小説木幡記:2008/12/24(水)深夜の島図書館:その惨状
昨夕おでんをいただいて冷酒をチョコで2杯飲んだら、全身がかゆくなってねむくなって早々と床に入ってしまった。目覚めると深夜をすぎて、今朝師走24日になっていた。2時間ほどまどろんだようだ。こんなことはよくある。
それで、眠れたまわぬままに机上右の島図書館を触りだした。
小一時間触って相当な変更を加え、さっそく過去記事と照合しながら、MuBlogに投稿し出したのだが。なんのことはない、写真では12月13日の記事とほとんど見分けがつかない。事実は相当に異なった仕様になったのだが、外からは見えない。それが現実なのだろう。
それにしても、惨状と言って良いほどに、雑然としたジオラマである。
図書館島の港駅
写真左下に、引き込み線3本を束ねた跨線橋(こせんきょう)を設けた。ここは港駅であり、船で図書館島に着いて、すぐに島図書館へ行きたい人は、ここから乗車する。
お楽しみ写真なので不鮮明だが、左端のホームに停車しているのがトロッコタイプの列車で、純粋の観光運搬用である。酒井5トン機関車(トロッコ牽引用)と、車種不明の13m級あんどん付きの電車が連結している。ディーゼル機関車と電車の連結は現実世界にはなかろうが、この図書館島ではよくあることである(笑)。「あんどん付き」というのは、電車内に「白熱燈のような光」を出すようにしたので、暗くすると江戸時代の行灯(あんどん)がゆるゆると走っているように見える。お楽しみ。
真ん中のホームには大量乗客用に16m級の電車二台(トミーテックの鉄道コレクション)が連結して待っている。手前が「越後交通モハ1401電車」で、奥が「近江鉄道クハ1202気動車」。両者ともTOMIXの動力台車をセットしてある。
右側ホームには、蒸気機関車でラッセル車を引っ張るというか、押すようにセットしてある。図書館島に雪が降るかどうかは思案中だが、あってもよかろう。機関車はマイクロエース社の「C62-3函館本線・小樽築港機関区・改良品タイプ」。除雪車はデータが見つからないので不明。
肝心の移動・図書館列車が明確に出てこないが、これは別途思案中。とりあえずは、港駅から島図書館にたどり着くための鉄道ルートを敷設したということ。どの列車がどのように運行されるのかは未定。さらに、ディーゼル車や電車や蒸気機関車が入り乱れている現状は、いささか現実離れしているので、ここはよく考える所である。狭い島だから発電施設は大げさすぎるが、かといってディーゼルだけにすると、将来に海底トンネルを設置したとき、排気ガス問題があるので、困ったことになる。もちろん、蒸気機関車を走らせるのは相当に無理がある。
港と海
イメージの中心となる海(写真手前)は港駅の東にある。港はまだ建物がごちゃごちゃしているだけで、まったくイメージが生まれてこない。ここは、もっと後で整理する。もちろん、先回に述べた大鉄橋が湾内にかかる風景は、そのまま活かすつもりである。
島図書館周り
肝心の島図書館は、山の中腹に建設することにした。今のところ、記号(コード)として図書館ストラクチャがおいてあるだけだが、ここが図書館島の中心となる。記号として処理していくのは、一つ一つに専念すると時間や労力が追いつかないので、たとえば川の色はブルー、図書館はこの建物、と言う風に思考の中で置換して進める方法である。
ここの駅は、普通の駅にした。写真右中に駅があり、そのホームに、例のモンスター電気機関車EH500(TOMIX製で、2次形・GPS付)が、たった一台の二階建て列車と連結している。貨物車を20両は牽引できる4000kw出力の金太郎に、図書館列車を一台だけ連結するとは、まったく異様な世界であるが、図書館島ではなにが起こっても不思議ではない。
中央・島図書館地下で、支線が一本でていて、その先(写真右真上)にマイクロエース社の「瀬戸大橋トロッコ号」が停車している。このあたりのデザインは考慮中で、トミーテック「電車庫A2」というストラクチャを、鉄橋の上にセットするつもりもある。ますます異様世界になるが。
東側からみると、発泡スチロール製のブロックを二つに切って重ねて山にしている様子が良く分かる。ここから自然な山にしていくのは相当な難工事だと予測しているが、なんとか丸め込んでプラスタークロスと石膏で、整形する。
写真で分かるように、島図書館の地下は空洞で、そこに駅施設を拡張し、駅から島図書館へはエレベータを使う予定である。道路や階段も小さく造り込むかもしれないが、主要な動線は、エレベータによる垂直移動にするつもりだ。
早々と反省点
・図書館島や、島図書館、そして港駅や、島図書館地下の駅。これらの名称が定まっていない。余は普通人故に名前を付けないと、なんとも思考がうまく回らない。
