で映画館には行かない、不精者です。好みが一致しているので、双方で重宝(笑)しあっております。

 相棒は、確かに相棒がいないと寂しい気分にもなります。今後は昔の「太陽にほえろ」のように、死亡ないし辞職要員として、ジーパン刑事とか、マカロニ刑事がでてきたら、笑いましょう。それも、いい考えですからね。

では、今年もよい記事を一杯読ませてくださいませ。

投稿: Mu | 2009年1月 4日 (日) 17時07分

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