小説木幡記:2009/01/13(火)
☆ カニやだし巻きや
今夜の夕食はカニ雑炊だった。熱燗をオチョコ二杯いただきながら、むき身のカニをつるんと喉に滑らせた。日本の食事はうまい脳。余は外で酒を飲むと、緊張や喧噪故か悪酔いするが、木幡だとそうでもない。人間は、不思議な生物なり。
昼食は、珍しくローソンに寄って(いつもは、ファミマとかセブンイレブンとかサークルK)「だし巻き弁当」にした。380円くらいだったが、ふむふむの味なり。
☆ 石油ストーブと電気温風器
そうそう、早朝から葛野仕事をしていた。間が悪く先週くらいから研究室の暖房が壊れていて、電気ストーブを借りている。半日つけても室温16度だから、なかなかにふむふむ。しかし途中で係のオジサンが、「せんせ、ファンヒータタイプの石油ストーブをお持ちしました」と、ドアを叩いてくれたが、相談して「結構です」となった。余は20年来木幡も葛野も、石油系暖房を使用していない。神経質な割りには熱中すると周りのことをすべて失念するので、止めておいた。そうだった、来月に棟全体・全部屋の冷暖房を新品にするようなので、今の故障はなにかと不便邪脳。
☆ ハサミでちょきちょき2時間
ところで、木幡仕事の一つを披露しておく。以前に、随分複雑怪奇な多視点評価をしているとどこかに書いたが、余はその結果を正式な教務システムにぶち込む前に、学生に項目の沢山印字されたスリットを渡している。不服申し立てがあれば、聞き置くため。
一人あたり、A4判横幅全体を使い、12項目程度の内容だが、印刷したA4判用紙が自動切断されるわけじゃない。
それをいちいち60名とか80名分、ハサミで切っておったわけ。高級取りの余がハサミを使って2時間近くも遊ぶなんて、なんたるこっちゃ! と、批判されるのを覚悟して、心をこめてハサミを入れていた。
教育とは、無駄、無駄、無駄、無駄の積み重ねなんじゃと、わかったのがこの十年。いちいちスリットを手渡しても、受け取る方は点数を一目みて、ビリリと破り捨てるだけのものじゃ。
だが、……。まあ、言わぬが花なり。
ところで、業務改善としては、一人あたりA4判一枚を使って、克明な考査を書いて渡せば、ハサミが不要になるな。ただし、紙代がアップする。プリンタートナー代も高く付く。費用対効果。心・費用・労力対効果。まるで、米流マーケッティング思想になってしまう、ふん馬鹿馬鹿しい。と、言ってしまちゃ、おしめぇーよ。
教育とは、穴の空いたバケツで、プールの水を汲み出すようなもの、とはエライ校長先生が昔、言っておられた。
☆ 帽子が好きな八代局長
人の気配がしたので屯所を見ると灯りがついていた。のぞくと、第八代局長殿が電気を半分だけつけて、締切作業を黙々とやっておった。若々しい帽子をかぶっておった。昨年末に見て以来だからひさしぶりだった。
局長の顔見せもあったので、午後に、助勤4名と余とで、最後の助勤打合せを行った。いろいろ課題はあったが、重要課題について、余の考えにほぼ一致したのが経理局長、80%一致が局長、60%一致が副長、40%一致が書記局長とあいなった。論が割れたことになる。4人とも同年齢同性、同一環境であっても、気質や物の考え方が異なるという、当たり前のことにあらためて気付いた。
余は、判断分岐においては、持論は確固としてあるが、どんな方法をとっても行き着くところに行き着くという諦念というか「定め論者」なので、今回は局長の論に多少色合いをつけた程度にした。色合いとは、副長よりの「心」を深く刻みつけた上で、……。という塩梅なり。
なにやら分かりにくい話に思えようが、つまり、人は多様である、という単純なことを書いたつもりだ。多様に対するには、多様であればよかろう。ヴァリアブル。可変に進むのが、今の余の趣向かな。
☆ 金太郎とか展望読書列車とか、話題
夕方になったので、研究室にある「嵯峨野鉄道図書館ジオラマ」を走る列車編成について種々考え実験した。温泉列車だけでは単純遊興にすぎるので「展望読書列車」をつくり、「温泉ボイラー・岩風呂温泉・展望読書列車」の編成に落ち着いたが、牽引車について悩み出した。このジオラマは、急坂急カーブの程度が甚だしく、「金太郎」でさえ走らない。小型ディーゼル車を重連にすると、押し出す時に脱線する。結論は、大歩危トロッコの牽引ディーゼルとか、なんと、京阪ダブルデッカーの動力車を重連にした。
……。と、るる記すと、何を言っているのか分からない文章になるので、止めておく。いずれ写真入りできっちり説明する。
◎そろそろ木幡の夜も更けてきた。Lostのシーズン3、4~6巻があるが、見るのは週末の楽しみにしよう。寝不足になるでのう。
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