小説木幡記:2009/01/16(金)復古と変革
本日夕食:豚肉とたっぷりのホウレンソウ、隠し味のニンニク、水炊き。富山の冷酒。自家製塩昆布。練乳プルーン&イチゴ。煎茶。ソーダー水。満足なり。
週末に大学センター試験の監督。これは気が重い。居眠りしたり、携帯が振動したり、独り言を言ったり、暖房温度を間違えたりすると大変なことになる。受験生は神経過敏になるからなぁ。なんとなくマスメディアは、試験会場や監督が事件にならない事件を起こすのを、鵜の目鷹の目で、全国津々浦々まで見張っているようじゃ(笑)。大昔の、別の大学では、今で言う瞬間居眠り症(病名を忘れた)の人が、ちょっと椅子から身体を落としただけで、大学中蜂の巣をつついたような問題となった。
入学大学で、将来定年まで決まるような世情や、一点差で天国地獄が別れるようなシステムは、惨いのう。歳を取ると、多くのことが馬鹿馬鹿しく思えてしまう。そう言うシステムを作る人はどんな人種なんじゃろう。きっと、高齢になって「なんて、馬鹿馬鹿しいことをくそまじめにやってきた人生なんだ!」と、悔やんで居るに違いない。余は悔やまなくてもよい人生を、今からでも遅くはない、お前達の父母は泣いておるぞ。すぐに原隊にもどれ。いや、死ぬまで気がつかない人達が社会の中枢にいるような、悪い予感がした。なんて惨い。いや、あほくさい。
進歩、発展、改良、……。
なんて馬鹿馬鹿しい。飽き飽きした。
停滞、保守、復古、アンニュイ、月並み。普通、……。
なんて素晴らしい。輝いて見える。
本日も葛野で早朝から、しこしこまめまめと校務した。
ついでに、今春おそくに、講演会に出るお勤めが回ってきた。瞬間なやんだが、つまりは、二階建てトロッコ図書館列車ジオラマの意義と考究を話すことにした。なかなか、うきうきしてきた。一方、1/150縮尺の「警察署(KATO製)」を、何が何でもそれまでに「図書館」に改造しなくてはならない。細かい作業なので、いささか気が重い。屋根がすぽんと抜けるから、これを外して、書庫や閲覧机やOPAC用PCを、それらしくセットする必要がある。米粒みたいなシールに「PC」とか「机」と書いて、ぺたぺた貼ることも考えたが、それじゃ、ものすごく馬鹿っぽいことになるなぁ。
夕方、副長補佐と個人課題の話をし、ついでに教材機関誌「Truth」の編集方針を若干相談した。卒業生特集や顧問巻頭言は大体毎年のことだが、新機軸をだすのか出さないのか、まだまだ考慮中のようだ。変わらぬことに佳さがあり、かつまた変化の中に美が生まれる。編集長は毎年変わり年間4冊を手がけるが、その門出が4月号。これもまた、どんなものが出来るのか、うきうきしてきた。
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