・ディーゼル気動車、電気機関車、蒸気機関車と港駅には三種の動力車がならぶ。これは、統一しないとマンガっぽくなってしまう。いや、マンガならギャグマンガで、徹底的に進める方法もあるが、目的が「島図書館列車モデル」を作ることなのだから、安定した、現実性のある生涯学習ゾーンとして、マンガ性は極力排除したほうがよかろう(笑)
・島とくると海。それなのに、港周りのイメージが雑然としたままで、なかなかまとまらない。
・島図書館を代表する、島図書館トロッコ列車がまだ影も形もみせていない。今のところ、トロッコタイプの牽引車だと、小さなディーゼル機関車が似合うのだが、急坂をうまく走れないので困っている。唯一、TOMIXのED790電気機関車だと急坂急カーブを実にスムーズに無音で走りきるのだが、形態がトロッコとはかけ離れている。
図書館列車も動力車も、相当な改造をしないと、島図書館には似合わないだろう。困ったことだ。
そんなところだろうか。
| 固定リンク
「小説木幡記」カテゴリの記事
- 小説木幡記:楠木正成のこと(2013.06.07)
- 小説木幡記:腰痛と信長(2013.05.28)
「N4島図書館トロッコ列車」カテゴリの記事
- 小説木幡記:雑務に暮れた春の日(2011.03.22)
- 小説木幡記:2009/10/24(土)EF81:カシオペアの改造:急カーブ対応(2009.10.24)
- 島図書館(1)列車の試験走行(2009.02.18)
- 小説木幡記:2008/12/24(水)深夜の島図書館:その惨状(2008.12.24)
- 小説木幡記:2008/12/13(土)島図書館と大橋(2008.12.13)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
大分進みましたね
写真にピンセットやドライバらしきものが写っていますね。
それでこのジオラマのサイズをおぼろげながら想像できます。
レールや列車など本物はずいぶん小さいもののようですなあ。
拡大写真で見たとき、ちゃちなものには見えないので、かなり精巧にできているようですねえ。
記事にもありますが、まだアーキテクチャーの構想は途中のようですね。
少しずつ作ってはアレコレ考える。
一番楽しい時代かもしれません。
昨日のテレビで知りましたが、黒澤監督が絵コンテを書くのは、固まったイメージを絵にするのではなく、絵コンテを書いているうちに、いろんな舞台装置や場面展開などを明確にイメージしていくのだそうです。
頭で考えるだけではイメージとして定着しない、ということでしょうか。
当方などの仕事では(絵コンテ)ではなく(ポンチ絵)でしたが・・・。
面白いものですねえ。
投稿: ふうてん | 2008年12月25日 (木) 23時17分
ふうてんさん
「まだアーキテクチャーの構想は途中のようですね。
少しずつ作ってはアレコレ考える。
一番楽しい時代かもしれません。」
一気呵成に行かないのはおっしゃるように、じわじわと、ゆるゆると、味わいながら作っているのです。一番難しいのは、看板なしで「これは、図書館だよ」とか「これは二階建て図書館列車だよ」と、対象に語らせることです。しかし、その前に、60x66センチの小さな世界に海や山や港や、レールや図書館を収めることです。特に、レールが重なる部分、つまり立体化せざるを得ないところが難しいです。
時間がかかります。いや、時間を飽きずにかけているとも言えます。
blogの佳さは、こういう中途半端な場面を、相当に時間の間隔をおいて連載し、恥ずかしげもなく投稿し、それが変でもないというところでしょうか。ましてコメントやトラックバックの少ないMuBlogでは、孤立無援の様態で、そういう行為を延々と続ける、この一種独特の閉塞感と開放感の入り交じった世界を、じっと毎日噛みしめることができる、その点にblogの佳さがあります。
人に見せる気持は殆どなくて、Muという他人が眺めて、さらに投稿する、なんだかとっても奇妙な感覚です。
一般にこれまでのメディアは、商業ベースしかなかったとも言えます。だから、途中経過は「製作現場」とか言ってDVDの附録に載るような形でしか存在しませんでした。「人様に楽屋裏を見せるようではまともじゃない」「未完成品は金にならない」そういう世界でした。
しかし、blog世界では、「毎日が普請中」という様態を記録し、見たい人がみて、作っているMuも見たいときに3年前のでも、昨日のでも、自由にみることが出来るわけです。
……屁理屈は止しましょう。
要するに、このジオラマは手を焼くほどに、気に入っている作品だということですね。
どうです、ふうてんさん。
大兄も、伊予松山の風景を60x90センチほどの盆栽空間に作ってみられては。箱庭療法は、心身にとてもよいものですよ。
投稿: Mu→ふうてん | 2008年12月25日 (木) 23時41分