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2008年12月13日 (土)

小説木幡記:2008/12/13(土)島図書館と大橋

 「島図書館」について以前、昭和の鉄道図書館の中で「34:未来の図書館、過去の図書館」としてメモした。それから一ヶ月経過した。

 当初はレール・レイアウトで、「リバース」を組み込んでいたが、ミニジオラマとして図書館のコンセプトを出すために、その手法を棄てた。棄てたあと、またMuBlogは無言になった。死に体だったわけではない。息をしていた。そして今度は、

島の大鉄橋とトロッコ
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 大橋を島の湾の中に設営し、海上遊覧を組み込むことにした。その時のイメージとして、小さなトロッコ列車がとことこと図書館島を周遊する姿を考えてみた。
 緑色の小さなトロッコは「酒井5tタイプ機関車」で、森林鉄道を走っていたらしい。販売は「アオシマ文化教材社」。モーターから直接車軸を回転させる不思議な構造を持った模型で、価格は4000円だった。構造の割りには高価に思えたが、レール勾配が緩やかな限り、よく走る機関車だ。うしろの無蓋車は、TOMYTECの「凸形電気機関車」の付属貨車で「ト7」と刻印されていた。

 島図書館をトロッコ鉄道列車が走る姿を初秋以来切望してきた。凸形電気機関車やこの酒井5tタイプによって、原型は実感をもてるようになってきたが、しかし「酒井5tタイプ」の牽引力は、小さな勾配でもこの無蓋車を引っ張るのが限界なので、今のところ「コンセプト・機関車」にとどめざるを得ない。

鉄橋を渡る二階建て図書館列車
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 大鉄橋を走る列車は、サロ124形の二階建て列車である。当MuBlogでは「嵯峨野鉄道図書館ジオラマ」以来、このタイプを重宝し、一台は改造して葛野で「あたご2号」として走っている。TOMIXで1500円と、動力車に比べれば安価なので原型を保つために二台目を入手し、車中燈も組み込んだ。

 これを牽引する電気機関車は、JRのEH500形といって、実車は最大出力4000kwという力持ちの「金太郎」さんである。瀬戸内海の「小島」に突然、交直両用のモンスターマシンが出現するのは異様といえば異様だが、模型の世界は簡単にそれを演出できる(笑)。ただし、このTOMIXのEH500を愛用するのは、どのような坂も、そして場合によっては半径14センチのミニカーブレールでも、非常に静かに走る不思議な性格を持つからである。無音に近い機関車としては別途TOMIXのED790も愛用しているが、二階建て図書館列車の迫力を出すために、ここではEH500の記録写真を撮っておいた。
 相当に重い機関車なので、仮置きレールは通過するたびに、激しくぐっと「しなる」。それが快感といえば、趣味的にすぎるのだが。

遠くの「瀬戸大橋トロッコ号」
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 写真の手前は、EH500電気機関車と、サロ124図書館列車(原型)だが、実は遠方にぼやけて写る気動車とトロッコの組み合わせ、つまり「瀬戸大橋トロッコ号(マイクロエース社製)」が主役である。この主役は双子の姉妹車「大歩危トロッコ号」について、MuBlogの嵯峨野鉄道図書館ジオラマで紹介したが、独特の味わいを持ち、しかも瀬戸大橋タイプのトロッコ「キクハ32-501」は腰板がガラス張りなので、海上を眺めながら走る当「島図書館」の列車としては最適と言える。
 写真をぼけたままにしたのは、後のお楽しみというわけだ(笑)。

急坂急カーブジオラマでの動力車
 ところでこの瀬戸大橋や大歩危トロッコ号で動力車となるマイクロエース社の「キハ185-26」だが、これも20m級の気動車として、TOMIXレールの半径14センチを難無く走りきる特徴がある。だから、急坂急カーブの多いMuBlog系ジオラマでは重宝する。

 図書館列車シリーズをなんとか開発し、未来鉄道図書館のコンセプトを動かすために、この動力車の選定は「図書館本館」を考えるよりも先に大きな壁となった。
 今のところTOMIX社の動力車は、工夫によってミニカーブレールを走るものが多く、マイクロエース社のものもそれに似通っている。図書館列車として、二階建て閲覧室付き、書庫、会議室、そして温泉付きなどを考案改造しても、走らないことには話にならない。さらに、急坂をスムーズに脱線なく走るには様々な工夫も必要になる。

 改造の原型である客車だと、床下機器を外したり、台車回りを削ることで対応してきた。しかし、動力車は制限が多く、今後も悩みの種となろう。カタログでは分からないことが多く、走らせて、いくつもの線路パターンを経験して、なんとかこなせる物(たとえば中間台車を取り除く等)が多い。

 現状では、TOMIXのレールのうち、177ミリ半径だと、メーカーにかかわらず、ほぼ多くの動力車や客車が問題なく走る。

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