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2008年10月17日 (金)

高台の図書館:鉄道図書館(3)ジオラマの石膏固め

承前:高台の図書館:鉄道図書館(2)試験走行→DD51+ED790(Nゲージ)

高台の図書館全景(石膏固め)
Muimg_1722

 夏の間、発泡スチロールを切り刻んで階段や前方後円墳らしき形を彫りだして、レールを敷いたまではよかったが、次の工程に進むでもなく毎朝毎夕列車の試運転を重ねてしまった。あわてないというよりも、モデルを思ったように動かすには、それなりの経験が必要だと痛切に味わった。
 すでに記したが、列車の台車の回転一つで接続部(カプラー)が無理な姿勢になって連結が外れたり、カーブで脱線したりするわけだ。一種の複合要素による脱線なので、すんなり解決するものではなかった。
 そしてようやく次の工程に入る機運が高まった。待機の長い、夏から初秋の季節だった。

 この回は、発泡スチロールをプラスタークロス(石膏布)で補強し、石膏を塗ってそれらしい地形に成型する工程で、「石膏固め」と名付けてみた。

3.1 処理前の「高台の図書館」

No.03-01 ジオラマ塗装前の列車達
No.03-02 石膏固め前と道具材料
No.03-03 高台の図書館・処理前の北面
No.03-04 高台の図書館・処理前の上面(前方後円墳)

 最初の写真には、プラスタークロスや石膏粉の箱も撮しておいた。
 石膏で固める前や下塗り前のジオラマは、単純に、コンセプトを表現することとレールを通すためだけの段階である。前者のコンセプトは、高い所から眼下の前方後円墳公園を見晴らすような「図書館」表現であり、後者はその勾配のきつい図書館に図書館列車が横付けできるようにすることである。
 レールの配置はすでに試運転を十分繰り返したので、こういう極端な設計内容でもNゲージの図書館列車が走ることは、確認できている。

 これらの写真は石膏固めの前にレールをすべて取り去ったもので、この後、石膏で固めたり塗装して地形が完成したときは、再びレールを敷設して、また試運転をすることになる。
 一般にレイアウト(ジオラマ)製作事例の多くは、基本地形が定まると、最初にレールを固定敷設して、その後で地形の詳細成型や塗装を行う事例が多い。レールを釘やクリアボンドなどできっちりと設定することが第一に大切なことの表れだと思う。列車がなめらかに走るレールなくしては成り立たない世界だから、そういう過程がうまれたのだろう。しかし、私の場合は、地形や塗装がどんどん変化していくので、レール設置は最後の最後にし、その代わりに試運転をたびたび行っている。
 
3.2 石膏を塗った直後

No.03-05 石膏を塗り終わった上面
No.03-06 石膏を塗り終わった正面(南面)
No.03-07 石膏を塗り終わった右面(東面)

 これらの写真は、プラスタークロスをボード全面に貼り付けて、その後に石膏を塗った直後の写真である。工程としてプラスタークロスをハサミで切って水につけて貼り込んでいく様子が抜けている。これについては、「嵯峨野鉄道図書館ジオラマ」を製作したときに、下地造りの章で詳細に記したので参照願いたい。

 ただ、工程を写真に撮らなかったわけは他にあった。カメラを持つ手がプラスタークロスを貼り込む時に石膏だらけになって、その場面や後の石膏塗りの場面を写すことが出来なくなったからである。手を洗って新たな手でシャッターを押せば良かったのだが、それをするのが面倒に思えた。
 だから、こう考えた。
 プラスタークロスの貼り込み手法はすでに別途記録した。
 そして石膏塗りは一行で済む。
 「石膏の粉と水を等分でよくかき混ぜ、筆で塗る」

 使ったのはTOMIXのジオラマ用の石膏粉(8141 シーナリープラスター)なので、ホームセンターよりも割高になるが、一箱504円だったし、プラスタークロスよりは安価と言える。そして使い勝手が良かった。
 材質表示には「焼石膏、炭酸カルシウム、耐熱セメント、速硬セメント」とあったので、不慣れな私には意味が掴めなかったが、事は単純で、水に溶かして塗りたくる、それだけのことだった。
 しかし「速硬セメント」と表示があるのに、なかなか固まらなかったのは、水を入れすぎてべちゃべちゃ状態のまま、残すのがもったいなくて三度塗りしたからである。それでも、粉は1/3残った。

 なぜプラスタークロスと石膏と二度手間にしたかの理由は、実験の意味と、プラスタークロスだけでは目地が目立ち、微妙な凸凹を表現しきれなかったからである。プラスタークロスは、新聞紙をまるめた上に山肌や地面を作るときに使うのが最良で、この「高台の図書館」で使ったのは、私のクセだと思った。以前、プラスタークロスを非常に気に入ったからである。発泡スチロール基盤に石膏を塗るだけで良かったのかも知れない。
 しかし、物作りのクセとは、その方法が充実感をもたらすので、迷わずよしとした。多分、補強にはなったが、無意味な事なのだろう。

3.3 石膏固めの完了

No.03-08 夜の半乾き背面(北面)
No.03-09 深夜の石膏乾き正面(南面)
No.03-10 翌朝の石膏乾き背面(北面)
No.03-11 翌朝の石膏乾き右面(東面)

 というわけで、なかなか固まらなかったが、翌朝には水気もほとんど取れて、翌日の夜には完全に石化していた。叩くと金属音に近い音がして、心地好かった。
 そのかわり、再びレールを仮置きして試運転をしてみると、走行音がキンキンしてイメージが狂った。別の雑誌記事では、レールの下にコルクを敷いて音を消す工夫もあったが、こんな小さなジオラマでそこまでしなくても良かろうと思った。
 ただ。なにか工夫して音を柔らかにしたいとは、思った。

 また、この石膏固めで得た経験から、慌てずにじっくり考えると、この後にジエッソやクリア塗料を塗って、石膏粉(擦るとまだ指に付く)を押さえ込む必要があると思った。以前は石化したプラスタークロスの上から、すぐに色を塗ったが、丁寧に仕上げるには、ここで「下塗り」が必要なんだと、確信した。

 次回は仮置きレールを外して、下塗りと、色塗りに入る。
 とは言っても、キンキン・カツンカツンとレールを鳴らしながら走る列車もなかなかおもしろく、しばらくは下塗りもしないでこのままになるだろう。

高台(2)←続く→高台(4)

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受信: 2008年12月 1日 (月) 22時33分

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